京都嵐山「パンとエスプレッソと嵐山庭園」でブランチを
『行けるとこ行っとこうキャンペーン』本日はクソ暑い中嵐山まで行ってきました。京都はすっかり最高気温38度(湿気付き)がデフォルトです。全国ニュースで『東京は35度の猛暑!』とかやってるのを見ると「わたしはここにいまああああす!」っていう気持ちになります。
さて、今日のグーグルマップピン潰しは先日オープンしたばかりの「パンとエスプレッソと嵐山庭園」。言わずもがなの表参道の人気ベーカリー(食べログ3.8)、なんか近年は自由が丘やら大阪やら支店がめっちゃ増えているようで、えらい儲かってるのね・・・だいぶ以前より有り難みが薄くなった感。わたしは長らく髪を切っていただいてる美容師さんが表参道店のすぐ近くに独立開業されたこともあって大変よく通りかかるのですが、まーーーーよく行列出来てて。東京でもかなり成功したパン屋さんって言えるんじゃないでしょうか。
メインストリートから少し離れた文化財住宅が店舗
今日も今日とて『ほとんど外国』の嵐山、無秩序なインバウンドの人混みをかき分けてメインストリートに出まして、天龍寺のエントランスの方から入っていき、だいぶ静かな住宅街に進んだところにお店があります。どんなにぎやかな嵐山でもちょっと離れると随分静かになるので若干不安な道程。でも嵐電の駅からは近くて意外とアクセスは良好。
ここなのか?天龍寺じゃなくても入っていいのか?
蓮池を右手に見ながらテクテク行きまして
大丈夫なの?という静かな住宅街に入ると
立派な門構えの「湯豆腐 嵯峨野」のその前に
ありました「パンとエスプレッソと嵐山庭園」
ガッシリとした茅葺屋根の立派な建物、ちょっとパン屋らしからぬまさに『庭園』と名乗るだけある広いお庭。こちらはなんでも築210年の旧小林家住宅とやらで京都府指定文化財みたいです。まあーーーこんな立派な物件、よくビジネス展開したものだなあ、誰がどういう人脈でプランニングしたら実現できるのかしら・・・!
エントランスには文化財の立て札
提供中のメニュー情報など
立派な茅葺屋根、遠くに見えるのがベーカリー店舗
縁側は待合席になっておりました
裏手には広々としたお庭が
土日はまだまだ並ぶんでしょうけど、わたしは平日午前11時ごろに伺ってすぐに入れました。あとはタイミング次第かな、って感じ。お誘い合わせのマダムとか情報の早いチャイナ旅行者とかヤングな女子とか、とても幅広いバリエーションのお客様。結構朝早くからやってるのでモーニングとして行くのもありかと思います。オープンから一ヶ月は時間帯によってメニューが変わってたけど、いまはオールデイメニューになったみたいよ。(ただし抹茶フレンチトーストは14時からって書いてありました)
町家を生かした素敵なカフェ「エスプレッソと」
カフェ店舗「エスプレッソと」の暖簾をくぐって中に入るとドーンと屋根まで抜けた広々とした店内。古いお屋敷の印象そのままで、思った以上に文化財感あった。あんまりペタペタ触っちゃいけないみたいだし気をつけないとね。
手前の畳席は四名テーブルが4つほど
奥にも畳席や個室が
大きなダイニングテーブルは椅子席です
せせこましくなく抜けてていいですねえ
変な位置におくどさんがあるところが旧住宅っぽい
人気のパンメニューいっぱい
モーニングに良さげな人気食パン『ムー』のトーストやあんバター、チャバタのサンドイッチ、それから推しっぽい松竹梅のプレートブランチメニューなど、バリエーションあるパンメニューがいっぱい。気になってたたまごサンドは売り切れだったので、せっかくだし「松」のブランティーセット2200円にしました。ひー奮発!
