今日の旅メモ2017.1.17(クメール料理教室とクアッドバイク)
朝8時起床。昨晩遅くにジャージャー雨が降っていたのだけど今朝は超いい天気。シャワールームの床が浸水している・・・ズブズブのプール状態だけどこれは昨日言ってた水道トラブルというやつか?とフロントに言うとどうも昨晩の雨のせいでうまく排水できていないらしい。ああ、なるほど。まあ帰る頃には何とかなっているでしょう。
外の小さなテラスでみんなが気だるく朝食を食べているけどわたしは朝食込みのいいデラックスルームではないのでそのままお外に出た。昨晩飲み過ぎたし、こういうところの朝食って単純に質素なトーストやらオムレツだけなので、そのぶんの胃袋は開けておきたい。相変わらず旅に出るとなんか胃袋が省エネになって1日1食で問題なくなっちゃうので。
雨上がりでガタガタ道はあちこちが水たまりで照り返しもすごい。朝のランドリー屋さんの匂いやら朝食の匂いやらを嗅ぎながらパブストリートへ。まるで朝の渋谷センター街のようにゴミ臭いパブストリート、掃除や昨晩の宴の片付けで繁華街の遅い朝。シェムリアップに到着したときはにわか億万長者だったわたしも、すっかり現金が尽きてきた。2万円は宿代やらツアー代やらご飯代で消えてしまった上に、5000円ほどは黒胡椒のお買い物で送金してしまっている。追加で80ドル落としたけど更にラストスパートの観光に備えて更に120ドル銀行のATMで落としてきた。高い買い物もしてないし、高いご飯を食べにいったわけでもないけど、まあレジャーはなんだかんだでお金は消えますな。
9時半からのクメール料理教室へ。最初に計画していたベンのCountrysideCookingClassは結婚式に行ったところと場所が同じなのでちょっともうお腹いっぱいだし、パブストリートのレストランLe Papier de Tigreのクッキングクラスは場所が便利なのもあってすでに沢山の日本人が行ってるようで面白くない。ということでChampey Cooking Class にした。カンボジアの古い住居を改装した一軒家クッキングクラス。路地を行くと素敵な可愛い建物が現れて、中庭に今日の習い事仲間がお揃いだった。美人のコリアン親子、オーストラリアの男性、イタリア人とフレンチの男性ペア、そしてわたし。
時間になってオールドマーケットへ市場見学に行く。途中のレストランでアメリカ人のご婦人らを拾って総勢8人になった。一度先日オールドマーケットには行っていたけれど、さすがに朝は活気が全然違う。同じく料理教室の人々をはじめ多少の観光人はいるものの、ほぼローカル。夕方に行った時とちがって野菜もどっさり、魚も鶏も調味料もどっさり。通路が狭いので本当に申し訳ないなと思うのだけど、これはカンボジア人の特性なのか無理やり通ろうとしたり罵声を浴びせられることもなくって、すいませんすいませんと思いながら色々な売り場を見た。シェフのチャーリーの説明は聞こえなかったけど「わからないものがあったら写真を撮っておくんですよ」と言われていたので、見学が終わってから各々が質問したりしていて合理的だった。大事なところ(今日使う魚とか)を通ったらこれ覚えておいてね〜と大きい声で教えてくれたし。
さて快晴の暑いパブストリートを通ってまた教室に戻り再開。布帽子とエプロンを着用、エプロンの腰紐にはナプキンを挟んで身なりだけはプロフェッショナルに。まず最初は生春巻き。中身はザルに用意してあるので、あとは人参をスライサーで細くしたり、スライスしたり、ミントの葉を摘んだり。わたしは個人的にコレを作るのがすこぶる下手だったのでほとんど作ったことがないのだけど、「これはこれからイケるぞ。。。!」と思った。よし。また生春巻きを作るのに使った丸いまな板がちょうどライスペーパーよりちょっと大きいぐらいの良い直径で、このためだけに超欲しい。巻いて、デモンストレーション飾りつけをして出来上がり。美味しいタレと共に中庭で食べる。
さて、次はメインのアモック。カンボジアの親子丼風味なローカルフード。今回はアモックを口にするのは3回目だけどいったいこの親子丼はどのタイミングで卵を入れたらどうなるのかしら、と思っていたのでよかった。正解は一番最後に生卵ボーン入れてかき混ぜる、でした。カレーシードで作る赤いオイルとか、エビペーストとか、こちらならではの調味料が物凄く沢山あるのでなかなか再現は難しいだろうけど楽しかった。最後にパッションフルーツの風味の効いた揚げ焼きバナナを作っておしまい。
アメリカのご婦人2人は大変日本をご贔屓にしてくださってこのあと東京に行くのだそう。寒いよー風邪引かないでねと伝えた。モーは息子さんが日本語先行だったそうで、お孫さんも日本大好きだって。ありがたいね。オージーのお兄さんはまもなくフライトなのだけどお茶してぼんやりしてるのも勿体無いからと子供を置いて1人で料理教室にきたお父さん。朗らかで知ってる日本語があるんだというのだけどいきなり「サンドイッチを食べますか」というのでシュール過ぎて笑った。コリアン親子は本当に娘さんもお母さんも美しくて、でも母ちゃんは急にみんなに飴を撒き出したり持参した水筒のお茶を振舞ったりし始めたのが確かにアジアのおばちゃんだった。イタリア人とフレンチのメンズ2人はカップルなのかしら、街でもとっても男性ペアを見かけるしカンボジア人のレディボーイもちょこちょこみかけるのでね。柔らかくて感じの良い2人でした。各々の身の上話やトランプやフランスの大統領選挙やなんやかんやを話しながらしばくお話して、修了証やお土産を貰ったら解散。(また別の記事に書きます)
