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話題のブックホテル「箱根本箱」に泊まる(その3)

ブックホテル「箱根本箱」宿泊日記その2です。
お宿の決め手はコンセプトだけじゃない、やっぱりこもるからにはお食事も大事!なのでした。普段と違うコンセプチュアルなお食事をいただくのって、これまたとてもお勉強になります。

地域をいただく「ローカルガストロノミー」

お食事は一階のレストランでの夕食と朝食が含まれてます。夕食2回、朝食4回かな、スタート時間が複数あるのでチェックイン(または予約時)のときに希望時間を決める感じ。こちらのレストランでは、その地域の風土や歴史を料理に表現する「ローカルガストロノミー」をいただけます。主に神奈川、静岡の食材を使っているようでした。

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 icon-camera 大きなコの字型カウンター

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 icon-camera 古書をキャンバスにしたアート作品、素敵ね

大きいカウンターだけ(一応個室もひとつあるけど)っていいね、みんなでご飯食べてるような気持ちになって(笑)ここで初めてわかったのは、ものすごく『おひとりさま』が多い!ということ。女性同士、カップルももちろんいるけれど、お一人で本を片手にゆっくりワインを飲みながらお食事をされる方が何人もいて「正しい・・・!」と思いました。しかもみんなお部屋に置いてあった館内着でリラクシングなディナーなのがまたいい。

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 icon-camera この日のお品書き

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 icon-camera クラフトビアとビオワインがオススメ(チェックアウトのときにお値段見たら一杯2000円ぐらいしててヒヤリw)

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 icon-camera デコラティブなアミューズ

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 icon-camera ふわふわのアマゴ

「二時間ぐらいかけていただくコース」とのことだったのですが、うめえうめえとザバザバ無粋に食べ急ぐわたしどものスピードでもちゃんと満足行くタイミングでご提供いただいて「なんか・・・懐石料理めんどくさいから全部持ってきて欲しい一気に」みたいなイリイリ感も無かった。少人数でカウンター席だから為せるサーブかな。本当はヨーロッパ人のようにゆったりお食事をいただくセンスが欲しいのですが・・・すいません・・・。

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 icon-camera オーガニック野菜にはミルキーなドレッシング

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 icon-camera デザートみたいな甘いトマトのカッペリーニ

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 icon-camera お出汁の効いたエスプーマの金目鯛とはまぐり

どれも目に美しい盛り付けで、大きな器も素敵、そして何より新鮮な素材にゆだねた味付けのシンプルさ。「わたし絶対これに塩胡椒するわ・・・」「柚子胡椒とかニンニクで短絡的にパンチ利かすわ・・・」と苦笑せざるを得ない。とはいえ味に物足りなさはない、その絶妙なバランスにプロのセンスをお勉強させていただきました。今後はその一振り、を止める勇気を持ちたい・・・無理か・・・すぐしょっぱいもんでご飯がススムくんしちゃうからな・・・。

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 icon-camera カンノーロにすっきりしたクリームチーズのアイス

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 icon-camera 濃厚抹茶ケーキとハーブティー

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 icon-camera ダウンライトな夜のラウンジ

ディナータイムのあとのくつろぎ時間こそが読書にうってつけのリラックスタイム。この日は満室ではなかったせいもあってか、あまり外で読書されている方が見当たらず皆さんお部屋読書を楽しんでおられるようでした。わたしは前述どおり、食関係の本を片っ端からペラペラしてから大量に持ち帰った本をベッドサイドに積んで寝落ち。ああ、これぞ極楽。

一日が楽しくなるおいしい朝ごはん

翌朝は部屋風呂を堪能してから朝食をいただきました。これまたローカルな食材を活かしたシンプルながらもこだわりのあるメニューばかり。たまに旅行でこうやってしっかり朝食を食べると、身体の芯が座るというか、一日のスタートをきちんと切る体感があるね。朝メシって大事だなあ。

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 icon-camera 朝はまた違った表情

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 icon-camera ちなみにカトラリーはやっぱりクチポール

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 icon-camera あまーい新たまねぎのスープ

これまた前夜に続いて「俺は絶対このスープに胡椒いれてまうよ・・・」「なんならベーコン足してまうよ・・・」みたいな誰からも責められてないのに思わず反省する、というシンプルなメニューがとても美味しかったです。常々美味しいものを作るには美味しいものを食べることがまず一番大事だとは思っているけれど、いやはや食に関してもインプットが大分イージーであったことを実感します。だいたいの感じで作れると、だいたいのもんばっかり作って食べちゃうのよ・・・そうなのよ・・・。

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 icon-camera 箱根のパン屋さんからふかふかブルーベリーパン

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 icon-camera 自家製ハムがしっとりしていて絶品

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 icon-camera 曇天で霧がかかっていたけどそれはそれでね

箱根本棚ってやっぱりちょっと背伸びしないといけないお値段だとは思うんだけど、こういう夜と朝のお食事が付くことを考えると、お部屋によっては結構コスパいいんじゃないかしらね?あの〜高級和風ホテルとかで、食材は高級なんだけどちべたい仕出し系のお料理(あとチャッカマンで付ける小鍋)をいただくのとかあるじゃないですか、ああいうのよりはワクワク感もあるしね。

記念に一冊、読みきれなかった本を買って

さてチェックアウト。館内の本はぜーんぶ持ち出しも購入も可能、読みきれない本や気になる本をチェックアウトのときにお会計していただくことができます。一泊だけだとちょうど読書心に火が付いたぐらいで帰ることになるので、なんとも後ろ髪ひかれる思い。あと3泊欲しい!

旅の記念に一冊買いました。大宮エリーさんの本棚で見つけて気になってお部屋に持ってきたナショナル・ジオグラフィックの旅図鑑。やっぱり私が物理的に買うのは図鑑的な本なんだな。これをちびちび読んでいつかの夢を膨らませたいと思います。

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 icon-camera 記念に一冊買いました(大宮エリーさん選書)

やっぱこれ最後まで読みたい、と思ってた本は帰り道にボンボンKindleで購入しました。本って積読化する前の欲が熱いうちに買ってサッと読み切るのが効果的なインプットのコツでもあるよなあってつくづく思ったので、この気持ちが風化する前に読まねば。かつ、これを継続させて意図的に習慣づけないとね。

ということで「箱根本棚」、ゆっくりついでに読書のワクワクを取り戻したいなというキッカケを得る有意義なステイでございました。未知の体験に浸る刺激的な海外旅行はもちろん大好きだけど、逆に国内旅行の方が余裕がある分こういうインナービジョンの転換を得る可能性があるのかもしれんな。若いときにインドを放浪しましてね、みたいなのがもうタイムアウトなので、これは歳をとったからこその贅沢なのかもしれない。

以上、箱根本箱に泊まってみた日記でした。

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