勝手に誕生日休暇2026〜ドカ雪金沢旅その2(つば甚の朝食「かに粥」)
2日目の朝7時。窓の外は夜中の雪がさらに積もりしっかり冬景色。窓から見える街路樹にびっしり雪が凍りつき、遠くに見える金沢駅鼓門までの道も真っ白に。いやーーしっかり降ったね!最近は北陸もなかなか大雪になることは少ないので、子供の頃を思い出します。

昨日と大違いの窓の景色

金沢駅が見える
さて、今日は早起きして高級朝食を9時から予約済み。パッと流しのタクシーを捕まえるのも難しそうだなと、一旦金沢駅のタクシー乗り場まで歩くも当然ながら長蛇の列。なんとなく「まあ雪国だしなんとかなるか」と勝手に思っていたけど、ようやく「あ、ヤバい」と気づきます。
なにしろドカッと降るのは9年ぶり、一晩で64センチの記録的積雪。タクシーアプリも待てども反応ゼロの空回り。慌てて料亭に電話して次の時間帯に送らせていただき、根性で運行している市営バスに飛び乗って移動。いやーーーめちゃくちゃ金沢駅に近い宿で本当に助かった・・・!

久しぶりに道を譲りあう雪道マナーに触れた

昨晩とうって変わって雪景色

公共交通ありがとう
同じ雪国でも地下道や地下鉄が大発達している札幌なんかと違って、完全地上勝負の金沢。歩道はアーケードが途切れまくりで容赦なく雪道だし、とにかくバスだけが命綱すぎて痺れた。バスが来るたびに、まるで猫バスが走ってきたときみたいな感動を覚えたよ。ただし、SUICAが使えなくてビビりました。現金かタッチ決済なの今どきなんでなんすか。
除雪が間に合わない雪のバス停にガボッと降り立ち、片足の幅しかない雪道を歩いて料亭に向かう朝9時。俺はただ・・・おかゆが食べたいだけなのに・・・なぜこんな雪中行軍に・・・!と心の中で叫びながら雪をかきわけかきわけようやく到着しましたのが、金沢最古の老舗料亭 「つば甚」。

朝飯ごときで八甲田山

ドカ雪エントランスの「つば甚」

番頭さんもそりゃお出迎えが大変ですよ
1時間ずらしていただいたのでひたすら前室で待機。古めかしい椅子とガスストーブとお茶、窓の外は車寄せにあった大きな雪吊りの木。フウと一息つきました。前田利家公のお抱え鍔(つば)師が料理屋に転じてできた料亭なので刀のつばがシンボル。素敵ね。



10時になり、さあどうぞと開けられた暖簾をくぐると目の前に広がる一面の雪景色と窓に面したカウンター風のお座席(実はこたつ式でポカポカ)。ま、まっしろすぎる・・・・!雪の日の情緒を埋めるほどの積雪を眺めながらの朝ごはん。後ろのカウンターでお若い板さんがお鍋を混ぜつつ、お食事の説明をしてくださる。

後ろのお支度カウンター

なんという強めの雪景色・・・!
まずは優しい葛あんがかかった出汁巻きと鴨、柚子の香りがたつ自家製のくずし豆腐など。お豆腐は自家製の塩麹で塩気を少しづつ加えていただきました。朝からガサガサと雪中行軍をこなして疲弊した心に染み渡る、この整ったお膳・・・・。暖かいほうじ茶を飲みながらなんとも優雅なひととき。

葛のゆるさが上品なおいしさ

柔らかな手作り豆腐

贅沢な朝ごはんであることです
さて、食べ終わる頃にはいよいよお待ちかねの「かに粥」が炊きあがります。鍋を開けたての香りを是非ご賞味ください、とのことでカップル連れの若者たちとご一緒にお支度台へ。ぱかっと開いた鍋蓋からのいい香り・・・!
わたし、蟹の国で生まれたせいかそんなに蟹に珍しさとか執着がない方なので「まあ、ゆうてお粥ですし」ぐらいの気持ちでいただいたのですがこれが実においしかった・・・しっかり蟹の味。身もそうですけど贅沢な出汁が効いていて一口目のガツンと来る蟹パンチで「う、うっま・・・・!」と心の中でつぶやきました。見た目地味なのに食べるとなんと華やかなこと。

わくわく、土鍋タイム

立ちのぼるカニ粥の香ばしい湯気

今日の主役、自慢のかに粥
おかわりの二杯目はカニ味噌玉と柚子を添えて、ちょっと変化球で。これもまたしっかりと味と香りが加わってよかったけど、なにしろベースが美味しいのでそんなことする必要ないぐらいです。普通に鍋から直で全部食べられます。自分、完食の自信あります。

つばのシンボルが素敵なお椀、輪島塗かしら

二巡目おかわり、柚子と蟹味噌の変化球

「これの中また帰るんだよな」と我に帰る景色

雪降りしきる雪
ああ、美味しかった。
つば甚の歴史的文化財としての建造物の魅力と、おいしい出汁の効いたお粥と、丁寧な接客で、奮発した5280円(税込)の贅沢な朝食は誕生日休暇にふさわしいチョイスであったと言えましょう。雪の中をまたかきわけながら駅に戻り、2日目の午後につづきます。
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