京都生活

京都迎賓館夜間公開に行ってみよう

また京都観光してきました。
今回は京都御苑の中にある「京都迎賓館」の夜間公開。普段も一般公開はしているんだけど夜8時まで延長っていうのが特別らしいのです。紅葉の時期だからですかね、11月末から四日間の公開でした。

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秋の京都御苑もまた良き

お花見に行った以来、特にご用もないのでご無沙汰していた京都御苑。いわばホントの京都の中心部である京都御所の東側に迎賓館がございます。海外からのお客さまをおもてなしするところですね。たまにニュースとかでも見ますね。

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 icon-camera 相変わらず鬼広い

わたしが大変苦手なオール砂利道(なんでなんですかね?)の京都御苑。ザクザクと踏みしめて迎賓館へ向かいます。もちろん紅葉もあちらこちらで見られるのだけど、まあキレイにお手入れされているので上品ですね。それより誰もいない方が気になる。

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 icon-camera だれも

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 icon-camera いない

夜の写真を撮るときは真っ暗じゃないほうがいいから、ちょっと早めに行く方がいいかなと日没頃17時前に京都迎賓館の西門に到着。

当たり前だがなかなかに厳しいセキュリティ

入館前にまず地下一階のひろーいスペースでセキュリティチェック。空港みたいなXレイ、その後ロッカーに荷物を入れて、ガイド用タブレットを借りてから上にあがってエントランスにたどり着きます。

ガイドとして結構な数のスタッフさんがいてちょっとビックリ。さすが内閣府。ちなみに地下は撮影禁止です。なんかうっかり撮影したらすごい怒られそうな雰囲気でしたが、まあ場所が場所なのでそりゃそうですよね。さらにエントランス横で靴をロッカーに入れてスリッパに履き替えます。

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日本の伝統技能の粋を集めた迎賓館

わたしが京都迎賓館に興味があったのは、テレビで迎賓館特集を見たため。館内のあちらこちらに置かれている調度品がどうやって作られたかを紹介してたんですけど、宝石を散りばめるとかではない贅沢の極みみたいなのがすごくって。

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正面玄関を抜けると、京指物の行灯が灯る廊下。写真撮ってるとうっかりつま先がカーペットの外に出ちゃったりしたのですが速攻注意されました。ヒーーごめんなさいごめんなさい。タブレットではざっくりした説明と、その場所にお客さまがいらっしゃったときの動画とかが見られます。

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聚楽の間

控室的に使われるのが聚楽の間、京指物と西陣織の安楽椅子。座りたいけど座らせてはもらえない。さらっと飾ってあった絵の作家を見てみたら、かの篠田桃紅でした。おおおおおおおお

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夕映の間

このお部屋は東西に「比叡月映」「愛宕夕照」という二つの織物作品が飾られてます。綴織りの色指定とか見本糸が飾ってあったけど作品の大きさから見たら気の遠くなるような作業・・・数字で指定されてる下絵はおとなの塗り絵みたい(ただしレベル100)。

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藤の間

晩餐会や式典のメイン会場になる大きなお部屋。いろーーーーんなお花が描かれた壁面の織物も素晴らしいんだけど、ここの天井の格子がカッコいいねえ。高さ調節で15パターンにもなるらしい。この雰囲気ってホテルオークラとかに似てるなー

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片隅には晩餐会のテーブルセット。HOYAグラスにノリタケなのねそうなのねー。そしてグラスにもナプキンにもあちらこちらに桐の紋。グラスおひとりさま四個もあるよ何で何飲むのかしら・・・

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そして奥にはわたしが見たかった伝統技能「截金(きりかね)」の舞台扉。金箔と銀色のプラチナ箔の超ほっそいのを貼っていってこうなるんですよね。切るのもこのデザインに貼っていくのも超絶技巧すぎて気が遠くなるよ。このミクロの世界を手でやるんですよ?

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桐の間

そして最後はおそろしく長い(12メートルらしい)一枚板のテーブルを中心にした掘りごたつ式の和風晩餐室。こういう贅沢なお部屋で逆に唐揚げなどを食い散らかしたいという欲に駆られます。ちなみに晩餐会のときは確か高級料亭が持ち回りでお料理を担当するってテレビで言ってました。台所ピカピカだった。

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ここに立っていたガードマンのおじいちゃんがとてもフランクで、調度品の注目ポイントをみんなに説明してくださっていたのでタブレットいらずでした。座椅子の背の「五七の桐」は全部配色が違ってるとか(えー)、ふすまの桐紋とか、欄間の截金とか。

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庭園

わたしは時間設定を見誤りました。あっという間に暮れる冬の陽、まさか最後に庭園というルートになっているとは露知らずお庭に辿り着くことにはもう真っ暗。日没時間に来たんじゃ遅すぎたわい。

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舟遊びの船も暗くて見えなかったし、立派な鯉もだいぶスローに泳いでたし、奥の紅葉も闇に溶けておりましたけれど静かな雰囲気はとてもよかった。でも、あれこれ別に夜間じゃなくて普通にお昼の一般公開で来たらよかったんじゃね・・・って思ったよね。

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夜の御苑がドキドキしすぎる

ということで、伝統技能の美術館みたいな京都迎賓館見学を終えて外へ。ところがこれがまた夜の御苑のど真ん中なもので明るい道に辿り着くまでがなかなかの怖さです。空が明るいので真っ暗じゃないし、子供乗せたママチャリとか犬の散歩の人もちょこちょこ通るけど、広すぎるのと外灯が少なすぎるのとで出くわす人が全員こわい。

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いやしかし、超絶セキュリティ張ってる京都御苑だからこそずっとオープンしててもある程度治安守られるんでしょうね。大変特殊な場所を体験できるっていう意味もコミで、なんだか勉強になった京都迎賓館夜間公開でした。

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