大行列の神事、祇園祭「お迎提灯」と「神輿洗式」(7月10日)
さて、鉾建ての始まった7月10日の夕刻。
今度は八坂神社を中心に大きな行事が2つ、相次いで行われます。八坂神社前のコーナーは国内外からの観光客でビッチリ。30分ぐらい早めのポジショニングが大事。
装束が麗しいお迎提灯
夜に行われる神輿洗(みこしあらい)のお神輿を迎えるための行列が「お迎提灯(おむかえちょうちん)」。16時半きっかりに、八坂神社を出発します。なんか子供たちがいっぱい来るのだ!
おむかえ、って良い
からの今年のお囃子担当、函谷鉾
提灯の裏にはスポンサーが
つづいて、武者、小町、しゃぐまなどなど色々な装束の隊が通り過ぎます。中でもひときわ目を引くのが「鷺踊」のサギさんで、八坂神社前と河原町と、方向転換するときにパーっと羽を広げてくれるんだよ。女の子さんみたいです、素敵ねえ。
白くてシュッとしてて
頭に傘がついてるー
バサーーー
お馬に乗った稚児とおかあちゃん
この行列は河原町を北に上がって市役所前で踊りを踊って芸能奉納をして、また八坂神社に帰ってきてお神輿を迎える、という算段になっております。今年は工事中なので本能寺だったらしい。また暑いのに長いこと子供たち、大変だね。えらいえらい。
容赦ない交通規制がすごい
しかし何がすごいって行列の為にピピーってあっさり大通りの交通を全面的に止めちゃうのがスゴイ。京都府警のポリスって他府県にない特別な交通規制スキルがいるね、しかも頻繁に・・・。
まさにSTUCK
この大行列だと全員通り過ぎるまでに相当の時間閉じ込められてるんですよ。わたしだったらギリ止められた先頭とかで「クッ、しまった!アンラッキー!」とか思いそうです。まあ全員じゃないにしても「祇園祭やからしゃーない」と思う人が多いであろう文化と慣習がスゴイ。
瞬時に車のはけた四条河原町
コンチキコンチキすたすたすた
隣にフジコ・ヘミングさまがいらした件
八坂さん前のコーナーでお神輿を待っておりましたら、隣に東京弁の方がお椅子を持ってきて場所取りをなさいましてね。誰がくるのかしら、と思ったら5分後にフジコ・ヘミングさんがお座りになられてハッとしました(笑)たくさんレースのついた彼女らしいお衣裳で現れてなんだか得した気持ち。あの穏やかなお声。
ちなみに収録かなにかをされていたのですが、スタッフ氏たちが盛大にマナー違反で車道にはみ出してだいぶ邪魔だったところ、隣の京都おじちゃんが「座れー!」「ダメだー!」と大声で注意を浴びせかけ、なんかこの辺だけおじちゃんのせいでやたら厳しく取り締まられてて妙に痛快でした。いいと思う、自営。守ろう、歩道ルール。
怒号飛び交う男の神輿洗
さて、お迎提灯行列が京都の街を練り歩いている19時。今度は八坂神社で神事を終えたでっかい松明が出てきます。「ほいっとー!ほいっとー!」という掛け声をかけながら四条大橋に向かいまして、橋の上でわちゃわちゃして、また戻ってくる。この後に通るお神輿の通り道を清めているらしい。段取りがいろいろ大変やね!
松明キター
その隙に行列帰ってキター
ほんで松明も帰ってキター
19時45分、八坂神社に戻って4つに分けられた大松明が前後に二個づつ、三台あるうちのお神輿ひとつ(中御座)を囲んで現れて四条大橋に向かいます。ハッピのメンズ衆たちが「オラー!もっと声だせやー!」と叫んで荒ぶっていて男祭りの迫力がすごい。オラー!お前らー!
お神輿キター
お神輿は橋の上でまたわちゃわちゃされて、朝汲んだ鴨川の水でお清めされるのです。しかしもう橋の上は見る人と通り過ぎる人が分けられているとはいえ、ひと目お神輿を拝もうとする(そしてお神水がかかると厄除けになるらしい)人々でカオス。
松明と神輿キター!
もうダメだ帰ろう
橋の上は交通整理がされているせいでそんなに押し合いへし合いなわけではないのですが、とにかくもうちっこい虫がひどくて、スマホの光にも群がるので心が折れました。お神輿は近くで見れたからまあいっか。
実際は更にこの後、八坂神社に戻るお神輿を行列がお迎えする→踊りの奉納、と続くのですが四条大橋のワッショイワッショイの時点で20時過ぎなのであります。子供たちはなんと長い1日を過ごすのでありましょう。沿道には親や親戚・友達一同も大勢いてさながらファミリーイベントみたいな大行列でした。
祇園祭はまだまだ続く。
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