双葉商店の「イチョウの丸型まな板」
ワタクシ、春から新しいまな板を使ってみています。わりと台所道具界隈では有名な『双葉商店(福井市)』さんのいちょうのまな板、しかも丸型のやつ。特に不自由してることもなかったんですけど、なんか急にフワッと「丸まな板使いたいわあ」って買い替えの神が降りてきたのよね。いまのところなかなか心地良く使えておりますのでご紹介致します。
27センチ直径でカット有り
福井市の工房へ直接買いに行くの巻
なにせ地元なので前から一度行ってみたいなと思ってた『双葉商店』さん、イチョウのまな板を扱う昭和21年創業の日本唯一のイチョウ材専門店です。小売もされているとのことだったので足羽山での花見帰りに急襲したのですがご家族で温かくお迎えいただきました。営業時間は要チェック。
イチョウ形の窓だ
小売やってますと控えめなアピール
地元民でも付近でグーグルマップ見ながら迷うぐらい住宅街の中にある、ご自宅ビルのショールーム的なお店になっています。一回の作業場に商品が積まれているんですけど、基本的にオーダーで承っているお店なのでそんなに数どっさり置いてはなかった。丸まな板ももうちょい大きめが欲しかったんだけどこのときすぐに買えるのは27センチがマックスでした。工房だとちょっとお安く買えますし、お値引き対象のB品なんかも置いてたよ。
わりと小ぶりなまな板が多かったかな、丸は少ない
焼印いっぱい!
赤いシールが付いているのはイチョウの油分が多い赤太というお高め部位のやつ。あとキレイな木目のやつとか柾目がどうとかいろいろ注文は利くみたいなんだけど、わたしは買って帰りたかったので置いてあった丸まな板をいただきました。B品だったかな、もともと3000円台なので大変お買い得でした。
料理べらの大サイズもついでに買いました。小サイズは以前新宿小田急の催事で買っていまだに結構重宝しています。ただ、買ってはみたものの正直わたしには大きすぎた感ありましてやはり小サイズおすすめです。
白太だとそんなに高くないのね
これまでまな板はバンブー派でした
わたしそーんなにこだわりは無かったつもりですが、思い返してみればこれまで十数年以上ずーっとまな板は「竹」のを使っていたね。なんかこうちょっと固い感じ、黒ずみにくさ、傷つきにくさ、水弾き、あたりの特長が木製と比べてソリッドで好きだったのかも。
初代は量販店で買った竹の小さめまな板、二代目はIKEAのバンブーボード「APTITLIG」を大小使っていました。(以前の記事リンク)IKEAのは面の広い大きめサイズにチャレンジしたせいもあって、値段は安いけど重かったのよねえ。小さい方はパン切りやチーズプレートとして活躍してますが、大きくて重いのは洗うのが辛い!
IKEA的にはここまでまな板として使われることは想定してない気がする
それにね、竹製ってどうも大量生産品とかカジュアルなキッチンボードとしての販売が多いみたいで、老舗の台所道具買いたいミーハー心が満たされないのが悩ましいところなんですよね勝手な事言いますけど(笑)
なにせ山ばっかりの国土ですから工芸品としては圧倒的に木製まな板の方が選択肢あるもんねえ。包丁屋さんでもオリジナル扱ってるし、天然木の種類もいろいろあるしさ。京都でも白木屋さんのねこ柳まな板とか一時検討したんですけど、値段に見合った使い方できなそうなんでやめました(数万します)。
イチョウってどうなの問題
香港の道具街ではよく見かける分厚い中華まな板、あれもイチョウが主流らしいけどネットで時折「イチョウの匂いがひどい問題」がよく上がっていたので手を出さなかったんだった。臭いの困るよう。何度か失敗してモロッコのバブーシュに手を出さなくなったのと同じ問題だわ・・・。
しかしながら、そんなイメージとは裏腹に買ったまな板の方は異常ナシ。よかったよかった。竹には無かった「刃当たりの柔らかさ」というのも新鮮ですが悪くないですね、ふわっと着地するんだね。竹はシュタッ!カツッ!て降りてたからね。あと軽い!軽いは正義!まな板を取り出すのが億劫にならない感覚は地味に日々のアクションに響くはず。
野菜の焼印面。柔らかいとよく色や傷はつきますね
裏の魚焼印面はあえて使ってないので真っ白
一方でやっぱり柔らかいから傷は付きやすいし、色もつきやすいし、黒ずみも早いので(特に側面ちょっと萎える)その辺の経年変化とお手入れをどう考えるのかってのがポイントでありますねえ。ちょっと拭くひと手間とか、そういうことが出来ない人間なものですから・・・。
丸まな板って使いやすい!
それから、初めての丸まな板について。
丸いの使いやすーい!その人の使い方にもよると思うけど、わたしの場合はコンパクトな長方形より圧倒的に丸まな板の方がストレスがないです。切った物を下に落とすポロリも少なくなるし、切り終わった物をちょっとのけておきやすい。方向がないので、ちょっと回して別の部分を使ったりもできる。面積的には同じでも丸い方が効率的なんじゃないかしら?
俄然、丸いまな板に興味が湧いてきたのですが市販されてて目につくのは栗原はるみ先生のやつ(さすが巨人・・・!)ぐらい。もうちょっと分厚く3センチ厚で30センチ以上とかの大きいのが使ってみたいので、いつになるかわからないけどそのときは双葉商店さんにオーダーすることになるかもね。
双葉商店さんは全国催事に出まくっているのでお近くに来たら見てみてはいかがでしょう。きっと料理ヘラも売っていますよ。てなわけで、新入りの丸まな板についてでした。
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