京都生活

鶴屋吉信京都本店の生菓子実演カウンター「菓遊茶屋」

シリーズ「菓子屋の二階」をやりたい。
京都でたくさんのお菓子屋さんの前を通りかかると、その多くは二階(または奥)が喫茶室になっていて代表的な生菓子や季節限定のメニューを楽しめる構造になってるんですよね。「うわあ、これいつか菓子屋の二階シリーズとしていろんなところに通いたいな〜」とずーっと夢を膨らませていたところで、ちょうどお土産を買いに鶴屋吉信本店に行ったのでついでに二階に上がってきました。

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京都・西陣 鶴屋吉信京都本店

「鶴屋吉信」といえば「とらや」ばりに有名な老舗和菓子店。この本店は堀川今出川の交差点にあります。とても立派な京町家形式になっていてこの一角だけ大きなお屋敷みたいな外観になっているよ。裕福さを感じさせる間口の広さねえ。

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 icon-camera 名代柚餅の古い看板

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 icon-camera 梅雨時だったのでディスプレイは紫陽花の工芸菓子

中の販売エリアはえらく広々としていて、ちょっと余白が多すぎて落ち着かないぐらいですわ。キャラメル羊羹とかつばらつばら、美味しいのよね。お土産を買うのをいいことに調子にのって試食しまくったけど、どれも安定の美味しさ。

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 icon-camera お誂えの鶴の日本画

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 icon-camera 入口の隣に茶寮への入口がございます(中からも行けます)

職人技を間近に見られる「菓遊茶屋」

二階はお茶室とお庭、そして6席だけの小さなカウンター「菓遊茶屋(かゆうぢゃや)」があって、職人さんが生菓子をつくるところを目の前で拝見することができます。この日はほとんど人がいなかったけど、混雑したときはちょっと待たなくちゃいけないこともあるみたい。

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 icon-camera 静かでクリーンな茶寮

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 icon-camera 茶寮メニュー、そうなんだよなこういうところは一度では制覇できない

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 icon-camera 銀座の老舗バーのようです

たしかこれ、東京日本橋にあるコレド室町の鶴屋吉信にも展開していて同じく実演を楽しむことができるのですけれど、やっぱり京都本店ならではの小さなカウンターはより雰囲気があるのでオススメです。茶寮の方も広々としていて、お庭とその向こうに見えるお茶室を眺めながらゆったり過ごせるよ。

カウンターでは実演される季節の生菓子とお抹茶をいただけます。このときは季節の紫陽花とバラのどちらかを選ぶことができました。生菓子大好き。どっちとも5個づつぐらい食べたいぐらい大好き。

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 icon-camera コスパいいと思う

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 icon-camera ちょっと洋風で素敵ね

職人さんがササッと準備を整えて、まずは紫陽花から。お話ししながらつくられるので、鶴屋吉信の小豆へのこだわりとか、京都は「練りきり」じゃなくて「こなし」という似て非なる生地を使うこととか、和菓子トリビアを聞きながら見学。

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 icon-camera 濾して花びらのできあがり

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 icon-camera あっという間に紫陽花の完成

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 icon-camera 仕上げもぬかりなく

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 icon-camera 白で赤を包んで透けるようなピンクができるわけ!

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 icon-camera 花びらの切り込みがまた繊細

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 icon-camera いやーめっちゃバラーかわいいー

まるでお寿司のように無駄のない動きで出来上がる生菓子。道具や手さばき、色の混ぜ方、仕上げの仕方、どれもすぐそこでやってるのに魔法のようで素晴らしかった。ほんでまた粒あんの美味しいこと。わたしはこしあん派なのですが、鶴屋吉信の粒あんなら食べられる!上品な豆の旨味!すっかりトリコ。やっぱ老舗のあんこって美味しいよね〜〜〜。

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ということで、短い時間ではあるけれど和菓子の美しさと繊細さと美味しさを凝縮して堪能できて大満足の「菓遊茶屋」でした。きなこゼリーとか氷室ぜんざいとか、他にも気になるものがたくさんあるうえに、この生菓子ももちろん季節ごとに変わるわけなので、『シリーズ菓子屋の二階』はだいっぶん大変だなこりゃ・・・と遠い目になりました。

ちょっと変な場所になるけど、京都っぽい観光にはいいんじゃないかな。少なくとも祇園とか行って行列に並ぶよりはゆっくりお茶できそうです。わたしも秋の生菓子とかまたいただきに行きたいわあ。

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