今日の旅メモ(day30 パリ)
ああ…ニューオーダー行きたかったな…と致命的な調査ミスにいまだダメージデカく起床。ワールドツアー初日だったみたいよ…シクシクシク。コメントでいただいたキャバレーの予約を布団の中で済ませた。昼の部は向こう数日満席。夜の部のシャンパンハーフボトル付き席が一番安く115ユーロ。ブッキングだん。オプションで一皿2000円のおつまみとかチーズとか勧められるのが水商売っぽいですね!
結局宿で朝飯食べた方が安いので5ユーロでガッツリ腹ごしらえ。ヌテラのプチパックはポケットに10個ぐらい常備しておきたい。9時過ぎに出発、と思いきや宿の一階のPicard(フランスの人気冷食ショップ)を見てああそうだ、と保冷バッグを購入。持ってこようかなーと思ってたけど、1.5ユーロだったので現地調達。着々と(バター持ち帰りの)帰宅準備。
宿の朝ごはん
今日は何気に行ったことないシリーズ第二弾、ベルサイユ宮殿へ。メトロで終着駅まで行って更にRERへ乗り換え。ホームにはこの電車であっているか不安げなハネムーンカップルが。大丈夫だよーあってますよー。RERは余り治安が良くないのではと言われているけどメトロに比べたら圧倒的にホームに人がいないのでタイミングによってはそうかも。まあ、朝ですから。
観光者だらけのホーム
40分程でGare de Versailles Ch?teau Rive Gauche着。この駅から来るのが一番宮殿に近い。歩いて10分。予めオンラインチケットを買っておいたから入場はスムーズ。ルイ14世の治世については詳しくないけど、豪華絢爛なわかりやすい華美装飾を堪能した。鏡の間、キレイなー。日本語ガイドもチケットに含まれててよかった。でも、ウサギ小屋も嫌だけどあんなうちに住むのも嫌やな…。私もベルサイユに嫁いだらきっと藁葺き屋根とか囲炉裏とか作らせることになるであろう。とりあえずもう一回ベルばら読みたいから漫画喫茶行きたい。
今日の城
部屋から部屋から部屋へ
庭に岡村ちゃんのマークが
やっときたー鏡の間
こんなとこで寝れへんて
お土産コーナーを見ていたら、コッポラ娘の影響が少なからずあるのかファンシーな物が多かった。お姫様なピンク。マグネットがいけてなかったので、メイドインチャイナのアントワネットフィギュアを買った。スウェーデンのダーラナホースの横に並べておこう。人形を集めるおばあちゃんの気持ちが最近よくわかります。出口にはラデュレのショップが。これもコッポラ以降?あのシャーベットカラー可愛かったもんなあ。
小学生だったら欲しい
これが欲しくて買いそうになった
強くなれそうなナポレオンマグ
ベルサイユのラデュレ
庭は広大すぎて一歩も踏み出す気にならなかった。ゴルフカートみたいなレンタルカーに乗りたかったけど、1人だとシュールすぎるのでやめといた。庭の隅にあるベンチで、リュックの中で1日寝かせたバナナを食べて水を飲んだ。パンが無ければケーキを食べたらいいじゃない。ランチが無ければバナナを食べればいいじゃない!(涙声)
圧倒的にクレーン邪魔
いい並木道だった
また電車でパリに戻る。駅に当駅発は全部パリに行きますから、と書いてあったけど乗客がみんなパリ行くよね?と話しかけながら乗ってくるのが面白かった。一番乗りで乗車。エッフェル塔のお膝元シャンドマルスで降りた。
一番乗りのベルサイユ仕様電車
知り合いの方が知人のシェフのレストランを勧めてくださっていて、まあ私はスーパーのキャロットラペとかで十分なんだけどせっかくのご紹介だしなんか悪いので、ランチで奮発してみるか…と直接予約に赴いた。明日は空いているとのこと。いくらかしら。かけ蕎麦手法は通じないからな。コンコンとドアを叩いてディナーの準備のところをお邪魔して事情を話した。パリで出会い頭に日本語、不思議な感じだなあ。ひとまず明日のランチはジャポネなフュージョン料理だ。
そういやお昼食べてないな、と近所のカフェで赤ワインとサラミプレート。エッフェル塔が見えないカフェの方が安いんじゃないかなと期待して少し裏手で。
スペインの生ハム天国が懐かしい
へえ、日本人文化会館の前ってキョート広場なんだね
軽く食べてから川沿いに上がってケ・ブランリー美術館に入った。10年経って無いぐらいの新しい美術館。オセアニア、アジア、アメリカ、アフリカの4つのカテゴリーに分かれていて超プリミティブなマスクや民族衣装やらの展示。英語オーディオガイドうっかり頼んだけどこれは日本語じゃないと駄目だ、失敗。中は薄暗くてとにかくマスク類が大量にあるので夢に出そう。こんなに気配を感じるもの一堂に集めて大丈夫なのかしらお祓いとかしたのかしらー。どれも独特のセンスでまあ面白かった。相当シュールだけど、たまにはこんなのもいいね。外に出たら18:00少し前。今日もエッフェルさんを拝みに少し待って5分間のキラキラを堪能した。
ミュゼ疲れした貴方にケブランリー
まあだいたいこんな感じで静か
こわい
こわいよ
こわいよー!
