うちの台所道具

いつでも塗りやすい!「バターベル」でバターの常温保存

パンとバターだいすき。世界で1番美味しい食べ物は、ぶわんぶわんの柔らかもちもち食パンを焼かずにバターをつけて食べるやつ。食パンはもちろん厚切り四枚派。そんなわたしが前から気になってたブツを買いました、その名も「バターベル」。バターを常温保存するための容器です。

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icon-camera 日本では馴染みの薄い謎のプロダクト

バターベルの仕組み

この「バターベル」はバタークロック、フレンチバターディッシュなどとも呼ばれていまして、どうやら昔々冷蔵庫もない時代のおフランスが発祥らしいです。さすが美味しいパンの都フォンス。仕組みはこんな風になっています。(画像はbutterbell.comから拾ってきました)

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容器に一定の量の冷たい水を入れ、エッグスタンドみたいなフォルムの蓋の部分にバターを詰めます。それを逆さまにしてバターの部分を水に浸かる様に入れると空気が遮断されて保存が効くという大変原始的なアナトミー。お水は3日に一度変えます。これで約一ヶ月ほど持つらしい。

ヨーロッパの気温ベース(噂ではマックス27度想定)だろうから果たして日本では?という懸念点もあるんだけど、普通のマンションでエアコン使ってたらたとえ真夏でもそこまで室内気温って上がらないだろうと思うんだよね、ちゃんとお水も張ってるわけだし。どうだろう。

バターベルのデザインいろいろ

さて、どうせ買うならかわいいやつ欲しいやん。と楽天やAmazonJP検索してみると、日本では馴染みが薄いせいか選択肢が超少ないまたは並行輸入でバカ高い。有名どころだとル・クルーゼが出してるんだけど、わたしあのファンシーなデザインと色が好みじゃないんだよな〜うーん。

参考Amazon.co.jp「バターベル」検索結果一覧

こういう海外ベースのプロダクトは海外サイトで探すのがベスト。米国アマゾン(amazon.com、アカウントを持っていれば日本からでも買えます)を見てみると日本より品揃えはいいけれど、当たり前ながら送料が高い。しかしどうもデザインがどれも牧歌的だなあ、バターだけに。なんかマーサ・スチュワートってかんじ(イメージ)

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困ったときのハンドメイドサイト「Etsy(エッツィー)」も見てみました。さすが世界のエッツィー、いろんな国のポタリーで作られた陶器バターベルがいっぱい。個性的で素敵な物も多いけど、やはり送料が数千円とかなり高くつくうえ、蓋がエッグスタンド状でないストレートタイプも多く、バター収納量や大きさがまちまちで把握しづらいのが難点。そして、バターベルはデザインにシンプルさを求めていくと『骨壷感』が出てしまうという気づきを得ました。台所にお身内感。それはイカン。

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ご覧のとおり、Etsyだと梅干しを入れる蓋物のようなルックスの陶器も多くて作り自体は単純。ちまたには湯呑やおちょこやタッパーを使って不細工ながら機構を再現している方もいらっしゃるようなんですが、そこはバターベルならではの道具美にこだわりたい私。

ということで、一周回って再びAmazonJPに戻ってきたというわけなのでした。まあ、骨壷感もデザインもそこそこだから良しとすっか。メイドインジャパンで、お値段もこれなら失敗してもお勉強代になるかなっていう範囲だと思います。

バターベルはこんな風に使います

母からカルピスバターを貰ったので(この箱の仰々しさが本件のきっかけともいえる)早速これを詰め替えます。バターは半日ほど冷蔵庫の外に出して柔らかくしておきました。

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 icon-camera 国産なのに箱がかわいい

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 icon-camera 茶碗蒸しより一回り大きいぐらいのサイズ感ですかね

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 icon-camera 蓋の中は結構深め、思ったより入りそう

柔らかくしておいたバターをえいえいと蓋の裏側に詰めていきます。かなりザックリですが80グラムぐらい入ったんじゃないかなあ。蓋の裏側は、カーブのあるエッグスタンド状になってる方がストレートタイプより詰めやすいし出しやすそうなので、結果よかった。器の方には4分の1ぐらいのお水で十分足りました、最初入れ過ぎて溢れ出してしまった。

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 icon-camera 詰めると空気が入って余計クリーミーになります

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 icon-camera 口近くまでバターみっちり詰めました

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 icon-camera シュポッとはめて出来上がり

流しの近くに置いてあるので気がついたときにお水を換えていて、わたしにはさほど手間じゃない(よっぽどぬか床の方が手間だよ・・・)。取り出すときにバターの表面に水滴が付くけれど、油で弾くのでそんなに気になりません。

早速買ってきたばかりのメゾンカイザーのバタールにつけて食べてみました。ああ!スルスルクリーミー!柔らかいバターがすぐに塗れるって!なんというしあわせ!このバターベル設置以降、「うちには常温バターがあるからすぐ塗れる」とやたらパンを買って帰りたくなるデブまっしぐらの副作用があってとても困っています。

バターケースはうまく使い切れなかった

バターの適切な運用ってめんどくさい。わたしには10gづつに切り分けておくとか、当面の分以外は冷凍庫で保存するとか、食べる15分前に冷蔵庫から出して室温に戻しておく、なんてひと手間が無理なのです。冷蔵庫の箱から直接やっつける族(もちろん紙はクシャクシャ)なのです。

そんな中で常温バター問題を解決するとしたらバターケースに入れて常温設置、だと思うんだけど、これはこれで世間のバターケースってちょっとサイズ感がデカすぎると思う。これはご家庭の消費スピードによるけれど。

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ワタクシが2年前に西荻窪で買ったバターケース、残念ながらこの美しいバターケースはわたしが使うには大きすぎてイマイチ活躍しないまま京都にやってきました。出しておくにも冷蔵庫に入れておくにも、接地面が広くてなんか邪魔になるのが主な原因。

バターケースって基本的に常温想定してないから一箱まるごと入るサイズが多くて、我が家にはトゥーマッチだったのだなあ。これを踏まえると、お気に入りの小ぶりな蓋物陶器にバターを詰めて、美味しくいただける量だけ外に出しておくのなんかだったら良かったかもしれない。

常温バターでプチストレス解消!

ま、いずれにせよ普通容器では酸化や気温の直接的な影響は免れないわけで、そういう意味では水で空気を遮断&冷却することで酸化を防止する機構が(どこまで効いてるかは知らんけど)ポイントになってくるバターベルは単純ながらも面白い道具なんじゃないかなあと思うわけであります。

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おうちのバター消費スピードと合うようだったらオススメ。なにより「バターが固い」という無意識のプチストレスが解消されるというのはバタラーの方だったら思った以上に爽快です。ホントに。

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