たまごサンドのもりもり感気になるう
どうせ来たら奮発するのが観光のお約束
ちなみにちょっとさすがにアフタヌーンティーセットは食べられないかも、と思われる方も多いかと思いますが大丈夫、ちゃんと全員にお持ち帰り用の内袋と外袋がついてくるのであります。なので、朝食ガッツリやってきちゃった人でもまあ、パンをちょい食べしてお持ち帰りしたら何とかなると思われます。
お持ち帰り袋はもれなくついてきます
さて、やってきました「松」ブランティーセット。和な風合いの二段重ねで上段にはお食事系、下段にはパン5種。ジャムやミニジュース、ドリンクもついてきます。店内みんなだいたい松か竹頼んでたね、やっぱビジュアル重視しちゃうよね、せっかくの嵐山店だしね。
松 ブランティーセット2200円
上段にはミニサラダ、ケークサレ、カマンベールチーズ、生ハム、カヌレ、抹茶のティラミス。あとフルーツサンドね、これが食べてみたかったので松にしたのもある。竹プレートにはついてこないので。下段のパン5種類はプレーンな食パンやテーブルロール中心でほんわりあったかい。
上段、しょっぱいゾーン
下段、プレーンなパン5種、願わくばもうちょいバターが欲しい
わたしはおバカさんなのでわざわざ紙ナプキンを敷いて小皿代わりにして食べておりましたが、よく見ると他の皆さんはトレイを外してお食事しておられました。そうよね・・・食べにくいと思ったんだ・・・。パンは焼き立てでふわふわとついつい進んでしまう軽さ、お持ち帰りできない物を先に食べなくては!と気をつけねばです。
ムーと玄米粉の食パン、モチモチ感がうまいね
フルーツサンドはメロンだったらアリかなって最近思ってる
食いちぎったパン3種とカヌレをお持ち帰りしてあとは意外とペロッと完食。最後に食べた抹茶ティラミスがちょっとあまりにもクリームが濃厚だったので最後に胃がやられる可能性があることをお伝えしておきます。
気になった点としては、食べきる前に「こちらお下げしまーす」「エッ!」ってなっちゃったのでちょっとスタッフのおもてなしにバラツキあるのかな?ってのと、なんかふっつーのFMラジオのジングルみたいなBGMだったのがせっかく素敵空間なのに残念だな、って思った感じ。でも、表参道店のせせっこましいのに比べたらまあ贅沢なお店だと思います、ホントに。いい観光スポットなのではないかしら。秋冬はどんな感じになるのかな、気になります。
パンも買えます、ベーカリー店舗「パンと」
せっかくなのでまあパンも買うよね。カフェ店舗を出て右手に行くとこれまた立派なお屋敷がベーカリーと工房に。贅沢な使い方だな〜!って変な感心をしてしまいますが、普通にパンを作って売っているお店です。12時過ぎぐらいに伺ったら、結構種類は揃っていたよ。ここで買ってカフェでいただくこともできるらしい(要ドリンクオーダー)。
敷地が普通にお金持ちの庭です
こちらも一軒家なベーカリー店舗「パンと」
おしゃれな余白の多いパン屋である
食パンとかバゲットとかクロックムッシュとか、東京で見たことのある定番メニューもあるのだけど、聞いたところによるとその辺はほんの一部で、ほとんどが嵐山オリジナルなんだそうだ。九条ネギと白味噌のフォカッチャ、万願寺のエピ、ほうじ茶メロンパン・・・京都感あるパンいっぱいあったよ。
ずらり人気パンいろいろ(ただしお高め)
ミルクフランスとかコロネは冷たいコーナーです
京都食材系パン、わたしあんまり好きじゃないから買わないタイプなのですけども(笑)
わたしは定番「ムー」とチーズブール、嵐山オリジナルのあおさとグリエールチーズのチャバタを買ったのですがどれもモチモチ感あって美味しかったです。ただ、いつも思うけど「パンとエスプレッソと」のパンはプチサイズのわりに高いのよね・・・ある程度覚悟して買わないと。京都にはリーズナブルで美味しいパン屋さんいっぱいあるから、ここは観光って割り切らないと買えないっス。
おしゃれ系ニュー嵐山スポット増えてるよね
てなわけで、新観光スポットの「パンとエスプレッソと嵐山庭園」。嵐山のお店って『ベタベタな観光者向け』OR『物凄く風情ある老舗や高級店』の二極な印象があるなか、その中間を行く『ちょっとおしゃれな店』が微妙に増えている感じがするんだよな。風情ある文化財でお食事できるのは面白いし、なかなか良いんじゃないかしらね。嵐山にはめったに行かないけど、パン好きなオトナの方にはお茶してきたら?って勧められるかも。ただし灼熱の時期以外だがな・・・・今日もごちそうさまでした。