保存食づくり

生あんずでアプリコットジャムをつくる

ふと、思いついたのでした。
6月が来たら梅仕事、と条件反射で思っていたけれど「梅が旬ならあんずも似てるから出る頃なんじゃね?」と。サワーと梅干し(と甘すぎて失敗した赤紫蘇シロップ)を仕込んだ今年の作業のあとにまだ余力と仕込み欲があったせいかもしれません。で、調べたらドンピシャリ。急遽楽天で農家さんのあんずを取り寄せて、シメにアプリコットジャムをつくることにしました。

身離れが良くて扱いやすい!生あんず

生あんず(生ってつけると余計美味しそう)は6月末から7月上旬にかけて二週間ほどしか出回らないとのこと。長野にご縁のある方などはよくご存知かもしれませんが、わたしはスーパーでも見かけたことがないので全く知りませんでした。品種にも寄るけど、生食も美味しいんですってね。

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icon-camera これで3キロ 49個、3000円程度

大ぶりのコンポート向きや生食用など種類もいろいろあるんですが、私が選んだのは若干の訳あり品。どうせジャムですからほんの一部だけ切って取り除いたぐらいでほとんど全部使えました。箱を開けると完熟梅みたいに、甘くていい匂い。本来はギリギリまで追熟させた方がいいのでしょうが、あいにく外出の予定があってその暇が無かったのですぐに加工しました。わたしの場合、とにかく酸っぱいのが好きなのでその辺は問題ありません。ちなみにワタクシの好きなジャムはラズベリーやブラックチェリー、あとウイスキーやブランデーの入った英国のマーマレードです。

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icon-camera ふんわりキレイなオレンジ色

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icon-camera 大ぶりだとすももぐらいのもある

早速つまんでみようと包丁を入れるとまあスパンと切れて楽なこと!桃やネクタリンみたいに水分でズブズブすることもなく、身はパカっと離れるし、皮も剥かなくていいし、種もちょっと引っ張ったらすぐ取れる。なんてイージー!味はまだ酸っぱめだったけど、この身離れの良さだけでつまみ食いが捗るレベルの扱いやすさ。

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icon-camera パカッパカッと離れます

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icon-camera おかげで作業の楽しいこと

酸っぱいのがいい!手作りあんずジャム

ちょいちょいつまみ食いをしながら生あんずをモクモクと四つ割りにして可食部1500g準備。ただ洗って、割って、種外して、なりくちや汚れたところをちょっと切るぐらいなので早い早い。あっという間です。

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icon-camera この量が入る鍋がない件

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icon-camera 普通のグラニュー糖つかいました

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icon-camera お砂糖まぶして二時間ほど置いといた

当たり前ですが杏の種は中身を割ると杏仁。ジャムに入れるレシピもあるようですが、わたしはとりあえず洗ってベランダ干ししておきました。割って取り出してミキサーで粉砕すると杏仁豆腐もつくれるようなので、これはこれでお楽しみにしておこう。

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icon-camera タガメのようです

引っ越し断捨離で手持ちの空き瓶も少なかったので、楽天の「いれもん屋」さんでジャム瓶を買っておきました。ちょうど送料無料で10本セット1000円ポッキリってのがあったので助かった。100均とかのは、だいたい煮沸消毒とか長期保存用に耐えられない物だからね。容量は173ml、まあアヲハタとかよりちょっと大きめね。

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icon-camera フロート173TWとかいう丸い瓶

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icon-camera ひとりベニシアさん気分

お砂糖は半分だとか、きちんと長期保存するには6割必要だとか、いろいろあるんですけどとにかく私は甘いジャムが嫌いなので45%にしました。日本人好みの低糖度ジャムって40〜45%ぐらいらしいけど、保存にそれなりの技術がいるんですってね。わたしにはそんな技術はないので「多分すぐに無くなる」「死にはしないはず」という希望を保存料にしています。

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icon-camera 水が出てきたら1500g全部入った

煮たら、とにかくすぐにアクが出てすごい。おいおい待った待ったと大慌て。追熟が足りないせいもあるのかな、すごい量だったのでひたすらアクを取って煮ました。風味を生かそうと15分ほどの浅い火入れにしたかったんだけど、水分の煮詰まりが浅くてそうもいかず、結果的に30分ほど煮詰めました。あ、レモンはいりません。砂糖と生あんずだけ。

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icon-camera フルーチェかと思うほどのアク

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icon-camera ひたすらアクを取ってここまで来ました

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icon-camera 四つ割りでも結構溶けちゃうもんだなあ

ゴロンゴロンした果肉はそこまで残らなかったので、次回からは半割りにしようかな、何しろあっという間に煮えてしまいます。意外と繊維が少ないのでサラッとジャムらしい仕上がりに。アクの手間以外は本当に手のかからない食材でした。それより、仕上がりと瓶の煮沸消毒のタイミングを合わせる(ジャムと瓶が熱いうちに入れねばならないので)のが面倒くさかった・・・脱気むずい。ちゃんとやったつもりだけど、多分失敗してる。

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icon-camera 脱気の手順をいつも忘れて調べ直すジャムあるある

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icon-camera ひとまず1500gから6瓶完成です

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icon-camera 鍋の残りにパンをひねりつけるところまでがジャムづくり

ちなみにこのあとの残り1kg強をコンポートにしようと試みたのですが、水を使わず少なめの砂糖だけでサッと火を通すレシピを採用してみたら結局ジャム調になってしまったので(失敗)、悲しい顔でそのまま煮詰めて更に2瓶ジャムができました。

ということで、ジャム森さんのあんずジャムは、事前予約を承っていた実家に3瓶もらわれ、我が家には5瓶。すでに毎朝ヨーグルトに入れて美味しくいただいています。色は鮮やかなオレンジ、味はわたし好みのギュッとほっぺたからつばが溢れるような酸っぱめ。糖度45%でもわたしには十分甘すぎるのだけど、ま、これはこれで美味しい。

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初夏は梅仕事と思っていたけど、わたしのようにそこまで梅風味が好きじゃない人には『あんず仕事』の方がいいかもしれないと思う。旬が短いので、来年もまたちゃんと思い出して予約しておかなくちゃと思っています。来年は大きめの生あんずでドカーンとコンポートとか作りたいなあ!

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