縄がらみの伝統手法、祇園祭「鉾建て(前祭)」(7月10日)
祇園祭の追っかけはつづく。
7月1日の吉符入り(打ち合わせ)に始まり、ちょいちょいちょいちょいと行われる神事ですが、7月10日からドバっと大きい行事が増えていよいよな感じになります。あー忙しい忙しい。
鉾の組み立て開始だ!
10日からは、いよいよ前祭で巡行する鉾の組み立て「鉾建」がスタート。『縄がらみ』という釘ナシ手法でぐるぐる縄を巻いて建てられていくわけやね。釘があったら動いた時に割れちゃうもんね。免震構造みたいになってんだな。かしこい。
函谷鉾(かんこほこ)
長刀鉾(なぎなたほこ)
この日から大きな鉾は大通りに鎮座してドライバー泣かせな状態になるようだ。京都はバスが多いから大変ね。会所まわりは縄だらけ。芸術的な組み立て方に観光客も地元の人も足をとめる鉾建、見てるだけで楽しいです。
会所には二階から鉾に乗り込むための渡り廊下とか床板も作られるんだけど、菊水鉾なんて、渡り廊下が作られるマンションのバルコニーのところだけ他の部屋と高さ違うのね。もう向かいのマンションの設計段階からそういうプランってのがすごいな。
菊水鉾(きくすいほこ)
この長ーい長ーいやつは鉾の上のアンテナみたいな部分なので、あとでヨッコラセ(というほど簡単ではない)と90度上に向けるわけであります。今年は目を離していたら11日の昼頃にどこもヨッコラセが終わっており見逃しました。チッ。
ちなみにみんな一斉に始めるのかと思ったらシーンとしている会所もあったので、こういう超大型の鉾が主に10日早々から始めるってことでしょうか。まあ、この規模だと間に合わないよねえ。
鴨川では神用水清祓式
ちなみに、この日朝10時からは夜の行事に使うお水を鴨川から組み上げてお祓いする「神用水清祓式」というのが四条大橋で見れます。橋の上から桶で井戸みたいにして川の水を組みあげるんだよ。わたしは家でゴロゴロしていて見逃しましたが、これはサクッと終わるものらしい。
四条大橋にホーリーなその場所が
そして10日の夕方につづくのであった。
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