今日の旅メモ 2017.9.5(食べ忘れめぐり)
いよいよ最終日。だいたい最終日というものは、やり残しと買い残しを片付けるタスクに終われるものね。
ベタ最高!ワゴン飲茶の朝ごはん
ちょっと麺ばっかり食べてるのもアレなので、ベタな飲茶でも食べに行くかとモンコックを少し南に行ったところにある「倫敦レストラン」へ。朝早くからやっているので、おはよう飲茶にぴったり。あとは何よりワゴン販売なのがよい!とてもよい!
三階に上がると古い結婚式場のような大広間に丸テーブルがだーーーーーっと並ぶ飲茶フェスティバル。席に通されると伝票と日本人用注文シートをくれるので、その中から食べたいものの数を書いてオーダーすることもできる。が、それではワゴン飲茶の醍醐味がナッシングアットオール。それに、基本的に店員が忙しそうすぎるので、捕まえて注文するのも待つのも時間がかかってもったいない。
おばちゃんたちは飲茶の入ったワゴンを押しながら「焼売〜!まんじゅう〜!」などと中身を大声で言いながら広間を練り歩いている。けど、まあ当然中国語のメニューなんてよくわからないので(しかし、わたしの耳はなぜかエビ腸粉だけは聞き取った)適当に通りすがりのワゴンをのぞいてみることにする。
蒸篭を開けて見せてくれる飲茶に「きゃー焼売たべるー」「パンいっとくか」といちいちときめいて、次は何が来るかとワクワクするのがワゴン飲茶の楽しいところ。注文は「ツァガ(this)」「イガ(one)」の繰り返し。ジェスチャーだけでも十分通じる。飲茶を選んだらおばちゃんに伝票を渡すとハンコを押してくれる。お会計はこの伝票を中央のお会計所に持って行くだけ。
お客さんは結構いつも来ているらしいお年寄りのおひとりさまも多くて、なるほど確かにこれだけ沢山人がいたら逆にひとりでも全然目立たなくていいな!と納得した次第。ひとり旅のソロ飯にも、いけますねコレは。いけますいけます。
香港の合羽橋、上海街
さて、次に南へしばらく歩いて調理用品や器具が多く売られている上海街へ到着。
なんかネットでふわりと見かけた「料理家の山本麗子さんが当初特注で使っていたけどもはや一般的に売られているやたら薄いステンレスの中華包丁」とやらを買いに「陳枝記刀荘」までやってきた。えーと、山本さんってどんな方でしたっけ(えっ)
刃物なんて荷物預けられるフライトじゃないと買えないしな、と、くだんの菜切り包丁の一番小さいやつ18センチを購入。驚くほど薄いわけじゃないが、それなりに軽い。中華包丁ってもっと重量があって、その重さを生かして切るのが本来の使い方かもしれないけど、まあ冷やかしのわたしにはこんぐらいがいいだろう。
当初は80ドル程度だったそうだけど、よっぽど日本人が来るんでしょう、もはや200ドルだった(笑)2800円か、普通に高いな!ちょっと調子に乗りすぎなんじゃないだろうか。うーん、他にもっとお買い得で似た包丁あるんじゃないかとも思うけど、まあ、いいか。
廿四茶は苦行だった
さらに南下して佐敦駅近くまでやってきた。漢方茶のスタンドがあったので一度通り過ぎたけど興味が湧いて引き返す。数種類のお茶が売られていて、空のペットボトルに入れてくれたりその場で飲めたりするらしい。昨日、酒飲んだし解毒すべ。
すでに店先で真っ黒な液体の入った茶碗を手にしていたおばさんが助けてくれた。はじめて飲むんです!同じものをください!と廿四茶を10ドルで茶碗に入れてもらう。どれどれ、ゴクリ。
にっが
姉さん、想像をはるかに超える苦さです。こんなに容赦ない液体を気軽に一杯いくらで売るとはなんて国なんだ。。。という理不尽な気持ちが溢れた。
まるで風邪薬を100袋ぐらい溶かし込んだような味。それでもどうやらいろいろな効力があるらしいので、仕方がない。ああ、漢方とはそんなものだ仕方がないよ。かなりのつらさだったけれど、どうにか流しこんだ。
お久しぶりの牛乳プリン
デトックスと引き換えに苦すぎて微妙に凹んだ気持ちを抱えながら、次にご無沙汰のミルクプリン屋「義順牛奶公司」へ。ここは近所に「澳洲牛奶公司」もあるけど、今日は生姜牛乳プリンに初挑戦したくって。
ああ、こんな柔らかいヨーグルトみたいなプリンだったっけか。もう全然覚えてないや。生姜牛乳プリンはフレッシュジンジャーの味がとても強くて、正直最初のひとくちは冷奴のよう。「ああ、やっぱり普通の牛乳プリンにしとけばよかった」と一瞬後悔したけれど、食べ進むうちにまるでチーズのようなコクのあるベースとあいまってやみつきの味に。最後のひとくちは「ハーーうまかったーー」である。不思議だ。
温かいプリンも、チョコプリンも、近所の別の店のやつも、全部試したい牛乳プリン。ていうかこれが600円ぐらいするのはどうなのと思ったけど、物価が高くて(円が安くて)日本と変わらないってのはこういう事なんだろうねえ。香港で物が安い!と思うことが本当になくなってしまいました。何も安くない。
クッキーも!XO醬も!
