そうだ、カンボジア行こう

今日の旅メモ2017.1.13(KLIA2〜シェムリアップ)

機内でなんやかんやで爆睡したのち早朝のクアラルンプールに到着。まだ朝の空気なお店も多数。さてここから乗り継ぎの待ち合わせ6時間、どうしたものか。市街地に出るには時間が足りない。広い空港なので見て回るという手もあるけど、8キロを抱えてまで見るほどのものは無い。ていうか、家出た時から強めのピップ貼ってきたぐらい実はお疲れ気味。ということで、初めてのラウンジに大枚をはたくことにした。

わたしは特定の権利が得られるカードホルダーでもないし、そんなフライトして格を稼いでいるわけでもないので、ネットで見た2000円で使えるよ!というエアアジアのプレミアムラウンジへ。何がいいって、国際線乗り継ぎのセキュリティを出て上にあがったらすぐそこ、という立地。

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しかし受付を見ると、あれ?6時間利用でRM158(4400円相当)って書いてるよ?後で見たら自信満々で書いてあるけどみんな実際には行ってないひとのレビューが多かった。ネットの罠め・・・。これがミニマムの金額なのよねって確かめたらそうだって言ってたけど、他のラウンジ同様3時間で2000円ってコースがあるのか、あったのではないかと推測。エアアジアのプレミアム旅客は無料。KLIA2はLCC専用ターミナルで、新しくて広いからその辺の地べたでに寝転んでいる人も多数なので、わざわざペイしてこのラウンジに入ってくる人は相当長い乗り継ぎとか私みたいに疲れてる人だと思うなー。

ともあれ、思考するのも面倒だったのでサッサとお金を払ってラウンジへ。シャワーも浴びれるとのことだったのだけど、二階への階段を上がったらくつろぎルームに「人をダメにするソファ」が転がっており、その上で沢山の死体がグーグーいびきをかきながら寝ているのだった。ちょっと衛生的にこれはあれでしょ、成田第3の無印ソファみたいに不特定多数が寝て微妙なやつでしょ、とおもったけどいざ部屋の一番すみの空いていたのに転がってみたら、「横になる」という言葉が身体中に染み渡るほどリラクシング。リュックを枕に、靴下をもう一度履いて、長袖パーカー着て、いつもの布を毛布がわりにかけて寝転がった。

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ブログを半目で更新して、その後は坂本龍一のピアノ曲(会社でよくこれを聴きながら昼寝をしていたので今でもこれを聴くと寝る)を聴きながらタイマーをセット。2時間爆睡。本気で疲れている時は、空港の椅子や床で寝るよりずっと静かでよいわ。その後ラウンジでナシレマとサンバルをカレーセットみたいに平らげてゲートへ向かった。(ラウンジはまた詳しく書きます)

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中国人修学旅行みたいな団体様の中にアサインされたのでやかましくてやかましくて、今回も大活躍のノイズキャンセリングイヤホンつけてまた爆睡。この2本目のフライトは機体も小さくてシートピッチがもうギリギリで辛かった・・・。3時間ほどでシェムリアップに到着。

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こんなにリゾートっぽいのか!小さな空港で飛行機を降りたら徒歩で空港に向かうのだけど、なんだかその建物がもう屋根といい平家づくりな感じといい、グアムとかなんか小島に来たような風情。

急いでVISAを申請。エアアジアの方がチェックインの時に確認してくれたおかげで思い出したのだけど、パスポートサイズの写真がいるのよね。万が一に備えて持っておいてよかった。10年前の写真ですけれどもね・・・。日本で申請すると直接窓口に行くのに高い、というのが納得いかなかったので現地発行でよいとおもう。「写真は」「30ドル払って」で5分で終わった。横にずれて名前が呼ばれたらパスポート引き取って終わり。しかし振り向いたら大量の中国人団体客で鬼のように並んでいたので、サクサクっと向かってすみやかに申請フォームをかくのがよかろう。写真は必ず持参のこと。

この後入国して外へ。あらーこじんまり。地方空港って感じ。右手に幾つかの携帯会社があるのでひとまず一番手近にあるSmartで6ドル出してSIMカードを買う。通話プラスネット2GBの七日間プラン。SNS無料。ここの空港は全然Wi-Fi利用がスムーズでなかったので、最終日まで活躍してくれることでしょう。

ウロウロしていたら人が多くて全然見えなかった交通斡旋所を発見。みんなどこからともなく現れるトゥクトゥクに乗って消えて行くと思っていたら、ちゃんと配車してもらっていたのだった。送迎付きのホテルやユースが多いので、お迎えの人で溢れていて全然わからなかったよ。しかも中国人を迎えに来た人たちが全員わたしを見るんだよね。違うアルよ。

トゥクトゥク(とは言わないが)6ドル。1ドルで構成された億万長者の札束(封筒のまま)からそろりそろりとピン札を抜き出してお支払い。カンボジアにはリエルという通貨もありますがほぼUSドルで世間が動いております。

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しかし暑いな・・・お兄さんに連れられて駐車場の一番はじっこにあるトゥクトゥクに乗せられ一路市街地へ。何もない周りの田んぼと埃っぽい道路から舞い上がる空気の圧でアップアップになる。20分ほどジリジリと日焼け止めも塗っていない丸腰の顔と体を焼かれながら大通り沿いのホステルに到着。まーリゾート!にぎやか!もっと地味だと思ってたのにおもてたんと全然ちゃう!

