日本旅めぐり

どこかにマイルで熊本へ参る〜81's Inn(エイティーワンズイン)熊本

二泊三日の熊本旅行記です。
個性豊かなホステルに泊まるのは節約だけじゃなく私の楽しみでもあるのですが、近年訪日旅客が増えるにつれて国内にもポコポコいろんなのが出来ている中、んー?って感じのも増えるんだろうなと思った熊本のお宿がこちら。

九州チェーン展開するホステル「81's Inn」

福岡店、中洲店に続いて三店舗目の展開になっているこのエイティーワンズイン。福岡の方のお店は『コスパ大のホステル!』としてロケットニュースなんかにも取り上げられていて、バイク乗りとか若者とか帰れなくなったおじさんとかに好評な様子。

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icon-camera 二度見するほど商店街のど真ん中

熊本店は賑やかな上通商店街のアーケードに面したビルの二階。普通なら美容院とか英会話教室とか入ってるような場所で、一階は薬局という今まで泊まったことない斬新な立地(笑)通町筋のバス停からも近いし、熊本城までも500メートル、周囲にお店も多いし夜遅くまで明るいし、と立地はなかなかグッド。

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icon-camera 深夜でもこのとおり

やたら広々とした、まだ新しい店内

新しくてキレイ!というレビューの通り、入り口にはまだ開店お祝いのお花が残っていたぐらいで店内はピカピカ。女子専用ドミトリーとミックスドミトリーの二部屋で、共有部分にはランドリーや洗面所、広めのロビースペース、という感じ。不特定多数の人が出入りするホステルで『まだ新しい』ってのは清潔そうで魅力だな、と思って今回選びました。

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icon-camera 内装はシック、シャワールームも複数あります

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icon-camera こちらはミックスドミトリー

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icon-camera 良く言えばシンプルで簡潔な広めのラウンジ

が、しかし。
この立地で一泊2700円だし、小綺麗でパッと見なんの問題もなさそうなこのホステル、泊まってみるとわたしにはあまりにも気になるところが多くてずーーーっとモヤモヤしていました。なぜか。それは一言でいうと「気持ちのない宿」だったからです。

ホスピタリティーが見当たらない

「あ、ここってホステルに泊まったことない人が作ったんだろうなー」というのが最初の感想。でも、別にホステルを経営するに当たって旅の達人とかである必要は全くなく(競合調査は大事だけど)、足りない経験値は熱意やホスピタリティーで十分補えると思うんですよね。でもここにはそれが見当たらなかった。

例えば、館内案内や設備。
驚いたことにロッカーがない。荷物を棚やベッド周りに放置するしかない宿なんて泊まったことない。これだけ外国人ばかり泊まっているのにランドリーもシャワーも全然多国語の利用ガイドやマナーが貼られてない。トイレから出ると洗面所に手を拭くものが何もない。ミックスドミの部屋の窓はカーテンがなく裏通りからまさかの丸見え。ベッド下段はカーテンがうまく閉まらない。寝床にはハンガーもないしフックもない。欲を言えばいまどきコンセントもUSBジャックじゃない。

全部、無くてもなんとかなる。気が付かなきゃたいしたことじゃない。でもたいがいのホステルではこんなこと思ったことない。想定に乏しく、客への興味が薄くてなんだか悲しい。

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icon-camera 受付真ん前の洗面所。つ、ついたてをください・・・

例えば、冷蔵庫。
中は無記名の食品がいっぱいだったので「名前書かなくていいんですか?」と聞いたら『自己責任でお願いしてるんで』と言われた。普通は名前や番号や退室日を書いておくものなんだけど・・・さては管理してないな?忘れられて腐ったものもずっと入れっぱにしとくやつだな?

まあ、書かなくても一旦なんとかなる。普通に使えば支障はない。でもたいがいのホステルには共有するための管理ルールがあるよ。自己責任と放置は違うんだけどなあ、なんだか悲しい。

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icon-camera チェックアウト時間も無人なのかあ

例えば、接客。
ちょうど受付バイトの子のデビュー日で部屋間違いとか支払い手続き忘れとかまあ結構大きめのポカミスが多かったんだけど(笑)それはまあ良い。がんばれ。それよりVシネみたいな服装の正規スタッフさん(それもどうかと思う)が『ご迷惑かけたんで有料のバスタオルサービスしときますね!』とポンとタオルを出し『代わりに星10個つけといてください!あははは!』と言った。

あ?

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icon-camera もう朝ですよーーー!

パスワードや緊急電話番号などを書いた紙を渡されてあとはオートロックなんで宜しく方式。15時〜21時のチェックイン時間以外は人がいないらしく、朝10時になっても部屋は暗いまま。ここまで自治に任せる宿ってわたし初めて・・・なんでしょうこのモヤモヤは・・・。

ホステルなめんなよ

これだけのゲストハウスブームの中、後発でやっていくに当たってとりあえず一式ガワだけ提供するようなお宿を作るのは安直すぎるのではないだろうか。普通なら「ワオ!安くて快適!」なのかもしれないけど、わたしにはどうしてもこの『ほら!新しくて安いっしょ!』なドヤ顔が解せなかったのです。

安いから我慢せよ、じゃないんだよな。もっと安くて素晴らしい宿いっぱいあるもの。これはここに限った話ではなくて、例えば星の数ほどゲストハウスがある京都でも同じことはきっとあるんだと思う。改めてホステルとはなんぞや、みたいなことを考えてしまったステイでした。コンサルのご依頼お待ちしております(笑)

さて、ひとしきりキレたあとは、最後に熊本で買ったものコーナーです。
つづく。

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