おでかけとイベント 今日のお弁当

はじめてのチオベン、阪神梅田本店 #本日のおべんとう

大阪に舞台「キンキーブーツ」を見に行く日に、ちょーーーうどタイミングよく阪神梅田本店でお弁当催事が行われていたのでここぞとばかりにどっぷりと楽しんできました。

阪神梅田本店では各売り場に配した「ナビゲーター」という発信者みたいなご担当さんがいらして、その方の「好き」を軸とした取り組みでファンコミュニティの形成を試みている、ということらしい。

キッチン用品ナビゲーター真造さんはオベンターなので阪神おべんとう部(現在第二期)を結成したり、わたしも参加したお弁当の詰めかたワークショップを開催したりと、お弁当コミュニティのリーダーとして気になる活動を色々されています。そして今回の第二回となる催事も、かのチオベンで有名な山本千織さんとツートップでご登場。

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催事の規模はそんな大きくないんだけど、駅弁催事とかと違ってこの世代のオベンターにギュンとくるラインナップなのがリアルで良い。わたしも事前に目玉のチオベンとototojetの秋鯖寿司を予約していきました。特にチオベンは関西だとなっかなかお目にかかる機会がないからねえ!ようやく!

obentoててさんのつながり弁当

わたしは人様のキレイなお弁当をインスタでたくさんフォローしてみたりとかするタイプではないんですが(弁当装飾は人それぞれだからねえ・・・)視覚的にあまりに美しいのでずっと気になってフォローしているのが「obentoてて」さん。素材を全面にちらす、っていうビジュアルが素敵で。今回やっと食べられました。しかも一回見てみたかった実演あり!これいったいどれぐらいの素材をどうやって詰めてるのかなってずっと思ってたのでガラスの前で動画撮りながら凝視してました(笑)

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 icon-camera おかず多っ!やっぱりこの数にはなるよなー自宅では厳しいプロの仕込み

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 icon-camera 色と形のバランス。でも詰めるの早いの。ぱっぱっぱっ

あんまりマジマジと見ているのでご主人に話かけられましたが(くせもの)秋は素材がどうしても旬のものを使うと茶色くなるので彩りが大変だそうです。これが夏だとまたビジュアルががらっと変わるんだろうなあ、実際のお弁当を見るとまたインスタ見るのももっと楽しくなりそう。お昼ごはんはててさんのお弁当をイートインでいただきました。

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 icon-camera これぞなんとかの宝石箱や〜という美しさ

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 icon-camera 下は薄めに古代米ごはん、これもピンクでいい色

プロのお弁当を食べるたびに、おかずひとつひとつの下ごしらえの積み重ねでお弁当って全体のバランスが取れてるんだなあと思う。うなぎ、大根や椎茸の煮物、エビ、鶏肉のグリルなどなどのバラエティと、サイズの均等さと、躍動感のある配置、カラリング。いやあ、すごいなあ。一個一個は何気ないのにまとまるとジャジャンとゴージャス。でも、ゴロっとした煮物を入れるのとか、アクセントになるパーツとか、わたしでもマネできそうなヒントはありました。いやあ、勉強になる!

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 icon-camera きゅうりのピクルス、かわいい!

はじめてのチオベン

夕方に再訪して予約していたお弁当の引き取り。はじめてのチオベン。そもそも伝説のロケ弁と言われたお弁当だから業界関係者じゃないとあんまりお目にかかれないんですよね、チオベンって。イベントで売る時はもちろん瞬殺だし。予約がとれてよかったです。これ、東京だったら予約とれた気がしないわ・・・!