英国の影響でクッキーが美味しくてよ、と言われている香港なので久しぶりにクッキー風を吹かせてみるか。すでに以前Fさんに「ジェニーベーカリー」のしっとりサクサククッキーは頂戴してブログにも書きましたね、と言うことで別店をリサーチ。
チムサーチョイには人気クッキー店「クッキーカルテット」「GLORY」が並ぶ場所がひとつあるのです。(この裏手にはconte de cookie)試食もたくさんさせてくれるのだそう。カルテットはちょっとお値段がはると聞いていたので店内やカンカンが可愛いグローリーで、レモンティークッキーを一袋だけ購入。
ジェニーはさくさくのショートニング感(とそこはかとない脂っこさ)がものすごくアジアだなあと思ったけど、この他店はその辺不使用のナチュラル志向。普通に西洋のショートブレッドってかんじ。お洒落だけどそこまでこれといって特徴はないかなあ。
2度目の訪問、マルコポーロホテル6階ではようやくレストラン「夜上海」のXO醬をゲット。シュッとしたエントランスにリュックでスタスタ入るのは憚られたけど、お食事もそんなに高くないので次回はお食事がしたいな。ちなみに中国茶チョコレートも置いている香港島の店舗はリノベで閉鎖中っぽいです。
くだんのXO醬はひと瓶100ドル、1400円ぐらい。ペニンシュラホテルのやつってわりとどこでも見るから、ちょっと違うの使ってみたかったんだ。具がゴロゴロ系らしいから麺と一緒に食べてみたいな。ワクワク。
わたしの知らない許留山
赤い看板をあちこちで見かけるたびに「早く食べなくては。。。」という焦燥感にかられるマンゴースイーツ「許留山」は私の思い出の店・・・のはずだったけどどうしたのいつからこんなにお洒落になっちゃったの?!
店内もメニューも流行りのブルックリンスタイル。香港らしいドメスティックな感じが良かったのに・・・ああ、都会の絵の具に染まらないで欲しかった。メニューも、マンゴープリン・タピオカ・マンゴーアイス・フレッシュマンゴーをまとめて食べられるやつ、なくなっちゃったね。そうかあ、そんなに時間が経っちゃったのかあ。
インスタ映えする許留山とかワロタwwwと言いたいところだけど、隣の席ではオルチャンメイクの若い日本人女子が楽しそうに写真を撮っていて、ああこうして許留山は生き残っていくのだなあ、とマンゴータピオカを食べながらしみじみ思ったのでありました。いやそうよね、移り変わりの激しい都会でいまでもあるだけすごいことだわ。
ローメンとエビノコ
さて、散々ちびちび飲み食いしたあとに少々休憩してからもうランチ。満腹中枢がおかしいらしい。
市内で食べる最後の食事は、ずっと気になっていた汁なし麺「憦麺(ろーめん)」と、エビの乾燥卵にトライ。エビノコはカラスミみたいな珍味感かと思いきや、それほどクセもなく香ばしくて食べやすい。麺のトッピングにぴったり、美味しかった!
この店「Mak's Noodle」はポーションがちょっぴり小さめ。お値段もちょっとお高め。室内もこぎれいだし、160年続く店にしてはミシュラン感出してる。オススメはエビワンタンらしいので追加注文で更にワンタンを食べる。
今回ワンタン的なもの、いったいどれだけ食べただろうと思うけどそれでも全く飽きない。全部ぶりんぶりんとした弾力で、どれも本当にうまいのはさすが香港。ああ、日本で再現できたらいいのになー!
たのしかった、香港
台風のせいで雨だったのと、毎日祇園祭かよってぐらい蒸し暑かったけど、久しぶりにテンプレートが違って新鮮な旅だった。やはり旅先で人に会う、人とご飯を食べる、というのはひとり旅とはまったく違うカラーになるもんだなあ。
台湾よりもなーんかガチャガチャしてるし、歩きづらくてどうも小回りが利かないのが難易度微妙に高いなあとも思いました。慣れたら違うんだろうか。ホント、香港って大阪感あるわ。
帰る直前で晴れた
時間の都合でやり残したことや買い残したものがたくさんあるので、次回のモチベーションにしたい。
- パイナップルバン食べる
- 勤記粉麺廠で乾麺買う
- 九龍醤園で醤油買う
- Yick Cheong Buildingでモンドグロッソごっこ
- ランカイフォンで飲む
- 天気のいい日にディズニーランド
- マッサージ健之宝いく
- などなどなど
そして、改めてひとり旅の魅力を再発見。うむ。次はどこかもっと遠くに行きたいなあ。やはり体力の衰えはリュックサックの重さで感じるのでそれまで精進せねば。
おわり。(一旦)
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