映えるとは何か考える弁当
最近インスタで「映える」弁当を見て素敵だな美味しそうだなと思うことが多い。映える弁当、ってちょっと幼い雰囲気のものも多いので物によるんだけど、ガチャガチャとカラフルな物を詰めたりピックや飾り切りに頼るんじゃなくて、レイアウトとカラーリングに演出力があればなんつーことないおかずでもシンプルな構成でもすごく綺麗に見える。これこそが真のバエ。
ワークショップや人様の弁当を買っていろんなレイアウトを見ているうちに、最近は『少量多種』が熱いなと思っていて、レモン一枚、スナップえんどうの半割、紫キャベツひとつまみ、食用花一輪、みたいなちょっとした演出と(青山有紀さんのお弁当ワークショップとかそういう系でしたね)、テクスチャ違いの多種のおかずが一個とかひとつまみで入っているような(工数的に)贅沢な組み合わせが素敵だと思う。チオベンさんとかも割とそういう感じかな。ちなみにこのカテゴリの超応用編として憧れてるお弁当が大阪の”obentoてて”さん(instagramリンク)の芸術ちらし。もはやマネしたいとも思わない神の領域。
わたしは日々いかに効率的に(できれば安価に)食材を消費していくかという点に重きを置くので見目の美しさのプライオリティが低い。まあそれはそれでいいんだが早い話がどうも自分で自分の癖に飽きているんだと思う。人の美しい弁当を見るにつけ、錆びついた元デザイナーの魂がぐぬぬぬと葛藤を生んでいる昨今であるため、弁当はカラリングとレイアウトとテクスチャの融合だ!というアート的側面を今一度背筋を正して見つめ直したいところなのだ。(おおげさ)
- 白ごはん、練り梅
- ほうれん草たまごやき
- ブロッコリー
- ウインナー
- 鶏ももタレ焼き
- 塩もみラディッシュ
- ひじき煮
- プチトマト
- 三色かまぼこ
- カリフラワーのカレーマリネ
- キャベツ浅漬け
今日は久しぶりに曲げわっぱを引っ張り出して多種盛りにしてみた。昨日思い立って見切り品救済のカリフラワーを黄色に、ラディッシュは塩もみにして、アクセントカラーづくりしておいた。シンプルな塩もみとか素揚げや塩茹で野菜が用意してあると全然違うんだよな。うーん、それでもなんか違う。ただこうやってガチャっと詰めればいいんじゃないんだよ。順番に適当に詰めていくと全体像が見えてないから詰め終わって「なんかちゃう」ってなる。うーん。
商業の弁当と違うのは一個作ればいいんじゃないところ。毎日の食事と並行して食材を回していく前提がある以上、プロが売るために作ったりワークショップ一回こっきりのやつとは条件が違うんで、それを踏まえても映えるデザインにするってのはなかなか至難の技だってことを自分にエクスキューズしておかないとね。安くて簡単でできれば日持ちしてちょっと加えたら演出力上がるような装飾おかずを加えるだけでも違うだろうからそこだけでも意識してみたいなあ。
今日のこども弁当
なんやかんや言いながら今日はさらにこども弁当の日でこれまた忙しい。スライスチーズ+海苔というこども弁当装飾の鉄板コンビを初めて使ってみた。簡単でかわいいけど、基本的にわたしはそれが美味しいと思わないので極力避けたい派ゆえ難しいところ。おにぎりの星型がわかりづらすぎるな。これ、正解としては星形に抜いた薄焼き卵を乗せなくちゃいけなかったんだろうな(無理)
わかめおにぎり+星形チーズ、ウインナー、鶏ももタレ焼き、三色かまぼこ、ブロッコリー、ほうれん草たまごやき、ひじき煮、ぶどう
あとに残るのは切り抜いたあとの海苔とスライスチーズの切れっぱし。これを食べるのイヤだなあ・・・しかし日本全国でどれだけのお母さんがこの切れっ端を口に放り込んで処理してるのだろうかと思う。