Lorimer Kyoto（ロリマー京都）で朝ごはん

ちょっと気になっていたお店に朝ごはんを食べに行きました。週末に朝食を食べに出かけるのって素敵な贅沢よね。訪ねたお店は六条東洞院「Lorimer Kyoto」、魚の朝定食と料理教室を主なコンテンツとしているブルックリン発の和食店です。つまりニューヨークの定食屋が京都にやってきた、という逆輸入レストラン。

コロナ前はオーバーツーリズムな京都でよりスムーズに観光をするために「朝活」観光が推奨されていて、それにつれてパンやらお豆腐やらおばんざいやら、いろんな朝食がもてはやされていたものです。こちらのお店もその流れに乗って話題になったけど、もはやこの状況下では外国人観光客もいないし、ゆうても普通の定食っしょ？と思っていたら、まあ朝から人気なこと！こだわりの朝食を求めて日本人観光客が次々にやってきます。

2階は現在クローズ中のようで、1階のカウンター営業のみ。クリーンなインテリアでスタッフさんの会話は英語、でもメニューはとっても和食でなんだか不思議な心持ち。わたしは「一汁三菜（1500円）」を頼みました。（後で「一汁五菜」にしとけばよかったって思いました。おかずはとても上品なサイズなので全然イケます。）

カウンターやオープンキッチンに座るのってとても楽しいよね。どんな風に下ごしらえしてて、オーブンを使って、お皿に盛るのかしら、って手元が見えるのは超エンターテイメント。マリネしたお魚をペーパーできっちり水気を取ってから鉄パンにオーブンシートで焼いてたり、南蛮漬けの野菜をペーパーで一旦水気落としてたり、っていう細かい一工程にハハーンってなってました。凝視。

そしてこちらが「一汁三菜」のメニュー。
構成はスタンダードながらも夏野菜のカラフルな色が美しくて、いい旅館の朝ごはんみたいに丁寧に細い箸で盛り付けられててとっても美味しそう。とりわけ最近は土日以外炭水化物とは無縁の生活だもんで、白米ごはんの白さが目に染みます・・・！

• ごはんと味噌汁と佃煮
• オーブンで1時間半焼いたたまごやき
• 柚子とディル風味の浅漬け
• レモンとローズマリーと昆布でマリネした塩鯛焼き
• 夏野菜の南蛮漬け

お魚は2種から選べます。もうひとつは「オレンジとジンジャーでマリネした魚の幽庵焼き」だった。このお魚のマリネードからのオーブン焼き、断然マネしたい！焼き魚にハーブの香りがふんわり残っていてとても美しい味。他にも、浅漬けのふわっとしたディルの風味、結構ギュッとくるぐらいの濃さで味付けされた南蛮漬け、とろんとろんの出汁プリン以外の何者でもない低温オーブン焼きたまご・・・「ゆうても普通の定食っしょ」とたかをくくっていたワタクシの浅はかな上から目線をお詫びしたい。

繊細な下ごしらえの具合がよくわかる丁寧なおかずばかりでとても美味しかった。何より勉強になった。定期的に言ってる気がしますが「自分でもまあ一応作れるけどプロが丁寧に作ったやつ」をいただくことはとても大事だ。同じもんは家庭で作る必要ないけど、マネできそうなヒントはたくさんあるからね。

それにしてもこのクオリティがもうブルックリンで食べられるとは・・・スマホなど無い時代に適当に近所のデリで買った冷たいお惣菜やケーキを食べていたCA時代のわたしが太古の生物のように思われます。いまCAやりたい。

ついでに近くのこんな店

この辺いろいろ行きたい店あるんですよね。実は最近電動自転車を手に入れまして、弱りきった足腰でもスルスルと街巡りができるようになったので寄り道がはかどります。

Walden Woods Kyoto（ウォールデン ウッズ キョウト）

前にたまたま前を通りかかったとき、夕方の暗闇の中ひときわ目立つ真っ白い空間が目についてギョッとしながら二度見したお店。その正体はインスタ映えする人気カフェでした。とにかくどこもかしこも白い。

2階に上がるとたくさんのランプと中央の白い樹木、階段のスペース。落ち着くんだか落ち着かないんだかよくわからんが、バエることは間違いない。たくさん人がいると何だけど、午前のひとときは人が少なくて静かでゆっくりするには良かったです。店の前が公園なので窓から緑がいっぱい見えてね。

デザインコンセプトごと見学に行く、って感じだけど話のネタには良い。あ、わたしはチャイをいただきましたけど甘すぎないジンジャーシロップ入りで美味しかったですよ。

九時五時

こちらも朝ごはんプレートがいただけるそうで、次回は是非と思っているお店。今回は通りすがりに焼き菓子を買いにいってきました。横に細長ーくてカウンター少々と奥のテーブル席ひとつ、の小さいながらに洒落た雰囲気のカフェ。こういう街の角っこにあるお店、好きだ。

レモンケーキやクッキーなど幾つかいただきました。シンプル素朴なお茶菓子。なかなか種類が豊富なので自分の手土産にちょうど良いのである。こういうのは自分の食べたいやつを気ままにポイポイ買うに限る。

ということで、ふらり新規開拓の週末京都観光でした。いや〜チャリで気軽に京都観光できるのいいよね〜とまだまだ思っている外様市民、まだまだ新鮮なマインドで暮らせます。

-京都生活