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受付でお支払い、3泊デポジット込みで26ドル。なかなかに過ごしやすそうなホステルでよかったよかった。タオルも貸してくれるのか、ランドリーもなになに1.5ドルなの、マジか。俺のフル装備をどうしてくれる。さっそくベッド脇に洗濯物干しをこしらえて(悲報;折りたたみハンガーがいまいちフィットせず)ヨガズボンに着替えた。そこに下のベッドのきれいな女の子がやってきた。ロシア人かしら、きれいねえ。

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ルーフトップに上がるとさっきの女の子が喫煙中。「わたしも今さっきついたところだったの」一緒に座って話をした。「わたしはドイツ人なんだけど、ここのホステルにやたらドイツ人がいるような気がするんだよね」と笑っていたところに、メンズが1人上がって来た。ミュンヘン近くのドイツ人マーティン。「ほらやっぱり!」更にもうひとり坊主のコワモテが1人。こちらはマンチェスター在住のドイツ人サイモン。「ドイツ人ばっかりじゃん!」ということで4人で自己紹介するなど。英語で喋ってくれてありがたいのだけど、ここから先はややこしい話になると半分ぐらいしかわからず。ああ!また英語ができない!

どこ行くの、どこから来たのと旅プラントーク。クラウディアはラオスから来たけど雨だった、ベンメリアにどうしても行きたい。サイモンはツアーでアンコールワットなど見に行ったりしたらしい、マーティンはまさかの逗留2週間目でサイモンに「こんなとこにそんなにいて何してたの」「まあ寺二個行ってルーフトップにだいたいいたよね」とのこと。笑った。

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ベンメリアのツアーはお一人様30ドルもするらしい、だったら一緒にシェアしていく?ということになった。わたしも行きたいので乗ってみることにした。ちょっと飯でも行きますか、ということでパブストリートのtheCornerでメシを食べる。マーティンがピザ食べたいとか言うので女子2人で「ないわー」ということになり折衷案でツアリストレストラン。

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ビールは生ジョッキ1ドル。やっすいなー。これを3杯飲んでクメールドレッシングとグリル魚のサラダを食べた。美味かったけど4.5ドルは高かろう。途中で伝統ダンスも(やたらと若いダンサー構成で)なんともしょぼしょぼしたクオリティではあったけど見ながらディナーした。

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クラウディアは政府勤めのおそらくエリート27歳、サイモンは33歳、よくわからないけど家もCDも全部売ったとか言ってたからオーストラリアにいるお母さんのとこにいくのかな、今どきのミニマムに暮らすやつなのかと思いきや何となく仕事で色々あった気配だった。マーティンは放浪中。途中で農業の話になったので砂糖大根をそだてるのか育てているのかなんかそんなかんじ。

そしてわたしは歳を告げてやっぱり「嘘でしょ(そんな年寄りなの)」と場が凍る、といういつものパターンなのだった。ちなみこれはアジア人同士だとそうでもないので、わたしがとりわけ若く見えるというわけではない。いつもこれだよ。40代でホステルにいる白人はもっとガチなひとばかりなので、わたしみたいなのはとても40代には見られないのである。

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そんなこんなで中国語の話、ドイツの話、仕事の話などなどしてわたしは「ちょっと仕事あるから」といって別れた。明日は9時に朝食食べたら待ち合わせね。ハイレベルの英語の中にいるとだいぶん疲れちゃうので、行きすがら気になっていたおしゃれカフェ「CAFE CENTRAL」 でひとりチルアウト。スイカとミントときゅうりのジュース。

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すってきなカフェでキーボードを叩きだしたのはいいのだけど、もういかんせんパブストリートなもので前の屋台から街宣カーばりの爆音でダフトパンクなどが流れてくるため中止。パブストリートはアジアでみるこの手の繁華街にしてはなんというか危険な感じもなく、店のバリエーションもかなり色々で、探索しがいのある雰囲気な気がした。

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帰ってひとまずシャワーを浴びて洗濯を試みたけどやっぱり詰まるし、脱水しづらいし、で何とも共有洗面所ではうまくいかない。適当にすすいでぎゅーっと握ってほしてベッドに干した。干すのだけうまくなってきている気がする。ラウンジで旅メモを書いて、数時間。もうリターンズいらないな今回は。

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おや、そんな杉森さんがドイツ人の皆さんと食事をしながら手にしているのはシェムリアップの1ドルビールのお供にもピッタリの「東京弁当生活帖。」1月18日発売です。発売まであと4日ですよ、まだの方はAmazonでもご予約できます。

つづく。

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