さて、お茶でもしてちょっと落ち着こうとオールドマーケット横のJoe to go cafeでライムミントソーダ。もちろんシロップ抜き。暑いのでこんなのばっかり頼んじゃう。発売日前日だというのに本がどんどん売られていて献本でお送りしたのも届いているようでLINE連絡もじゃかじゃか。その返信などをこなして小一時間。
ホテルに戻ると倉田さんにお送りいただいたペッパー小包が届いていた。きゃほー。大事に持って帰らなくちゃいけないけどまた結構重量があるもんだな!今年の目標は20キロのザックをちゃんと背負える体力をつくる、です。物欲は変わらないのに、筋力は落ちる一方ですから・・・。冷えたお部屋にもどってゴロゴロチルアウト。こういう合間の時間に半裸でゴロゴロできるのが個室のいいところだなー。ちなみにお部屋が綺麗になっていてシャワールームも元どおりでした。帰ってくるときにホテルの前にバキュームカー止まってたからマジかよと思っちゃったよ。
16時過ぎ、予約して置いたクアッドバイクのピックアップがきた。クアッドバイクというのはいわゆるバギーってやつで、見た感じターミネーターみたいなトランスフォーマーみたいなゴツいタイヤを備えた四輪バイク。カンボジアの田舎道を走ってサンセットを楽しむ1時間だけの初心者コースにした。30ドル。暇つぶしにはお金がかかるぜ。乗り合いトラック見たいのに乗せられて、いくつかのホテルを経由してピックアップしてステーションへ。
簡単にギアやブレーキの説明を聞いた後、ヘルメットを被せられて係員と一緒に試走からのスタート。わたしのチームはオージーの親子もペアリング。大学生の息子さんのジェシー、可愛かったわあ。緊張するねえ!とこちらの2人とも仲良く話しながら街に出ました。まあ言うたら片手の親指でハンドルを押したら進むって感じなのだけどちょっと押しすぎると爆走するし、ふかしちゃうし、そもそもバイク免許なんてもっていないわたしにはすこぶる恐ろしいものだったのだけど、1時間の疾走はめちゃくちゃ面白かった。
途中で本当に普通の村の赤い泥道を通り抜けて、でっこぼこの細い田んぼ道を心の中で悲鳴をあげながら切り抜けて、街中で教習所みたいに飛び出て来ないかと犬や自転車に気を配って、終わる頃にはお尻も痛いけど緊張し過ぎて固まっていた右手が戻らなくなるほどでした。ちなみにここでもまた「タイヤで飛び散るから」と牛のうんこ踏まないゲームが久しぶりに勃発。なつかしい。途中で田んぼ道にバイクを止めて、日が沈むのを見ながらカンボジアの田園をまったりと楽しめたのがとてもよかった。いやー思いつきだったけどやってみるもんだねこういうのも。
親子さんとトゥクトゥクでドロップしてもらうところにサイモンからメッセージが来たので前の宿で落ち合う。一緒に2人でパブストリートでイタメシごはん。そろそろわたしも西洋のものが食べたいんだよね、って言ったら日本人じゃねえか的なことを言われましたがそうですよね。でも刺身や白飯は恋しくならないタイプなんですわたし。そこから2時間ほど2人でごはん。サイモンはLサイズの鬼デカイピザ、わたしはブルーチーズのリングイネ。サイモンのピザは一枚もらったら美味しかったけど、わたしのは機内食の延長戦上にも及ばないぐらいのぶにゃんとしたよくわからない超シンプルパスタがやってきた。くそう。ちなみにくだんのマーティンは行方不明、クラウディアは昨日発ったので、サイモンはちょっと空いちゃった模様。
わたしの英語がもっとよかったら2人でがっつり飲むのだけど、そこがそうもいかなくて、サイモンも普通のイギリス人トーンでしゃべるので何ともわたしとしてはついていけなくて申し訳ないなという不発なディナーになってしまった。わりと難しい個人的な話もお互いしていたのでね。もっと英語が普通にしゃべれたらいいのになあ。一期一会で料理教室で会うぐらいだったら気を使い合ってうまく疎通できるのだけど、長く一緒にいるとどうしても話題が深くなって全然何しゃべってるのかわからなくなってくるのです。今後の課題だ。
明日はついに、というかいよいよアンコールワット。朝4時半ピックアップってクレイジーな時間帯なのに本の発売日まで重なってさてどうしようかしらと思っているところ。体がそろそろボロボロなのでマッサージ奮発しちゃおうっと。
おや、そんなサイモンがピザを食べながらチラ見していたのは(実話)ついに本日発売日の「東京弁当生活帖。」ではないですか。
すでにフラゲ班の皆さんが沢山SNSでタグ付けしてくれたりしてくれるので、遠い東南アジアから著者の方も日本に向かって熱い投げキッスを送っているともっぱらの噂です。ていうか本当に本屋にあるんですか。まだちょっとドッキリかなみたいなところ自分の中であるけど。見つけたらひとまずお手にとっていただけたら幸いです、どうぞよろしくおねがいします。
つづく。
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