京都市京セラ美術館「ENFUSE」のピクニックセット
京都市美術館が京都市京セラ美術館として2020年5月にリニューアルオープンしました。このミュージアムカフェ「ENFUSE(エンフューズ)」が提供しているピクニックセットが今年は11月末までだったので、ギリギリ滑り込んでひとりピクニックをしてきました。この寒いのに。ちなみに場所は平安神宮の大きな赤い鳥居の真横です。
日本最古の公立美術館らしい歴史的建造物
京都を味わうカフェ「ENFUSE」
このミュージアムカフェ、リニューアルで隈研吾(やっぱり)他建築家が前の広場を掘り下げて作ったエントランスの脇に、ミュージアムショップと一緒に半地下みたいな感じで設けられてまして今どきのおしゃれ感漂うとてもシンプルな空間。
この部分をガラスリボンと呼ぶらしい
長っぽそい
窓から鳥居ビュー
こちらがまた興味深いメニューを提供されていて、特にワンプレートランチなんかはボリュームたっぷりでとっても美味しそうだし、プリンアラモードなんか見てるだけで胸がキュンとします。オープン時に話題になったのがパートナーさんのラインナップで、京都醸造(ビール)、パン(吉田パン工房)、漬物(加藤漬物店)、豆腐(南禅寺豆腐)などなど京都のオシャ&有名なお店のコーヒーやお菓子や食材が並んでワクワク。とても良い。
少しづつ制覇してやる
岡崎エリアを楽しむピクニックプラン
さて、そんなミュージアムカフェが提供して大好評のピクニックプラン。カゴの中に敷物やお弁当を入れて美術館敷地内や平安神宮の岡崎エリアまで持ち出して食べられるよ、といういかにも楽しげなサービス。当日はカフェ入口で1000円のデポジットを支払って一式を受け取ります。
お弁当+籠、ラグ、SOUSOU手ぬぐい、読み物、コーヒーorティー
※前日19時までにWEB予約
※ワインやビールの追加オプション有り
※デポジット制。フード・ドリンク以外は要返却。
11:00-13:00 / 13:30-15:30 / 16:00-18:00
延長30分500円/人、60分1000円/人
寒空の下のひとりピクニック
天気予報で一応「晴れ」となっていた日に合わせて予約したつもりだったんですが、当日は残念な分厚い曇り空。そして思いの外気温も上がらずまあまあ寒い。うう・・・こんな日にひとりでカゴ持って岡崎公園歩くのとか微妙に恥ずかしいわ・・・!(一応カフェで食べれないか聞いたけどダメだった)
一旦カゴをトートに入れてピクニックの気配を消す
しかるべき季節の晴れた日なんかに家族や友達と一緒にピクニックするんだったら最高です。広いし、結構座れる場所あるし、敷地内の日本庭園のベンチや琵琶湖疏水沿いの桜並木などいい場所は多いんです。しかし今は冬。そしてわたしは1人。「なるべくひと目に付きたくない・・・」と彷徨って隠れるようにランチ場所を探したのでした。俺は何をしにきたんだ。
紅葉もとっくに終わっている
芝生も枯れている冬の岡崎公園
広すぎる平安神宮
さて、サササと公園のベンチで本日のメインイベントなお弁当ランチタイム。SOU-SOUのお包みにくるまれたわっぱ弁当、紙製の大きな敷物、美術館の図録などが組紐を手提げにしたカゴに入っていて素敵。次回使うならここにオプションのワインや持ち込みのお菓子なんかも加えたいところ。
わっぱ弁当はおかずがワンプレートランチとかぶるところも多いと思うのだけど、ひじきの入ったおからコロッケや野菜の甘酢漬けにラペ、焼き鮭など野菜を中心にした上品で素材の味を生かした(ここが自分の弁当と違うとこな)おしゃれな味わいでございました。有機系のデリみたいな、ギューギュー詰まってない余裕のある空気感。わたしならもっと箸でキューってやって冷凍えびシューマイを詰めてしまうことだろう。
ほんでキレイだしねえ
しかし寒々しいこのランチ風景
図録なかなかおもしろかった薄いけど
食後は図録を見ながら持たされたホットティー片手に(見られても恥ずかしくない余裕も出てきて)カルチャーなひととき。二時間制なのでもしかしてお酒なんか飲んだらあっという間かもしれない。わたしは時間に余裕がありすぎて、蔦屋書店に寄って台北のKIKI麺や京都のカレー屋「森林食堂」のレトルトカレーなど余計な買い物に勤しんでいました。
蔦屋書店の前の岡崎公園にピクニック中のカップル発見。ちゃんと木の下で敷物を敷いて、二人で仲良くお弁当を食べながら談笑していて正しいピクニックをしていました。羨ましい。ひとりピクニック自体は何の問題もありませんが、気の毒な感じにならない季節にされることを強くオススメします。
京セラ美術館で建物見学
寒々しいピクニックを早々に終えてカフェに返却したあと、せっかくなので一般展示だけ見にいきました。季節ごとに中身が変わるらしいのですけれど、とても良かった。秋にちなんだ絵画や彫刻など。これは他の季節でも見てみたい。
竹内栖鳳コーナーは撮影可
なにより歴史的建造物として見どころが多い場所なので、これを目当てに来ているらしき人も多数。展示を見た方がより建物の内部まで入り込めるけれど無料で見られる範囲も結構広いっぽい。中央ホールの階段とか、奥の日本庭園とか、広間のステンドグラスとか、昔の意匠を残したままリノベーションされていて素敵な空間です。
これは京都観光のアトラクションとしてはなかなか面白いんじゃないかな、と春の再開が待ち遠しいピクニックプランでした。自分で弁当作っていくのもいいけど、なにしろ完全手ぶらで行って帰れるメリットは大です。桜の季節とか予約取れるのかしら、また雑誌とかに取り上げられて争奪戦になりそうな気もしますが、温かい季節には是非オススメしたい。温かい季節には。
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