そうだ、モロッコからパリまで行こう

今日の旅メモ(day6 メルズーガからフェズ)

言われた通りに5時半に起きたのに周りは暗闇でエスパニョーラ以外誰も起きていない。気づけば私とジャーマン母さんしか外で寝ていなかった。空が白み始める6時半にサンライズを見ながらラクダでステーションに戻る。


日が昇ってきたよー


サハラ砂漠のサンライズ

ステーションで質素な朝食を食べていたらアバトが母さんにもうこの朝ごはん嫌だとごねている。わかるよ、おばちゃんも1週間毎朝この固いパンとジャムとミントティーだからよくわかるよ。もうそろそろ限界だよね。

ここで揉め事が発生。ラクダスタッフへのチップ、各々で直接好きな金額を支払えばいいと言う美女と、ドライバーに言われたのか一律20DHをみんなから徴収して代表して渡す地元レディース。美女がドライバーに確認したらあの韓国人何なの?とレディース妹が憤慨してやってきて嫌な感じに。チップの考え方とか、Jaminが嫌いなモロッコの裏癒着やコネクションみたいなものが露呈してこうなったのだけど、まあ私は彼女の言うことの方がわかるかな。でも郷に行っては、なのかもだけどね。

さて、近所のリッサニで北上班とマラケシュ戻り班の二手に分かれた。連絡先を揺れるバスで交換して写真を撮って、自国に来たら是非連絡を、と握手。

我々グランタクシー班はUKカップルとエスパニョーラ、私とコリアンレディJoohee(本名)の6名。このルートでうまく同行者を確保して相乗りできるかが一番の不安だったのだけど、蓋を開ければあっさり最大人数で、割ると値段は最も安く1人200DH(2400円)、かつ新しい車に穏やかなセーフティドライブの運転手とこの上なくラッキーなことになった。マラケシュ戻りは10時間ドライブ、フェズ北上は8時間。いちいち戻っていられないのだ。


満員でも快適なグランタクシー


ちょいちょい休憩しながら


アトラス山脈の麓を行く

もういい加減身体がドライブ生活にも慣れてきたのか、それとも雲ひとつない晴天とアトラス山脈の絶景のせいか、みんなそれぞれ快適に寝落ちしながらスムーズな移動。不安な事は全てJooheeが教えてくれる。電話も持ってる。更にこのルート上でもあそことあそこで休憩しましょう、とドライバーに提案してくれる至れりつくせりのスーパーガイド。今回は彼女が仲間にいたことがかなりデカいしラッキーだったとしか言いようがない。

さて、予定していたランチを取りにとある店に入ると違う違う!とJooheeが憤慨。説明した店と違ってまたもコネのあるレストランに連れて行かれたようで、とはいえ詳しく店の場所も覚えていないし、でドライバーを説得して次の街ZAIDAのそれらしき店に連れて行ってもらうことに。糠喜びさせられた店主には悪かったけれど、彼女はどうしてもバーベキューを我々に食べさせたかったのだ。

ZAIDA(ザイーダ)に入ると途端にモクモク煙立つストリートが。どの店先も一様に巨大な羊を店頭に吊るして炭火で焼いている。肉をオンスで買って焼いてもらう仕組み。こりゃすごいね!とある店のテラスでようやくローカルなプライスのバーベキュー。たらふく食べてコカコーラ飲んでドライバーに昼メシ奢っても46DH(570円)。そりゃ彼女が観光レストランに来ないわけだわ。


モクモク炭火焼きストリート


タジンもあるけどもういい


まずはトマサラ


ワイルドなラムチョップとチキングリル

それにしてもハエが盛大に飛び交う状況にいつの間にか慣れていることに気づく。パンやら肉にも止まりまくってるけど。日本だとコバエ一匹でも嫌なのになあ。まあ、そもそも自分が風呂入ってないしズボン砂まみれだしスッピンで髪の毛たばたばなんだけどね。

更に2時間ドライブして次はIFRANE(イフラン)へ。モロッコのスイスと言われるこの街には大学があり、リッチで、冬にはスキーができる。建物全部ヨーロピアンで噴水に池にとモロッコ感ゼロの不思議なゾーン。みんなでお茶した。


カフェかとおもたら廃墟かい!で全員出てきた


とてもモロッコとは思えない


みんなでお茶した

残り1時間のドライブ。私のWi-Fiを使ってみんなで今晩の宿探し。私の言葉は同行者の影響で日ごとに無茶苦茶になってきており、英語はどんどんイギリス訛りに。メルシーシュクランシーシームイビエンサンキューと多国籍ミックスが止まらない。車内でエスパニョーラに同じとこ泊まらない?と誘われて早速予約。

グランタクシーがメディナに着き、3人でgoogleマップ片手に25分の移動。結論、失敗。マラケシュとは比較にならない迷路ぶりで完全に迷子。道は狭いし行き止まりも多数。3人ともマラケシュで浴びた道案内の親切からのお金くれ攻撃に完全に不信感を抱いており「親切な人みんなお金目当て」と自己解決を試みて世界一の迷路フェズにやられたのだった。

汗だくで歩き回り、めんどくさい客引きをかわし、結局googleマップも限界で、近所の子供に連れてきてもらい(お金渡そうとしたらいらない、とにこやかに握手されたから結局あげた)ようやく今晩の宿。マジで一生たどり着かないかと思った。もう出たくない。2度と戻れないこれは。

評価が高い割に今晩は3人の貸切で、私はルーフトップの片隅にあるドミトリー、と思ったら個室みたいなもんで思いがけず広い部屋を占拠。

30畳はあるテラスで楽しく話しながら明日からの宿を予約。この次も遅れてエスパニョーラと一緒に安宿へ泊まることにした。モロッコの宿はとにかくテラス。「フェズやばい」「私フェズ大嫌い!」「2泊もしないで一緒にシャフシャウエン行こうよー」更には丸っと洗濯も。シャワーは3分待たずに熱いのが出るし、こんな幸せなことはない。

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