今日の旅メモ(永康街、小慢、台湾大学、公館エリア)
朝8時起床。5時間睡眠では足のダルさが取れず、ベッドでゴロゴロしながらタイムラインに流れてくる高橋一生の私服問題を流し見など。あれ確かにちょっとルイスレザーとやらがピカピカすぎる感はあるけど肝心の痛みから目を逸らしたい深層心理もないですか・・・。9時過ぎ、昨日と同じ服に着替えて顔も洗わず(洗ってください)地下の食堂へ。
本当は朝から大好きな甘いドージャンを飲みに街に飛び出したいところだけれど、どうやら雨、なーんだかいまいちテンションも上がらないしお腹も空いていないので、ホステルが朝食付きなのに頼ることにした。
あら、思ったより豪華な朝食ブッフェ。といってもトーストやサラダ、フルーツ、スクランブルエッグぐらいのもんだけどわりとちゃんとしてる。まず係の人が1人ついてるだけスゴイ。わたしはピンクグアバとたまごとミルクティー。ナイチャーは期待通りの乳脂肪とド甘さで、胃袋に初めてのウェルカムトゥアジア。朝から血糖値ガン上げだね。お客には韓国メイクの若い女子が多い。朝からしっかりトースト焼いてよく食べてる、いいことだいいことだ。
パソコン広げてブログを書いて、何気に今月末、つまり今日中に失効してしまうのでなんとかせねばならないマイルの処理を考える。うーむ、困った。あれこれ考えてまた今晩に持ち越し。やっぱりマイルは無期限のでないとダメだなあ。
テンションがあまり上がらないしお天気も悪いし、なので早速ヂェン先生のとこに行こうかと目論んで受付のお姉さんにヘルプを頼む。もしかしたら予約が必要かもしれないのでちょっと電話してもらえんかえ、と頼むとお姉さんはサクサク確認してくれた。すると、どうやら予約はいらないようだが今日はお休みらしい。がーん。ではまた明日にします。
さーてじゃあ何をしようかと外に出ると、普通に寒いしもはや普通に雨。こりゃ自転車も散策もちょっと難しいなと永康街に行くことにする。こんな雨の日には、メシ食って茶藝館でお茶だべーそうすべそうすべー。台湾版Suica「イージーカード」に200ドルをチャージし、MRTに乗って東門駅まで。
そんなに麺や揚げ物じゃなくて普通のオカズっぽいもの食べたいなあ、と目指した「豊盛食堂」はどうやら満員らしく不好意思(プーハオイース/すいませーん)されてしまったのでやむなく昨年ヨウさんとご飯を食べた隣の「喫飯食堂」へ。どうせなら違う店が良かったけど、ここの蒸し鶏はホントにぷりぷりで美味かったからまた食べたいし。
お店は満員。しばらく待って、蒸し鶏Sサイズと、ブロッコリーの塩卵かけSサイズと、担々麺を頼んでちょっと豪華なランチ。蒸し鶏はやっぱりブリンブリンしてて、ナタデココやアキレス腱などの食感が好きなわたしのお気に入り。塩卵はもっと塩っぱいのかと思いきや意外と黄色みの濃い普通のミモザだったのでまあまあかな。やや量は多めながらも1人でなんとかイケた。お値段は全部で410元(約1500円)、まあいいでしょう。
ごちそうランチ
サイズ比較
永康街(ヨンカンジェ)はおしゃれ観光地ながら樹木があちこちにもっさりしているので、こんな雨の日に歩く方が、なんというか霧がかったような空気を浴びながら林を行くようでなかなか楽しい。小さなカフェや茶房がたくさん散らばっているのにも、晴れた日より傘の下からの方が道すがら目が行くので今日の選択は正解だと思う。それにしても雨、止んだり降ったりが止まらずすっかり足元のキーンサンダルは湿りっぱなし。くそう。
AVEDAの店でやってる台湾シャンプー興味ある
通りすがりにふと目に止まったお菓子屋さん「手天品」に入る。台湾の意識高い系ショップでしばしば見かける「反核」フラッグが表に掲げられたナチュラル系パンとお菓子のお店。日本の雑誌にも載ったらしい。
知らないと入らないよな
トマトがプラスチックのように綺麗
評判の良いパイナップルケーキと、試食してとっても美味しかったピンクグアバのジャムを購入。とれたてたまごやトマトなんかも売っていたよ。日本語を話す化粧っ気のないお姉さんにお礼を言って外に出た。なんか商売してる空気のない素朴な店だけど、偶然見つけたにしてはなかなか良さそうだったな。
パイナップルケーキ30元
ちょっとお高め、小瓶で190元
さて、お茶でもするべと初めて「小慢(シャオマン)」にやってきた。「回留」「紫藤廬」などと同じく落ち着いた佇まいがとっても雑誌映えするので大人たちには有名な茶藝館。実は一昨日になんと京都にも出来たばかりなのだ。なるほど、古民家を一軒贅沢に使ったこの清貧セレブリティな雰囲気、ものすごい京都の町家文化と共通するものがあるわ〜。めっちゃ納得〜。
外観はこのとおり
薄暗い古民家のおもむき
広々とした市松床のフロアに古いテーブルが数組。青山のギャラリーにでもありそうな静けさ。日本人のお姉さんスタッフにすっかり忘れている茶芸のお点前を教えていただいて(でもきっとまた忘れる)蜜香茶をいただく。紅茶と中国茶の間みたいで、まるで黄桃のような甘い香り、これはお茶に詳しくないわたしでもとっても美味しい。
