京都生活

祇園祭「曳き初め」で鉾を曳く(7月12日)

やあ。祇園祭、毎日参加中です。
鉾建てはお飾りが進みすっかり本番モード。和洋まじった懸装品は何ともミックスで面白いですね。むしろ全然和っぽくないのね、山鉾のお飾りって。

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 icon-camera こんなにじっくり見られるのは今だけ

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 icon-camera 菊水鉾には龍がいる

次いで山建てもやってるはずなのにあまり見当たらず、スタート遅いんだな〜とパトロールしていたらちょうど曳き初めの列に遭遇したのでついでに参加してきました。7月12日は曳き初めの日。鉾の試運転を兼ねて、一般人も鉾を引けちゃうのです。わーい。

函谷鉾を曳いちゃうよ

たまたま通り過ぎたのは函谷鉾(かんこぼこ)。13時から行列開始、14時スタート。最前列と最後尾には看板が掲げられていて、人数も無尽蔵に増えるわけではなく定員アリでいさぎよい。

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 icon-camera わかりやすい

行列中、函谷鉾の人から注意事項。縄も神様なのでまたがずくぐること、写真撮ったら列から出されること、傘もさせないこと。時間になると少しづつ道路に移動して縄を握ります。鉾には女人禁止のところもあるけれど、試運転は老若男女OKなので幼稚園生も外人さんも参加。またも京都府ポリスがサササササと現れて車を止めるのでした。

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 icon-camera えっ、みんな乗るんだ!

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 icon-camera 猫も杓子も参加

ああ、面白かった。めちゃくちゃ面白かった。最初だけグッと踏み出せばあとは早い早い。この綱に触ると厄除けのご利益があるそうですが普通に四条通をキャーキャーいいながら綱引きするの、楽しいです。まるで町内運動会の綱引きに参加するかのように、周りの人たちとすっかり仲良くなってしまいました。

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 icon-camera 四条烏丸のど真ん中まで引いた

行って、戻って、また行って、と入れ替え制で合計三回。お囃子にのせてみんなで鉾を曳くのでした。たまたまだったけど、参加してよかった。後ろ向きに綱を引いていくので動く鉾を見ながら歩けます。

京産大生の素晴らしき仕切り

ちなみにこの函谷鉾では京都産業大学文化学部の学生さんがゼミ活動の一環で運営に参加しています。京都文化の体験学習、いいですね。胸の名札にはお名前と赤い星。この星の数は祇園祭に参加した回数だとか。四回生(星3つ)の仕切りのスムーズさ、キョードー大阪かとおもたわ。

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 icon-camera みんなお揃いTシャツ

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 icon-camera 厄除けちまきは食べられない

行列のロープ持ち、ちまきづくりと販売、観光客とのおしゃべりまで、まあしっかりとよくやっていて、函谷鉾だけめっちゃオーガナイズされてた。素晴らしい。もう函谷鉾でしか曳き初めしたくないレベル。きっと将来いい肥やしになるね。

鶏鉾の曳き初めを見学

にわとりさんの曳き初めは会所に隣接する池坊短期大学の浴衣ガールたちと小学生とが綱を持っているリザーブド感。なんだか華やか。でも、オーガナイズはされていないのでもうぐちゃぐちゃ!みんな可愛いからまあいっか!

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 icon-camera 酉年は人気らしい

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 icon-camera 四条通にまっしぐら

ついでに長刀鉾も曳いとこう

永遠のシード権、くじ取らず一番で巡行の一番先頭を曳く長刀鉾。もう東急ハンズの前にあるぐらいなので、立地がすごすぎて観光者まみれで必然的に代表格。曳き初めのときには長刀鉾に乗る唯一の生き稚児(本当の男の子)(しかも良家の)が現れるのでまた並ぶ。

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 icon-camera が、その甲斐なくカオス

結構ちゃんと並んでいたのにいかんせんオーガナイズとは無縁のため、綱が現れたらワラワラと人が群がるという行列台無しの理不尽さだった。クッ。ということで悲しいことに出遅れ、かろうじて綱に触って一瞬だけ曳いてきました。

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 icon-camera この尊さはなんだ

鉾にあがったお稚児さんは、期間中男衆だけで暮らし、地面に足もつけず、いろいろなルールの元で極めて清らかに過ごすそうですよ。生き神さまのこの尊さ漂う空気よ・・・ずっと遠くを見つめて舞を踊る姿になんだか浄められたような気持ちになったよ。

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 icon-camera ほんで舞うのよ

長刀鉾は四条通りのど真ん中を進み(もちろんまた京都府ポリスの元)、その前後には尋常じゃない数の人が群がる、というもの凄い光景が広がっていました。いやー特別すぎるでしょこれ。

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 icon-camera 無法地帯の歩行者天国

ここが面白かった

ちなみに面白かったところが2点。
ひとつは信号までもが曲げられること。長刀鉾の高さはビル8階分ぐらいあったので信号は普通に引っかかっちゃうわけですね。信号って・・・曲げられるんだしかも素手で・・・。

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 icon-camera グイーッと90度

ふたつめは、鉾の車をさばく「車方」の凄み。
何トンもする山鉾を動かしてるのはタイヤでもなくただの木製ホイールなわけで、おそろしくギシギシ言うしちょっとした段差でガッタンガッタンしてて超こわい。進行を竹の棒でフォローして、ちょっとした方向修正は木の棍棒(カブラ)を差し込んで舵取りするという原始的手法でよくやるもんですね。

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ひかれそうで股がヒヤヒヤしました。やっぱり巨大な鉾が動くのってスゴイことだわ。
ということで、はじめての曳き初めでした。

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