コロナ禍の韓国旅行準備で右往左往の話
超久しぶりな上にコロナ禍、というこれまで経験のない特殊な状況下での準備となります、3年ぶりの韓国旅行。事前説明会はZoom、各種やりとりはSlackというイマドキな運営で事務局にサポートしていただきながら必要なものを揃えていきます。
コロナ禍の渡韓は各種申請と証明まみれ。ほんでまたちょうど8月末〜9月頭というのが入出国の条件などが延長や変更される潮目だったせいもあって、やっぱりこれいらない、みたいな事案も発生して頭こんがらがってパーーン!です。
00.パスポート記載事項変更
こちらはわたしの個人的都合ですが、企画応募前に大急ぎでやったのが満を持してのパスポート記載事項変更申請。結婚して名前が変わってもパスポートはそのまま使えるけれど、クレジットカードと名前が違う場合は万が一のトラブルの可能性も。なんで変えたくもない名字を変えた上にこっちだけパスポート変更手数料6000円も取られるのかさっぱり意味がわかんねえよ、とこれまで放置してきたのですが今回やむを得ず着手した次第。チッ。
期限があと数年残っているので丸ごと再発行にはしなかったのですが、それでもパスポートの冊子自体は丸っと新しくなっちゃうの。ファストレーンのIC記録、カンボジアのビザやらスタンプにさよならしてちょっぴり寂しい気持ちになったけど、新しくなったら噂の葛飾北斎まみれバージョンになって帰ってきたので一瞬浮かれました(笑)とってつけたような和テイスト、デザイン目的かと思ったら偽変造防止の観点での複雑性が重要らしい。ほう。
01.観光ビザの申請
韓国に行くのにビザがいるなんて!以前はパスポート片手になーんにもしなくてよかった韓国旅行ですが、現在は基本的に各地の韓国領事館をプラチナチケット並みの競争率でネット予約して直接訪問、または代理店に依頼、してビザを取得しないといけません。
とにかくすぐにビザ申請!
2022年9月下旬現在、ビザ無しで入国できる一時的な特例期間が延長された為取得する必要はないのですが、ツアー参加を決めた8月末は延長未定だった為、一ヶ月かかると言われるビザ取得を一ヶ月後の出発に向けて申請する、という超絶タイトなタスクが発生。
ビザの申請は事務局指定の代理店にお願いしましたが、ややっこしい大阪領事館のホームページからダウンロードした発給申請書やパスポート原本とコピー、身分証明書、証明写真、航空券やホテルの予約確認書、理由書など結構シリアスな必要書類ばかり。しかもこの初めましての「ビザ発給申請書」、学歴(なぜ?)や職業、過去5年間の渡航歴に至るまで必要記載事項がなかなかの個人情報てんこ盛り。
ちなみにこの5年で渡航したのは2017年貧乏ハワイ旅行と台湾ランタン祭り、そしてブログには書いてないけど妊娠中にソウルに写真撮りに弾丸で行ったのが最後の海外旅行でした。もう遠い記憶のかなた。
証明写真の背景が白問題
申請書に添付が必要な証明写真、ちょうどパスポートに使ったのがあったのですがなんと「背景は白」の指定。し、しろ?水色とかなら一般的だと思うんですが、白ってそんなポピュラーでしたっけ?わたしは一か八かでうっすーい水色の背景だった写真をそのまま提出したのだけど、写真館でわざわざ撮影する方も。しかも『横浜の領事館はすごい厳しいけど、多分大阪なら大丈夫』みたいな謎の地方差もあるという話を耳にして、この正解のわからない地味なハードルはなんなんだ・・・!と震えるばかりでありました。
うっすーい水色の背景がNGになって旅行アウトになったらダサいな・・・と祈るような気持ちで郵便局に向かい、果たして私の分厚めな個人情報とパスポートは速達記録郵便で大阪に旅立って行ったのでした。
日本のパスポートってすごい
ビザ申請って大変なんだね。世界一と言われる日本のパスポートの強さは知ってはいたけど、ほんと魔法の冊子!これまではカンボジアやインドのときにビザを取得したのだけど、世界にはこれがいちいち必要な国の方もおられるわけで、こんなところで日本のパスポートのありがたみを知ることになりました。
今回のビザは取得したら1年有効らしいのだけど、こういう手続きが無くなってまた魔法のパスポートのおかげで手間なく渡航できるようになるならそれに越したことはないよねえ。
そしてすべていらなくなった
さて、そんなバタバタでパスポートと書類を代理店に送った締切日のその夜のこと。ネット速報で「ノービザ入国10月末まで延長!」の一報が・・・8月末までだったビザ無し(条件付)入国特例措置がなんと2ヶ月延長に。すなわち送ったばかりのビザ申請一式の必要がなくなり、あれだけのバタバタがあっさり無駄足に・・・こういうの「ぴえん」って言うんでしたっけ?(笑)
1ヶ月かかるビザ取得なのに「えーと2日後以降も延長にしまーす」っていうお知らせが遅過ぎるのだが、まあ国が関わる判断だからしょうがない。ちなみに今回はせっかく手数料も負担いただけるし、とそのままビザ申請を継続して、無事、うっすーい水色の証明写真でビザを取得しました。
9月に入ると更に規制緩和で、韓国到着時の陰性証明書の提出が不要に。こうやって短期間で出入国の条件がコロコロ変わるの、まさにコロナ禍という感じ。ビザの有無やワクチン接種状況などで必要な書類や手続きが変わるので、常に最新情報をチェックして準備せねばなりません。これはどこの国に行くにしても同じだろうけど、それにしてもなかなか痺れるね!
