そうだ、モロッコからパリまで行こう

今日の旅メモ(day7 フェズ)

朝は雨音で目が覚めた。迷うし雨だしってマジか…てか!洗濯もん!急いで外に出て昨晩干した下着を取り込む。屋上住まいでよかった。二度寝をキメて9:00過ぎにエスパニョーラと朝ごはん。またも小麦粉バリエーションとジャムと蜂蜜だ…ですよね…。


もういやだ

他のリアドに泊まっているJooheeと一緒にシャフシャウエンへ向かうエスパニョーラ達をどうこの迷路を脱して合流させるか、昨晩から彼女とメッセンジャーで連絡を取り合っていたのだが結局うちのリアドに電話してくれて色々捗り何とかなりそうだ。「スーありがとう、明日シャフシャウエンで会おうね」と一旦お別れ。

今回の旅では必要に迫られて砂漠からスー(Sue)と名乗りだした。プッ。私の名前は昔から外人にちゃんと呼ばれた事がロクに無いのだが、イングリッシュネームで「こんにちは、キャロルって呼んでね」とかそんな台湾香港みたいな事をする勇気もない。とはいえ、マラケシュから人に会うたびにめんどくさい。という事で、アジアっぽい語感だし、短くて覚えやすいだろうし、杉森のスーみたいなことでいっか、と何となくで旅バカ日誌を名乗りだした。ガイドさんに、宿のスタッフに、同室のゲストに、名乗る機会はバックパッカーには山ほどあるのだ。しかしながらラストネームを略した形にしてしまった故、実名Sugimoriを見たエスパニョーラたちがどっちが名前かわからなくて混乱するという事態が発生したので早くも要改名である。

さて、10時になって公認ガイドのナジームおじさんがやってきた。昨晩ほとほと迷路に懲りたので250DH(3000円)を奮発して探索を試みることに。ドイツ人のウーベンとヒゲおじさんが加わり2カ国語合同ツアー開始。皮染色工房、木の彫刻工房、市場、モスク(あり過ぎてもうお腹いっぱい)、などをたらたら歩いて巡る。道にはロバのウンコだらけで当然ハエも一杯で嫌になるとこもあるけど、フェズの迷路はガイドとその客でどこもいっぱいだった。どの工房も面白かったけどそれらは漏れなく世襲制で、遠い昔から同じ仕事をずっと継いでいるらしい。途中でかわいい声がする幼稚園に入らせてもらうと、ただの暗くて狭い部屋だけどキラキラした目のちびっこが先生と国語の時間。どこも学校は同じ感じだね。


皮のケバケバを取る作業


アラブ柄の彫刻作業


婚礼用品街にて


ミントばーん


チリばーん


魚ばーん(太刀魚あった)


オリーブばーん


なんか短いオクラばーん


カタツムリわしゃー(6ヶ月生きてるらしいよ水で戻るんだって)


少しくれたザクロ美味しかった


そんな街並み

しかしながら後半、フェズ名物のタンネリ(皮なめし職人街)に連れてって貰った辺りからツアー恒例のお土産屋さん行脚スタート。皮なめし作業場はグルリと皮製品屋に囲まれており、各々の屋上から匂いごまかし用のミント片手に客が説明を受けるのだけど、それが終わると下のショップに流し込まれる。幸いドイツおじさん達が娘らに何か買っていたので私は多少マネキンになる程度であとは見学だけしていた。せめてデザインが古くなかったらねえ。欲しくなったら楽天で買うわ。


タンネリの皮なめし、別に大して臭くなかった冬だからかな


観光価格の皮製品

更に機織り場からのカーペット屋、スパイス屋と連れまわされる。機織りは面白かったけど、カーペット屋はもういい。ベルベルの村で見た例のピカソ柄もあったけどなんか違った。スパイス屋さんではドイツおじさんがひどい皮膚病で、アルガンオイルや調合クリーム、デトックス用のサフランなどを一式試しに買っていた。800DHとか買ってたなあ。それにしてもこのコネクションビジネス、買う気がないと誠に辛い。ひどく疲れてお宿にリターン。


カーペット屋さんデカイ


また出たピカソ


カーペット織りはビット絵の世界


カフタンの刺繍職人


機織り職人


ハマムの窯焚き、これも世襲制


手ぐすねひき待つスパイス屋

宿ではスタッフのラシッドが、頼んでおいた明日のCTMバスチケットを買っておいてくれていた。ありがてえ。評判のいいリアドはだいたいこういうスタッフのホスピタリティで点数を稼いでいてこの宿もレビューが高い。

恒例の屋上テラスでアザーンを聞きながらこの先の行程を考えたり、ふと思い出してフランスの友達にWi-Fi電話したり。バカンス中だから飛行機とかヤバイかもよと言われ俄然不安に…タイトな日程なんで崩れると困る。


テラスから見るメディナ

昨日ランチのときにエスパニョーラ達が一生懸命書いてくれた「スペイン行ったらこれがオススメリスト」もざっくり訳した。安宿やB級グルメなど沢山メモってくれていてとてもありがたい。振り向くと猫3匹にひっそり見下ろされていた。それにしても猫多すぎるよねモロッコ。


エスパニョーラの手作りメモ

思い切って外に出て30分散歩。記憶できる範囲の片道10分ぐらいをウロウロ。アジア人は目立つがそこは割り切って観光です!と好奇の目をキラキラさして行くしかない。パン屋やスープ屋や雑貨屋をロバをかわしながら通り過ぎる。目印にしてた宿前のコカコーラは帰ったら昼休みで閉まってた。あぶねえ!

ラシッドに「食べたいものがあったら写真撮ってきな、安く買ってきてあげるから」と言われていたので魚のフライと串焼きが食べたいと訴えてみたところ、ストリートフードは胃を壊すかもだから知り合いの小さなレストランに連絡するよ、とのこと。ありがとう。いや…これもコネビジネスか…まあいいわもう。お迎え付きなのでおじさんに連れられてモロッコレストランへ。


ほぼ誰もいないけど想定内

タジンもクスクスもいらない。まずはスープ、メインは羊のブロシエットにした。焼きたての串焼き、なかなか美味しかった。野菜のクスクスも付いてきて腹一杯。息子が宿まで送ってくれた。


モロッコのスープ、ハリラ


シシカバブと野菜クスクス


夜はこうなっちゃいます

帰ってきたらラシッドが先般のユニコーングッズ "かっぱEBIせん" をボリボリ食べている。一瞬ファッ?!となったが、私がマラケシュで猫にあげようと思って少し開けたら全く食べないのでそのままにしてて捨てたのをお掃除の女の子が拾ったらしい。食べますか!でも美味しいって喜んでたからよかったよかった。よもやモロッコで食べられるとは。

洗濯物まだ乾いてない。ランドリー有料で頼んだけど、50DHもするなら自分でやりゃよかったな。また生乾きで出発だ。新しくきたスイスのカップルと話を少しだけして就寝。

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