こわいよーーー!!
いやあぁぁぁー!!!
ふぅ。今日は橋から見た
さて、と。急いで買い物して一旦帰宅しなくちゃならない。キャバレーは21時からなのだけどドレスコードがあるのだ。まあこの薄汚れたスニーカーで行くのも憚られるけど余計な支出がかさむな…。スペインで買ったワンピースが使えそうだけど、タイツと靴を買わなくちゃいけない。となるとやはりシャンゼリゼのモノプリか…。雨の中昨日と同じルートでまたモノプリに向かった。
まずタイツかストッキング…種類多っ。レギンス膝丈くるぶし丈、山程ある中から1番普通のやつ10ユーロ。問題は靴だ。折りたたみの気の利いた軽い靴でもあれば最高だけど、無い。せめて安いバレエシューズ…無い。いやーブーツは持って帰らないでしょ、と葛藤を繰り返してそこから納得できる範囲のモノ探しに汗ばみながらシャンゼリゼ縦断が始まった。monoprix、promod、H&M、Marks&Spencer、MORGANなど回りまくって時間もなくなりZARAで変なタッセル付きのオペラシューズを購入40ユーロ。まだソルドもやってないし、ほとんどが冬ブーツでサイズのあうのも一個しかなかった。あああああ疲れた!
凱旋門は5秒だけ間近でみて、エトワール駅からはるばる10区まで帰宅。風のように化粧直しして荷物をリュックからせめてボンマルシェのトートにして髪の毛はせめて編み込みアップにして久しぶりに軽やかな風貌になり、タクシーでシャンゼリゼへリターン。ギリギリ5分前に何とか到着した。
前に登ってしんどかった
シャンゼリゼのど真ん中にあるLIDOはパリにあるキャバレー御三家の一つで、私はムーランルージュぐらいしか知らなかったのだけど、こちらは派手やかな演出が特長のところらしい。いかんせん1人なのもあってか二階のど真ん中のテーブルに通された。客席にはディナーを楽しむ人たちがぎっしりで、まあ全体が見渡せてビギナーには良かったかもしれない。何だかサービス態度がそんなによろしくなかったのが残念。ハーフボトルのシャンパンはLIDOオリジナルラベルでこれがなかなかドライで美味かった。
道化師の芝居から始まって、のっけからおっぱい丸出し!お尻ぷりぷり!きれい!メンズダンサーズあり、キレイな前田美波里みたいなシンガーあり、スケートあり、噴水あり、アクロバティックあり、と技とダンスのオンパレードで、いやあ楽しかった!崇高なシルクドソレイユに対して俗っぽいながらもスキルフルなキャバレー、私こっちの方が好きだわ。まあやっぱりダンサーのこなす感はありますけどね淡々とした。
それよりも、あまり広くは無い舞台なのに奥行きをぐーっと作りだす照明や、ユニークでモダンな舞台と映像デザイン、度肝を抜く奈落からくり、超かわいい衣装などが素晴らしくて、全体のセンスにかなり興味を惹かれた。おっぱいとかどうでもよくなってくるね、舞台として美しくて。また行きたいなあ、御三家全部行きたいな。定番の「天国と地獄」に合わせて踊るフレンチカンカンも見れたし大満足。スニーカーで来てる人いるやん!って入口でズコーってなったけど、こういうのはオシャレして見に来るのが粋でいいやね。
西洋の社交場感あるわあ
大勢で見た方が楽しいね
楽しかった!!
22:30、終演して外に出ると次の公演待ちの行列。1日4回あれやるのかーシフト大変そうだな。ジャズの流れるタクシーでホロ酔いで帰宅し、宿の地下バーで一杯飲んでたら日本人の男の子に声をかけられた。仕事でパリに来てるんだけど、もうすぐやめてゲストハウスやるんだってさ。あくのない意識高い系ボーイだった。結局彼が声をかけたチリとイタリアのガールズたちと私が飲みながらぎゃーぎゃー喋っている、という構図になった。彼はもっとちゃんと喋りたかったんだろうけど外人だらけのバーなんてノリだけだよ。
さあて、最終日かあ。相変わらず日本も日本食も恋しくないけど仕方ないから帰るべ。
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