02.韓国入国用の準備
さて、そんなこんなで今回わたしが韓国入国に必要なものはまとめるとこちら。
- せっかくとった観光ビザ(本来ノービザ期間中は電子渡航認証システムK-ETA登録でOK)
- Q-CODE登録(検疫情報事前入力システム、書類ナシQRコードで入国できる)
- 入国後1日以内のPCR検査→結果をQ-CODEに追加登録
色々準備しても結局のところ最も大事なのは「入国後PCR検査」。韓国到着後、おのおので空港や街中のクリニックを予約して数千円かけてPCR検査をしなくてはならんのですが(今回は事務局にご手配いただきます)、これで「陽性」だったら一週間異国で隔離という容赦ない大どんでん返しをはらんだ恐怖イベント。昔のアメリカ横断ウルトラクイズの飛行機降りたところでブブー!って日本に帰されるやつ思い出しちゃった・・・(年齢)
一般的な「出国直前にPCR検査して陰性証明書を」というのも確かに面倒だけどゆうてもまだいるのは日本。しかし韓国入国後にPCR検査って!こわ!しかも今回は特にチャーター便なので、何かあったら多分自腹でソウルに飛んでさらに関空に飛んで帰国(震)、さらに高級ホテルでの隔離延泊を選ぶと一泊一万円(白目)ここここここわ!!
ビビって回復証明書を取得
わたしはお盆にコロナ罹患したところなので免疫という点で若干安心している気持ちがあったのですが、これが奥さん、恐ろしいことに『新型コロナウイルスは回復後も死滅ウイルスが体内に残り、場合によっては数ヶ月間陽性反応が出続けてしまうこともあると言われています』とのことで、45日以内(ギリギリお盆)に感染経験のある人は万が一のときに隔離免除してもらえるよう「回復証明書」を医療機関で取得するようおすすめいたしますとの通達が。この英文レターがまた下手すると1万円。いやーっ!無理!今回は自然免疫を信じて丸腰でアタックして、最悪「今日の旅メモ」が「本日の現地隔離日記」となってもやむなし、と震えていたのでした。
しかし。
ここに来てムーさんがコロナ罹患時を彷彿とさせるような急激な高熱に。結局夏風邪だったのですが、ここに来てまさかの二度目か!?わたしも陽性?と、もうすっかり肝が冷えてしまい、心の緊張に耐えかねて「回復証明書」を取得してしまいました・・・。(岡山郊外の病院オンライン診療+英文レター発行、8000円)でもこれで心がザワザワすることもなく、万が一現地で陽性でも隔離免除されるマイティパスを得たようなものなので高い保険と思えば気が楽。むしろコロナかかってなかったら無症状で実は陽性だったらどうしよう、って為すすべもなく震えているでしょう。まったく、感染しても感染してなくても、心休まらず。
- 8000円した回復証明書
Google検索で1番に出てくる岡山の筒井医院さん、完全システム化されてて説明も不足なくオンライン診療もスムーズで素晴らしかった
追伸:もっと怖いのは出発前に現在検討されている「入国後PCR検査撤廃」が即日施行されて8000円がパーになることです・・・(ありえる)
03.日本帰国時用の準備
行く前から帰ってきたときのことも考えておかねばならない。それがコロナ禍の海外旅行。今回わたしが帰国したときに必要なものはまとめるとこちら。
- ワクチン接種証明書 日本語・英語(3回接種済、アプリ経由で印刷)
- MySOS登録(厚生労働省アプリ、帰国時手続き簡略化。ファストトラック)
- 税関申告アプリ
見慣れないアプリが登場してさらに登録と申請が必要で心が虚無になる中、あの!税関申告の黄色い紙が!いつの間にかアプリになっていたとは!あの面倒くさい紙、CA時代からいつも複数枚持って帰ってまとめて記入していましたが、まあなんて楽なんでしょう、感激。
04.感染時補償の海外旅行保険
これまでサクッと2、3日行くぐらいだったら改めて海外旅行保険には入っていませんでしたが今回はもうマスト。しかも絶対必要なのが旅行先で感染したときのトラブルを補償してくれる保険。「もう治ってるけどウイルスの残骸で陽性出るかもね」リスクなんてあるんだったら感染後も楽観視できないし、先が読めないものには手を打っておくべし。
今回は「t@bihoたびほ」(ジェイアイ傷害火災保険株式会社)で契約しました。
旅行先で新型コロナウイルスに感染したときの診察費、入院費、救援者費用、また帰国した後に陽性になった場合の診察費、入院費用等も補償の対象に。オプションで旅行中断と旅行キャンセル費用を10万づつ追加して保険料は1910円でした。このご時世、保険はもう絶対にマストね。
ここまでやってスタートライン!
4年前だったら一個もやってなかったこのような申請や登録のあれこれをこうして終えて、よーうやく従来の海外旅行の準備に入ることができます。ここに来て台湾や香港、韓国もグッと条件が緩和されているのでもう今後はこんなに色んな準備は必要無いと思います。今回はたまたまその境目、ビザ申請やらオンライン診療やら勉強になりました、旅の思い出が増えました、ということで・・・。
さて、持ち物の準備をしなくては。あーでも明日子供遠足なんだよな!(混乱)そして次回につづく。
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