そうだ、香港行こう

香港の食器問屋で宝探し!「粵東磁廠」

※先日の「そうだ、香港いこう」補完記事です、ご査収ください。

今回どうしても行きたかったところのひとつがこの食器工房&問屋さん。わりと日本人には有名なようで、デザイナーや暮らし系業界関係者、香港リピーターさんなどもネットで取り上げている、香港最古の磁器工房です。

工業エリアの雑居ビルにひそむ宝の山

ウィニーちゃんの旦那の車に乗せられ、香港中心部を離れて九龍湾駅付近までやってきました。周囲は工業部品や車関係のお店が多くて、お買い物の雰囲気とはほぼ遠いゾーン。

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 icon-camera 九龍湾工業中心ビル

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 icon-camera 超業務ビルなエントランス

灰色の街角でこのビルを探すのがなかなか大変そう。業務用エレベーターに乗って3階へ上がると、暗い通路のどんつきに工房の小さな入口があります。

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 icon-camera これが噂の食器屋さん!

陶器ひしめく工房をそろりそろり

びっしり、ぐちゃぐちゃ、カオス、どう形容したらいいのやら。狭い室内スペースに床から天井まで食器が無造作に積み上げられて足の踏み場もないほど。奥の方にはそんな食器に囲まれた小さな空間で職人さんが作業中。

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 icon-camera 皿から壺まで何でもアリ

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 icon-camera 見学させてもらいました

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 icon-camera スタンプで龍の模様を押している

何がどうなってこういう陳列になったのか想像もつかない。とにかく空いているスペースはすべて食器。サイズも、柄も、種類も、全く脈絡なく置かれているので、自分のお気に入りを探すのはもうとてつもなく大変な作業。宝の山を掘るのはきっと楽しいだろうと思って来たのだけど、大変すぎて一瞬でブルーに(笑)

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しばらく見ていると柄のパターンがいくつかあるのに気づきます。中国衣装柄、動物柄、ぼんやりタッチの農村柄、いちご柄、青白や赤白の花柄などなど。これに、あらゆるサイズの皿や鉢や蓋物、湯呑みや急須などが掛け合わさってものすごい数のバリエーションになっているらしい。

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 icon-camera 気に入った農村柄は今回断念

あらかじめ欲しい形や柄がある場合はともかく、わたしのようにフラリと「使い勝手のよさそうなものがお安かったら」と来た人にはなかなかの地獄。決まらない。ただ、よく見るとクオリティがすこぶる高い訳ではなく値段もさほど高くないので、欲張らずにお土産気分で少々買うのが良いかもしれません。

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 icon-camera 鬼のように検品するベロニカとウィニー

わたしはおじさんがスタンプで模様を押していた龍の青白オーバルと、赤白の花柄オーバル、れんげを3個購入。絵付けのヨレやスタンプのズレなども結構あるのでチェックは念入りに。この赤白の花柄がペニンシュラホテルで使われているってことで、日本人に大人気なんだそうですわ。ふーん。

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 icon-camera プチプチと新聞でぐるぐる巻きにしてくれます

多分、先に柄を決めて「この柄でこの形のやつあるー?」と聞くのが手っ取り早いです。多分この辺やわ、と案内してくれるおばちゃんの記憶力がゴイスー。「そうだ、台湾いこう」で書いた台北の活版印刷を思い出します。

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 icon-camera KUTANI SEALみたいなシール焼付も

わたしの買った少々小さめのオーバル皿、カレーに餃子にと結構活躍してくれています。高い陶磁器みたいと違って、若干よれよれのB級感ある柄と分厚くて頑丈なところがポイント。普段使いには悪くないね。朝トーストとたまご焼き乗せるようなワンプレート的使い方をするにも便利だし、オーバルはやはり使いやすいと思う。

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ちょっと中心部からは離れているけど、そこはこじんまりした香港、ちょっと興味本位で一度行ってみるには面白い陶器工房でした。うん、行ってよかった。次に行くならどうせだからカスタムメイドをオーダーしたいな。

粵東磁廠(Yuet Tung China Works)

香港九龍灣宏開道15號 九龍灣工業中心3樓1-3室
営業時間:9:00~17:00
電話番号:852-2796-1125
http://www.porcelainware.com.hk
※営業時間やお休みはホテルで頼んで電話で確かめておくと、万が一のときに悲しまずに済みます

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