その日初めて売り場にいらした千織さんと偶然お目にかかれるタイミングで直接お弁当お手渡しいただいて、まあビックリ。小柄でラフにGジャンを着こなした笑顔のチャーミングな方で「なんだかフレンチ・・・!」って思いました(謎感想)600個もお作りになるのすごいですね、京都から参りまして、などどうでもいい話を二、三言交わして失礼しました。神と遭遇できるとは、わたしも意外と持っている。

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 icon-camera お品数とラインナップに注目

さて、楽しみにしていたチオベン実食。
さっきのててさんとこのと違っていわゆる弁当然としたレイアウト、かつ茶色いおかずがしっかり入りながらもアクセントカラーの効いたところねー。トレードマークの紫芋が効いている。京都でもオーガニック系のショップのお弁当とかいただくことがありますけど、チオベンってちゃんと食い気を満たすようなおかずがしっかり入っているところがいいなあ。

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 icon-camera しっかり、いろいろ

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 icon-camera 結構脂っ気があってごはんにあう松風焼

食べてみると、ああチオベンが人気なのってこういうことかあと思う。同じくひとつひとつの下ごしらえが何気なくしっかりしてるのに加えて、味の緩急がすごいあるのね!タイ風鶏唐のハーブ、キョフテのラムとクミン、焼芋春巻きの甘さ、ドフィノワの濃厚クリーム味。美味しい家庭惣菜のお弁当なのかなと勝手に思い込んでいたので、思ったよりスパイスやハーブがアクセントになっているのにちょっと驚いた。これはお弁当に慣れた業界の人たちにもウケそうだ、確かに。

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 icon-camera これびっくりした、超濃厚なドフィノワ(じゃがいもグラタン)乳脂肪が固まってこんな風にスライスできるんだねきっと

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 icon-camera シグネチャーの春巻き、たしかにしっかり2回巻きで噛み切りづらいのでやはりひと口コースですねがぶり

ひとつひとつ、噛み締めながら食べて、ああなるほどとちゃんと思った。ボリュームしっかりで揚げ物もある満足感、いろんな味のバラエティーと意外性、それらをつなぐ美しい詰めかたのセオリー。そらスガシカオも歌うわけだ。

ただ、一方でこれだけプロのお弁当をいただくと、ささやかにマネできるようなヒントはいただくものの、これはプロだからだなとも思う。我々オベンターにとってお弁当は仕事ではなくあくまでも「家事」の一環なわけなので、人様に食べてもらうために全力を尽くせるわけじゃない。俺たちは冷蔵庫に残ってる死にかけたウインナーや減らないキャベツのことも考えなくちゃいけないし、彩りのためにピクルスや花やハーブに手を出しても使いきれないんだったらもったいない。

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 icon-camera オトトジェットの秋鯖寿司はすごい脂がのっていてご飯の方はお酢控えめでさっぱり、というあまり京都でもお目にかかったことのない組み合わせだった。お魚屋さんの鯖寿司!って感じね

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 icon-camera オリックス劇場近くの食パン「成り松」甘すぎなくて軽くトーストしたらとってもおいしかった!

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 icon-camera 同じくパティスリージャンゴにも立ち寄って買ったフロランタンクッキーの完璧なビジュアルみて最高

やっぱプロのお弁当はすごいね、おいしいね、ってレジャーとしていただいて、我々はまた明日からいつもと変わらず夕飯の残りを詰めたり、手間のかからない作り置きのバリエーションを考えたりするだけだ。でもその工程の中でいつもより少しだけ、自分の弁当が素敵になるような、美味しくなるようなヒントをいただいて、お弁当づくりが自己満足でも楽しくなるのは大事だよね。わたしにはチオベンはつくれないけど、スギベンも悪くないですよ。正直そんなにうまくねえけど(笑)

ということで、あまり世間にないお弁当催事をすっかり楽しんだ大阪の1日でした。で、案の定新しいお弁当箱をもういらんのに買ってしまったのと、お弁当グッズも買い足してしまったので、そちらはまた今度。

もう17年ぐらい経つけど、まだお弁当づくりって楽しいなと思うね。それがなかなか手間と比例しないのが難しいところだけどね。

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