そうだ、モロッコからパリまで行こう

今日の旅メモ(day26 リヨンからディジョン)

耳栓のおかげでグッスリ寝て8:00起床。パッキングして9:30に出た。宿は何でも数日前にオープンしたばかりとやらで、何のレビューも無い(けど他のホステルも無い)ので恐る恐る来たのだけどそういうことだったのか。まだソファカバーが無かったり、色んな築材が置いてあったりしてすんませんね、とのことだった。でも広くて朗らかで悪くなかった。

チェックアウトしてトラムを待っていたら、風が吹いて真っ黄色の木から雨のように葉っぱが散ってとてもキレイだった。隣のお兄さんに髪の毛に葉っぱが刺さってるよ、と笑われたのをきっかけに、トラムでお兄さんと話しながらリヨン駅に向かった。どの辺旅したの?1か月は日本人にはなかなか難しいんじゃない?ああ、仕事辞めたのかいそれもいいね。フランスは最低5週間はバカンスがあるよ。僕らは仕事するために生きてるんじゃない、生きるために仕事しているだけなんだってことさ、たまには引いて見てそれを思い出さなくちゃ、と言う。気がついたら無賃乗車していたけど、お兄さんが大丈夫大丈夫というので、いつか日本にも来てね、とそのままサヨナラした。

さてそんなに見る場所はないリヨン。ロッカーに荷物を預けて、相変わらず雲ひとつ無い快晴なので散歩がてらリヨンにしか無いというショコラトリーBernachonに行ってみた。街ではハロウィンの名残りか、割れた瓶や吐いた後と遭遇した。日曜日の朝、なーんも店はやってない。ブションも軒並み日曜日休み。にもかかわらず、この老舗にはまだ10:30だというのに引っ切り無しに人が並んでマダムがプチフールやガトーをどっさり買い込んだり、ムッシュが大きなブリオッシュを買い求めている。

またも、少しですが宜しいでしょうか…とかけ蕎麦的な腰の低いアプローチでショコラのパン、プチエクレア、フランボワーズのタルトを片言のフォンセーで買った。6.8ユーロ。単価の低い客だ。にもかかわらず丁寧な包装をしてくれて恐縮する。肝心のショコラは値段を見たらトリュフ6個で25ユーロとかちょっと厳しい値段なので諦めた。とっても美味しそうだったけどね。


高級ショコラトリー ベルナション


根幹からデザインの思想が違う

ガリバルディ通りのベンチで朝ごはん代わりにコッソリ食べた。ショコラのパンもエクレアも悪くなかったけど、断然タルトが美味しかった!サクサクのタルト生地とみずみずしいフランボワーズ。


朝飯ガトー


タルトうまかった!

さて、血糖値を一気に上げたところで気になっていたLes Halles de Lyon ? Paul Bocuse(リヨン ポールボキューズ市場)を覗くことに。地元出身の巨匠の名前を掲げた有名市場。いかんせん日曜日で本来なら当然お休み、見た感じ工事中なのもあって入口はわかりづらく一回素通りしていた。それでもなんだかパラパラと人が入って行くのでついて行くと、そこはもう普通~にフランスの食のパラダイス。めちゃめちゃやってるやん!フロマージュ、シャルキュトリー、ショコラにマカロン、シーフード各種。目移りする食材の宝庫で願わくば1か月ほどここで調達しながら暮らしたい…と肉屋の前で思った。店先では午前中から牡蠣の大皿でワインを盛大に飲みまくっている人多数あり。ツレが2、3人いたらなあ…とこれが一人旅の辛いところ。


一口づつ食べたいツマミや


産地別の牡蠣各種


昨晩食べたクネルも


名物の赤いプラリネも


残念ながら大盛況!悔しい!

いいもんカルフール行くもん、と駅前のモールに行ったが日曜で巨大廃墟状態。あわよくばデカトロンも行ってやろうと思ってたのに…バーガーキングとマックぐらいしかやってない。がーん。無駄に歩いて結局カフェで電車の時間までロゼワイン一杯飲んで待った。リヨンからディジョンまでは31.6ユーロ(4200円)で2時間の旅。

二等車はボックス席になっていた。指定じゃ無いので空いてるコンパートメントでニコッと笑って相席になる。みんなで荷物を棚に上げるのを手伝ったり、小さい子にお菓子食べる?と声かけたりアットホームで楽しかった。前の男子が日本語の勉強していたのでテキストを見せてもらったけど、逆にめちゃ難しかった。日本語ってフランス語ばりにムズイね!

15:30頃にDIJON VILLE駅に着いた。静かで程よい大きさの街だなー。友達一家は本日墓参りで郊外にお出かけ中のため、帰宅する17:30までディジョン散策。Cath?drale Saint-B?nigne de Dijonからの?glise Notre-Dameまで。日曜でほんっとにお店はすべてやってない。教会の横のふくろう通りにあるふくろうの像が願掛けスポットになっているので一応すり切れまくっている腹を触ってきた。


ディジョン駅


秋やねー


ふくろうだった何か

そこから更に歩いてリュパブリック広場まで。友達んちはこの辺なんだけど想定外に開いてる店が全く無い。時間も中途半端なのでピザハットですら閉まっている。重い…ダブルリュックで歩くのがそろそろ限界。Google先生に聞いたら遠くのビアバーが一軒だけ開いているようだったので必死で歩いた。車には黄色い落ち葉が山のように降り積もっていて、そこで何故か「悲しみは雪のように」が頭から離れなくなったのでハマショーを歌いながら自分を鼓舞しつつ歩いた。

京都みたいに底冷えするディジョン。ビアバーでダウンを着てホワイトビールとソシソン一本
注文。腹が減っていた。しばらくして友達から連絡が来たので、また歩いて戻った。荷物持ちながら実によく歩きました。


一本まるごと来るなんて

アロー!ボンソワー!今日は友達一家のお家に泊めてもらう。つまらないものですが手ぶらも何ですので(笑)…とリュックの中でペタンコになったカカオサンパカを渡して、ポルトガル以来の再会。息子とパパンは丁度ピアノに行くところ。娘はお友達が来ているところ。キレイなおうちだな、キッチンが広くてまあ素敵。台所のテーブルに無造作に置かれている物がクルミや庭のいちじく、ってまあ素敵。

早速軽くお手伝いでトランペット茸(trompette de la mort/死者のトランペット)の水洗いと生牡蠣の殻むき。トランペット茸はパイシートで美味しいキッシュになった。チキン煮込みや墓参りついでに買ってきた美味しいチーズMORBIERモルビエ、牡蠣と一緒にパンとバターがフランスの定番なのでボルディエの柚子バターとパン、もちろんソムリエールの選んだ地元ワインも一緒に、とそれはもうおフランスの食を満喫した夜であった。


秋のキノコ


ごちそうだごちそうだー


もうエシレじゃなくてボルディエなんですってね


チーズ!チーズ!


デセールにプリンパン

食材天国のフランスでは、美味しくて楽しい物は家メシにありだよなー。遅くまで友達と飲んで話してご馳走になった。息子、お部屋借りるよごめんねメルシー。

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