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話題のブックホテル「箱根本箱」に泊まる(その2)

ブックホテル「箱根本箱」宿泊日記その2です。
本も読まずに館内を探検しているだけで時間が経ってしまいます。いたるところに本が有りすぎて、どっから取り掛かっていいのやら。

「あの人の本箱」で発見する楽しみ

大きな本棚のあるラウンジだけでも目移りしてしまうのに、このホテルにはあちらこちらに『あの人の本箱』という著名人の選書コーナーがあるのがまた魅力のひとつ。各部屋にも本棚一個分の選書があるし、館内のあちらこちらでこのコーナーが設けられていて思わず足が止まっちゃう。

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 icon-camera わたしの部屋には名和晃平さん(彫刻家)の本箱が

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 icon-camera 食堂脇にはeatrip野村友里さんの本箱が

かなり幅広いジャンルの著名人が選書されているので「これは誰かしら?・・・おおおお」というサプライズが都度面白いのと、やはりその人らしい、職業や背景や仕事の姿勢などが透けて見えるようなおすすめの本が並ぶのでどれも興味深い。興味のある人のはちょっと写真撮ってメモって帰ったりしました。あの人がどんな本に影響を受けたり共感したりしたのか、って気になるよね。読んでみたい。

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 icon-camera レストランの中にも本箱があるなと思ったら

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 icon-camera わー!土井先生の本箱だ!(隣は松田美智子先生)

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 icon-camera 先生なんかまた難しい本おすすめしてはるなあ

それぞれ本箱には小さなリーフレットが置いてあって、選書のテーマや各本へのコメントがついています。これもまた、世界観が凝縮していて面白いんですよ。

館内のあちこちに読むスペースが隠れています

お部屋に持ち帰ったりラウンジの椅子に座って読んだり、のほかに館内のあちこちで遭遇する読書スポットでも本が読めるようになってます。だいたい「あの人の本箱」も置いてあるので、ついつい手にとって座ってパラパラめくりだしちゃう。

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 icon-camera 廊下の突き当りには山崎ナオコーラさん本箱が

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 icon-camera 地下のエレベータ前には星の王子さまがいっぱい

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 icon-camera 大浴場脇にも小部屋があって

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 icon-camera 上原ひろみさんや山田孝之氏の選書が置いてあったりして

いちいち立ち止まってみていたらもう本当にキリがないのです。これがまたミッチリ集中して読書に入り込めない悩ましい原因のひとつ。ついつい見ちゃう。しかしこの『予期せぬ本との出会い』もまたこのホテルの面白いところですわね。それにしてもいろんな本を読まれているんだなあ。わたしなどは、もはや最適化されたネット情報ばかり目に入れがちなので、つくづく反省。

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 icon-camera こんな二段ベッドスペースもあった、寝ちゃうじゃん

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 icon-camera ここにはいとうせいこうと大宮エリー氏の本箱がありました

本棚と同化する隠れスペースもあるよ

読書スペースは、よく見るとここにも!な「おこもり部屋」も。特に本棚の中に椅子とテーブルがビルトインされているのは夜になって電気がつかないとよくわからない何気なさ。いっそ本棚と同化する、って感じが面白くてちょこちょこ入り込みました。

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 icon-camera 本棚と椅子の融合

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 icon-camera あれ、この本棚階段になってる?と思っておそるおそる登ってみると

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 icon-camera ホールを見渡せる隠れスペースに(誰かの読書の形跡あり)

部屋でごろーんと読書するのもいいけど、本棚の中のベンチに座ってとっかえひっかえ本を引っ張りだしてきてそこらじゅうの本をペラペラめくるのも楽しいものです。わたしは深夜、衣食住本棚の中で料理や生活系の本をチラ読みしまくっておりました(妖怪)。冬だったら暖炉のそばもいいな。いろんな場所が用意されてるのっていいですね。

いろんな本と出会える「きっかけ」がある

本棚ではそれぞれふんわりテーマを持って収められていて、この辺はこういう感じの本を集めているんだなっていうのは見るとわかります。ああ前からこれ気になってた!とか、大きくて立ち読みすらも出来なかったような図録とか、宝探しのような気持ちで本棚に向き合えるのは素敵なことだなあ。

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 icon-camera 旅のゾーンには深夜特急が

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 icon-camera 箱根まで来てついつい見ちゃう京都本ゾーン

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 icon-camera ミニシアター前には映画化された原作がいっぱい。富江!

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 icon-camera こういうの読みだしたら一晩終わるやつ

わたしも久しぶりに読書?しました

ワタクシもかつては人一倍本を読む子供だったんですけど・・・デジタルな大人になってからはすっかり本から遠ざかってしまって。Kindleで電子書籍を買うこともあるけど、あれって物理的に困らないから積読(つんどく)が捗るんですよね・・・。

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 icon-camera ひとまず視覚的なところからスタート

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 icon-camera エッセイ的なものもペラペラペラ

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 icon-camera 部屋で寝っ転がって器本三昧

おこもり環境が整ったこのような場所だと一冊の書籍に没頭して入り込むのが理想的な気もするのですが、わたしは以前から食材図鑑や手土産全集、カラーパターン辞典のような視覚的な書籍をつい手にとってしまうクセがあって、ネット生活で弱りきった読解力も相まって、本棚をふわふわと渡り歩くばかり。腰を据えられる集中力が無い!

そもそも、私は昔からすべての思考が脳内で映像化される『ビジュアル脳』であるようで、活字表現は苦手。このブログはなんだって話ですがこれはあくまでも視覚の描写に過ぎない、というのは旅日記などでもおわかりかと思います。写真表現多いですし。こういう『自分の傾向』なども改めて認識しますね、本棚のオーラソーマみたい(笑)

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 icon-camera 漫画ブルージャイアントシュプリームも読み直し

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 icon-camera 本棚の中でパフェと京都の本を読み

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 icon-camera もちろん絵本部屋で懐かしいのを片っ端から読んで

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 icon-camera レシピ本やエッセイを読んで寝落ち

本を読むこと自体は大好きなのですが、どうもリハビリがいるなあ。近年インプットリソースがだいぶイージーになっているんだなあ、いかんいかん。じっくり本を読む、ということを久しぶりに意識したステイでした。箱根本棚にはこのような案内があります。

けっして本好きな人だけに向けたホテルではありません。むしろ「あまり本は買わない」「最近は本はご無沙汰だなあ」という人にこそ、ぜひいらしていただきたい、“本と人との出会いの場”です。

そう、読書家の方が改めて来られるというよりは、まさにわたしのような『本ご無沙汰族』にこそ意義深い場所であると思われ。テレビやネットでインプットされる情報より、本を読んで自分の脳フィルターを通してから身体に染み込んでいくこの感覚の濃さね。ああ、読書ってこうだったよなあ、情報ばかりを得て知識を得ることにはかまけていたのだなあ、という気づきを得たデジタルおばさんなのでありました。

まだつづく。

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