PRADA(プラダ)のサンドイッチボックス
さあ、このたび思い切って買いましたご存知「PRADA」のサンドイッチボックス、お値段ババンと13000円。わたしは別に弁当箱を集めているマニアではないのだけれど「(使うかどうかは別にして)これは買っておきたい・・・。」と思う弁当箱とたまに遭遇する。これはそんなのの典型。
このプラダの弁当箱、この夏渋谷に誕生した新名所「MIYASHITA PARK」に出来たプラダの新コンセプトショップでオープン記念に発売されたもの。英国のプロダクトブランド<black+blum>とプラダとのコラボグッズのひとつであります。
控えおろう
雑誌GINZA10月号で見かけて「おやおやこんなものが」と思ってたんだけど、しばらくの脳内冷却期間を置いてもなんだか気になってしまったため、『プラダ MIYASHITA PARK店』に電話してご手配いただき代引きで購入した次第。わたしの物欲はロックオンしたら例えイタリアでも電話するタイプの執念型なので、柔軟にご対応いただけて誠にありがたかった。本当はせっかくなのでミヤシタパークに直接乗り込んで購入したかったところなのだけどね。
これは余談ですが、渋谷の山手線沿いに細長く広がる宮下公園は、わたしがMDプレイヤーでカヒミ・カリイなどを聞きながらセンター街をウロウロしていた10代の頃(つまり紀元前)から鬱蒼と茂っていた場所で、基本的に「段ボーラーの寝床」「なんかバスケットコートあってナイキと揉めた場所」ぐらいのイメージしかない車窓の風景だったのですが、今猛烈な勢いで再開発が進む渋谷の片隅でどうやらすっかりハイパーな新名所に変わってしまったらしい。次回上京の折にはそんな思い出もぶら下げて是非行きたいところのひとつ。
弁当箱、されどプラダ
その弁当箱は「エッ?」というほどバカでかい段ボールに包まれてやってきました。開けるとしっかりとPRADAの紙袋に入って厳重に梱包されていて、「うわあ、こんな雑貨でも一応PRADA製品として扱ってもらえるんだ」という当たり前だけどなんか意外な気持ちに。
開けるとしっかり型押しの紙ケースに入ってドドンとPRADAのロゴが。通常パッケージの上からコラボ包装されてるんですね。弁当箱ひとつにもパッケージから演出されるこの重厚なブランド感。あらやだ!中にちゃんとサーティフィケートの黒い封筒も入ってる!こんなもんに!(言い方)
竹まな板付きのピクニックランチボックス
今回購入したのは竹製のフタがまな板代わりになるよ、という小洒落たピクニックコンセプトのサンドイッチボックス。容量は1.25Lとだいぶ深くて大きいステンレスケースです。チーズやサラミを詰めて焼き立てのバゲットと一緒にカットしながら鴨川でスパークリングでもやるのが正解でしょうか(絶対やらない)。
実用的なことを言うと、かなり分厚いのでサンプル写真みたいにフルーツやサラダやパンをどかんと放り込むような欧米仕立てのランチ形態に向いてるやつだね。マフィンやスコーンを入れることも十分可能な厚さがあるし、シリコンのインナーケース(2ポケット)がついているのでバラけやすい粒やカット済みフルーツも収納できる設計です。実際手に取るとだいぶ大きいけど、これはこれでたまに重宝するタイプのサイズなので悪くない。沼サンみたいな食パン系サンドイッチはこれにバッチリ入りそう。使うかどうかは別としてw
最大にして唯一の特長としてはもちろんロゴなわけですが、フタ、シリコンベルト、本体サイドの三箇所に三角PRADAロゴの印字。フタの焼印は個体差なのか思ったより荒くてクオリティが低いなー早い段階で竹の繊維が折れてボロっと行ってギャボー!となりそう。あと、このベルトのロゴ3回洗ったぐらいで剥がれてくる雰囲気プンプンだよ!こわいよー!
ステンレスって指紋も付きやすいから、まず水洗いでもと思ったのですが、洗った途端になんかいろいろ剥がれて魔法が解けるんじゃないかと思うと迂闊に手を出せない(笑)印字じゃなくて彫刻とか深い焼き込みとかなんかもうちょっと不安感のないロゴにしてほしかったんですけど、13000円ポッチじゃそんなの無理ですよねすいません。
そう、これはPRADAの面白グッズ
PRADAの弁当箱、と言ってもこれはblack+blumのコラボグッズなので元ネタ、つまりPRADAロゴ無しの商品も存在しておりまして調べるとそちらはお値段約4000円。つまりPRADAのロゴでお値段が3倍!に膨れ上がるという「ブランドロゴの力」を身を持って体験できる一品となっております。
ちなみに、同じコラボシリーズで丸いジップロックコンテナみたいなフードコンテナ(12000円)、全面ステンレスでベルトにフォークがセットできるランチボックス(13000円)、柄にロゴの入ったポータブルカトラリーセット(6500円)なんかもあります。もちろんいずれもロゴ無しだったら4000円程度。
取り寄せに代引き手数料などがちょっとかかったので総額としては今まで買ったお弁当箱の中で一番高い、のですが、本体自体は柴田慶信商店の長手弁当箱(細長い曲げわっぱ)も同額の13000円。ただし曲げわっぱはその工芸的な機能性や芸術性、耐久性(修理)も含めてのお値段なのでそんなもんかな、と納得して買う一方、ほとんどロゴ代っていうPRADA弁当箱とはまあちょっとお値段の意味が違うわね!
だが、それでいい(目を閉じながら)
所詮ブランドもんってそんなもん。この、弁当箱にPRADAのロゴが入ってる違和感、使えそうで使いづらいバランスの悪さ、柴犬が入るぐらいの段ボールがやってくる仰々しさ、すべてを踏まえた上での面白グッズとしては条件を多分に満たしており大変素晴らしい。普段はまずお目にかからない「PRADA」様の体験イベントとしては満足度の高い、ランチボックスでありました。
さーて、これ、使うのかな、使わないのかな(笑)フフフフフ
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