そうだ、モロッコからパリまで行こう

今日の旅メモ(day8 フェズからシャフシャウエン)

ニワトリのコケコッコーで目が覚めた。朝5時頃から遠くのあちこちで断続的に鳴くので、止め忘れたアラームがずーっと鳴ってるような気持ちになる。その上早朝アザーンが爆音でかぶさってくる。

朝6時半にロビーで寝てくれていたラシッドを起こしてタクシー乗り場まで連れてってもらい、旧市街バスターミナルへ。彼は7:00と書いてあるチケットを買い、更にドライバー経由で案内を頼んでくれたらしく、タクシーを降りると見知らぬ青年が入って左のボックスオフィスへ連れて行ってくれた。閉まっている。

ここで呼ばれるのかしらと待っていたが、そこにチャラそうなヤングが来て新市街からバスが出るから案内するという。「ビリーブミー今まで何人も同じようにガイドして来たんだ」と熱心に言うし、正直なところ私も4travelで見て新市街から出発するはずなんだがな…と思っていて彼がカタコトで話す内容と一致するのに合点がいきプチタクシーで新市街バスターミナルへ。当然ながらお前も乗るんかい!である。

金払わなあかんの?と聞いてもドントウォーリーノープロブレム、とにかく8時に新市街からバスが出るのは確実なようなので、逆に説明不足すぎのラシッドにカチンと来ていた。みんなカタコト過ぎるのでうまく伝わってこない。昨晩、絵や筆記でヤツにキチンと確認しとくべきだったな、と反省。最初から新市街までタクシーで行ったらよかったんやん。旧市街から出たかも、にしたってゆうてやそれ。

数分で新市街バスターミナルにつき、やっぱり帰らないチャラ男と待合室でトーク。下手過ぎて全く伝わってこない英語に合わせて、やむなく戻りのタクシー代にポケットの9DHをやり、言われるままに一緒に写真を撮ってやった。誰かに見せてガールフレンドとでも言うんだろうアラブあるあるだけど、金目当てよりよっぽどマシだ。「私もうシジューなんだけど」と言ったら目を細めて「そんな年代も好きですー」という。やかましいわ。はよ帰れ。


新市街のバスターミナル、がらーん


割とキレイなCTMバス

モロッコで何回も「僕には日本にガールフレンドがいる」と聞いた。で、福島の○○マミコちゃんとかやたら名前が細かったりする。でも多分ただの
旅行者。ガールフレンドの言葉の取り違え、なんかFBでも繋げちゃったんだろう旅行女子、海外に知り合いがいるって言いたい感、その大前提としてアラブの女性観みたいなもの、モラルやハラスメント概念の無さ、全部引っくるめてそこだけは毎度うんざりする。

ああ…早く普通に親切にしてくれる人がいる文明国に行きたい…あと、お酒飲みたい…。

バスは8:00過ぎに新市街バスターミナルを出発。荷物預けに10DH。途中休憩1回、停車2回で4時間かけて私がモロッコに来たかった一番の目的である青い街、シャフシャウエンに着いた。


おお、青いじゃないですか!

バスターミナルからタクシーに乗り、程なく今晩の宿へ。屋上に上がってエスパニョーラ達がいた。「来たよーーー!」最安値ドミだけあって色んな人が来ており、お年を召した旅好きそうな方も。チリ君とエスパニョーラ達のスペイン語圏一行がすっかり仲良くなっており4人で広場までランチに出かけた。10ヶ月の旅行中のチリ君はそこそこ英語をしゃべる。

あからさまに観光カフェだと思うがそれでも安い。ベレンが「そう、更にみんな親切でお金目的じゃないの!お土産屋の客引きも無いし最高!」と言う。見慣れない白身魚のタジン、モロカンサラダ、ミントティーを食べたら53DH(650円)だった。フェズやマラケシュなら確実に100DH以上取られる。味も良かった。魚のタジン美味い。


もうむしろ自らトマト


魚とジャガイモにコリアンダーたっぷり


猫が近い

俺たち昼寝するわ、と言うので1人でメディナ探検。googleマップは一応いい感じだけど、迷ってもなんとかなる規模の狭さだし人も少なくて穏やかそうなのでブラブラあてもなく迷う。子供が沢山遊んでいて青い迷路を走り抜けて行く。お土産屋さんもなーんにも言わない。たまにハローと声をかけられてもしつこく無いし、ニコッとしたら返ってくる。犬みたいにチッチッと呼ばれて不快な思いをすることも無い。あら、いい街。


青くて


青くて


青くて

ぐるり回って広場に戻る。散歩しやすい街だなー。かなりコンパクト。丸一日いたら十分かも。しかしあまりに他の街よりピースフルなので長居したくなるような魅力。建物はそんなキレイじゃないけど、ゴミは少ないしハエもあんまりいない。まあ、写真撮るとよりキレイに見えるフォトジェニックな街である。

広場の屋台に人がたかっていたので見るとプリンのような食べ物。値段は1DHだと言うので、藁半紙に乗せられたそれを見よう見まねでスパイスとチリを振って食べたら、デザートではなくひよこ豆のペーストだった。なかなか美味い。女子学生とベンチに腰掛けてぺちゃぺちゃ食べてたらフランス語で話しかけられたけどジュマペールとジャポンぐらいしか答えられなかった。


どう見てもプリン

ランチと同じカフェに砂漠ツアーで一緒だったUKカップルシャーロットとルーリーがいた。やっぱり会ったね!と声かけて、別れた。それから広場から見える一番階的に高そうなカフェアラジンに入ってルーフトップでスムージーとソーダを頼んで夕陽を見た。青い街が一望出来て、確かに高いとこにあるだけあった。


アレはなんだ、という高さ


いいじゃなーい


広場の夕暮れを見下ろす

帰って屋上でアナが作ったミントティーを飲んだ。私の同室はオーストラリアのおばさんが1人。フェズの宮殿みたいな物件にairbnbで1ヶ月4万で泊まっており息抜きにシャフシャウエンにきたらしい。旅話を沢山した。

不安だった明後日のバスを受付で確認し、部屋のWi-Fiがあまりに弱いので夜9時だけど子供や女がガンガン遊んでいる近所の公園まで行って1人skyscannerしまくる。ヤバい。高いぜ!ヨーロッパの交通費高いぜ!

取り分けポルト~マドリッド移動が日曜日に当たり10月最高値の12000円。LCC先進国のヨーロッパではあり得ないけどギリギリじゃ仕方ないか…。セビリア~リスボンも高すぎるのでナイトバスの予感。あとバルセロナ~リヨンはフライト3万越えなんでTGV5時間決定だな…。と、なかなか自由の利かないあまりにタイトなスケジュールに早い決断を迫られる夜なのだった。やっぱ詰め込みすぎたな。うん。

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