茶葉をつんつくつんして蒸れを防ぐ作法が好き
京都小慢のチラシがあった
こういうのやっぱりいいな、とかって旅マジックで家でもたまにはゆっくりと中国茶を…とか最初は思いがちだけど、まあ茶器も買ってみたり、高い茶葉買ってみたりしたこともあるけど、こういう広々とした清貧セレブ空間だからこそ安らぎが得られるのであって、うちの台所で「ちちんぷいぷい」見ながらとかじゃ絶対に無理だってことはもうわかってる。一周回って改めて、台湾の茶藝館で飲むお茶が美味しく感じます。
素敵なお店
素敵なディスプレイ
お姉さんとお話ししていたら天燈祭、昨年見に行ったけど参加券がゲット出来なかったのだとか。マジすか!永康街界隈を8時頃出発してもギリアウトだったらしいので「思ったより早く行った方がいいです、どうせなら!」とのこと。よーーし死ぬほど早く行くぞ…!良い情報をいただきました。
茶葉は全部で10煎分ほどあるので、まだまだボタボタと屋根に激しく落ちる雨音を聴きながらひたすらゆっくりお茶タイム。雨止まず。あんまりひとんちみたいなとこも嫌だし、干渉されすぎるのも嫌だけど、ここはいい具合に小洒落てていいね、人気なのがよくわかりました。結局なんと2時間強もここでブログ書きながらお茶。とってもくつろいだ良い雨宿りになった、ごちそうさま。
あっ!楽田のパン買わないと!
雨も上がって青空が見え始めた。お店の日本人スタッフの方に教えていただいた公館エリアを散歩することにする。永康街の更に南ってほとんど来たことないなあ。頭脳明晰な若者が集まる台湾大学のお膝元、書店や喫茶店が多いらしい。若者向けの洋服の店も多くって公館夜市は小さいながらもまあ食べ歩きにはよい雰囲気。
普通に都会な公館エリア
誠品書店台大店を覗いてみたあとは、自由に入ることのできる台湾大学キャンパスを見学。パームツリーの並木道の向こうには古い洋館の図書館。いやあ、キャンパスって感じねえ。とても広い敷地に地面から霧が上ってきて植物園のよう。どうやら今日は2.28事件のあった日で国民の休日にあたるらしくいろいろイレギュラーだったせいか人気はあまりなかったけど、ざっと大学の様子を見ることができてよかった。生協で台湾大学グッズみたかったんだけどな、すでに閉店していて残念。
いつか台湾の暮らし雑誌ハオチーが読めるようになりたい
世界のハルミクリハラ
見てるだけで楽しいなー
台湾大学のメインストリート
いやー素敵ねえ図書館も
小慢のお姉さんにオススメいただいた「藍家割包」で割包をひとつ。ふわんふわんの白い生地に、ポークは高菜やパクチーなどを詰め込んで55元。ジャリっとする甘いのはこれ、砂糖か?見た感じはもの凄く重そうな見た目だったのに、食べてみたらあの胸焼けする甘辛い台湾風味でもなく、意外とあっさりいただけた。不思議だ。いろんな味がする。
さらに歩くと、通りすがりに人がひっきりなしに来ている「劉家水煎包」があまりにも気になったので、わたしも並んでニラの水煎包15元。店頭の醤油をかけてムシャムシャとその場で食べた。なるほどなかなかのニラ度、これはジューシーでウマい。お腹に余裕があれば肉まんの方も食べたんだけどなあ。お持ち帰りが人気らしく、これをお家でサクッと食べられるなんてなんて幸せなことかと思う。
歯にはさまったニラを外そうと口を曲げ曲げ格闘しながら、さらに通りすがりの「龍潭豆花」であったかい豆花を一杯、35元。ずっと食べたかったのだ。難しかった『熱(HOT)』の発音を練習した甲斐あって一発で通じたのが小さな幸せ。やはり食べ物を注文するときのボキャブラリーを中心に中国語は頑張っていきたい。このお店のはちょっぴり固める成分多めで豆腐分少なめの豆花かな、ピーナツと薄甘いシロップが美味しくて飲むように即座に完食。ここも簡素な店のわりにひっきりなしに人がやってくる店だったので、多分地元的にも悪くないんだと思う。
ああ、食った食った腹パンだ。急にバカバカ詰め込んだのでなんだかお腹が痛くなり、斜め45度に傾きながら台北駅までMRTで移動して一旦宿に戻った。食堂でパソコンしながら小休止。やっぱりちょこちょこと美味しいものを食べちまうなあ、台湾は。
といいながら、リュックに入っていた「手天品」のパイナップルケーキをまたひと口。うわ、ウマい!がっつりバター風味。生地のふんわりサックリした外側のクッキー生地がホロホロほどけて、私の苦手なパイナップルケーキのパサパサ感が無い。わーなるほど、えーどうしよう、これはまた買いに行かなくちゃか・・・?
グーグルマップにyoubikeのステーション表記が充実したような・・・
19時過ぎからくだんのマイル処理などをしていたら外にお酒を飲みに行く暇もなくあっという間に22時半。よし、寝よう。なんだか今日はとても疲れた。
つづく。