京都生活

嵐山、夏の風物詩「鵜飼」を屋形船で

※京都、夏の思い出し投稿シリーズ

今年は嵐山に鵜飼を見に行ってきました。時期はだいたい7月〜9月。風物詩的に結構な頻度で鵜飼のニュースや特集を扱うのねえ、関西って(今年は鵜の病気が流行ったのもあるけど)。いつの間にか「いっぺん行っとかな」って頭の中に刷り込まれてしまいました。はじめての鵜飼見学です。

渡月橋の夕暮れどきに

ひとまず嵐山へ。思い出せないぐらい久しぶりに来たけど、このグッと川に迫るようなお山の迫力、縦と横の空間の広がり、やっぱり何だか雅な気持ちになるねえ。歩くケミカル素材みたいなわたしでも、マイナスイオンとかフィトンチッドとかの存在を感じますもの!

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 icon-camera 静かな渡月橋

チケットを買って少し時間が余ったので、橋のたもとにあるひときわ洒落た「TOGETSU CAFE」でビールのテイクアウト。もちろん飲むのは川べりさ。近くにはかの「星のや京都」専用の船着き場と待合所がありました。

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 icon-camera うめえとしか言えない

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 icon-camera 石油掘りあてたら来ますね

星のや、もちろんとっても素敵なんだけど、スマホもパソコンも取り上げられて部屋にテレビすら無い「デジタル・デトックス」だなんて、わたしのような重症患者だと逆に全くリラックスできないって断言できるわ・・・。

鵜飼見学船に乗ろう

さて、船だ船だ。鵜飼見学の屋形船は時期によって変わるけどだいたい19時辺り、20時辺りの二度。スタンダードコースの乗り合い船だったら大人1800円で予約不要。川を挟んで北側と南側に乗り場があるので、好きな方に赴いてハッピのおじちゃんに受付してもらうよ。チケットまだ若干数あっても「SOLD OUT」の看板を出してたりしたのは、きっと外国人旅客対応がいろいろ大変なんだろうと察する(笑)

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 icon-camera 嵐山鵜飼 南乗り場

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 icon-camera これが普通の乗合船

ちなみに数百円だけお高い「宮廷鵜飼船(要予約)」もあるけれど、御簾や屋根の装飾があってお座布団が敷かれてるぐらいだし、どうせ船の中は雑魚座りになるから普通の船で十分なんじゃないでしょうか。

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 icon-camera こちらが宮廷鵜飼船

時間になったらチケットの色ごとに呼ばれて、団体客を優先に次々と各船に案内されて乗り込みます。そんなにギュウギュウ詰めじゃなくて良かった。夏場はお客さんが多いから、たくさん詰め込んでずぶずぶ沈んじゃうぐらいかと思ってたよ。

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 icon-camera 鵜の提灯、近年LEDになったらしい

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 icon-camera 公民館の座敷のようです

お隣に座ったリピーターのおばちゃんから声をかけられた。「小銭ある?用意しておくといいわよ、売店の船が来るから」慌てて100円玉をポケットに準備。売店的なものには常に前向きに取り組んでいきたいと思っています。

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 icon-camera この堰から上の方が大堰川

渡月橋に沿った堰をはさんで上流がその文字通りの大堰(おおい)川で、下流から桂川になるんだって初めて知りました。京都の川の名前変わっていくパターンのやつ、全然覚えられない。この堰がないと、お船が浮かないんだってさ。へえーー。ということで、屋形船は大堰川をふわふわと進み出します。

夜風と船と暗闇と

各乗り場から漕ぎ出た船は段々まとまって長い一列に。この右側、左側と鵜飼船が通って両サイドどちらからも一度は間近で見られる仕組みらしい。段々日が暮れていき、薄暗く灯った提灯が長く長く連なっているのがなんとも幽玄。

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 icon-camera 一列にトランスフォーム

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 icon-camera 変身完了

当然ながら暑い日だったにも関わらず、水の上を抜ける風がめちゃくちゃ涼しくて、圧倒的な暗闇がとてもおごそかで、いやあ良かった。「こんな舟遊びしてたの、貴族ヤバイなー」とあまりにも表現力の薄い率直な感想がこぼれます。ヤバイわー貴族の贅沢だいぶヤバイわー。

そんな俺たち庶民の乗ったカチカチ山の隣を通ったのは「吉兆」の船。舳先には白衣を着た人が、きっと天ぷらでもあげているのでしょう、皆さん素敵なお着物で御膳を前にご歓談でいらっしゃいます。いったい幾らするんでしょうか・・・舟遊びとしては正しい。

鵜飼船がやってきた

そのうち「ホーホーホー」という掛け声と共に二艘の鵜飼船がやってきました。最初に男性が、そして次に外国人の女性鵜匠が。この方はラリッサさんといって立命館大学院卒業後に日本にとどまって今は人力車で働きながら今年鵜匠デビューされた初めての外国人鵜匠さん。ニュースで見てたよ!だから見にきたの!

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 icon-camera がんばれー鵜ー

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 icon-camera まるでステージのように

一列になった船の横をまるでステージのようにして進む鵜飼船。台風のあとで水が濁っているからなかなか魚は獲れないみたいだったけど「がんばれーがんばれー」と子供みたいに励ますのが興味深かった。魚が獲れると「とった!あそこ!」と船頭さんが素早く教えてくれました。船頭さんは待ってる間も次々に歴史や仕組みなどの鵜飼トリビアを教えてくれるのでとっても面白いです。

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 icon-camera がんばれーラリッサさーん

待ってました!売店船

片面が終わったところで転々と回っていた売店の船がやってきた。わくわく。ポケットにプリセットした小銭を握りしめます。

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 icon-camera 猫バスのような期待感

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 icon-camera なにこの船すごい

スナック菓子、ホカホカのみたらし団子、そしてイカ焼きやおでん。おいおい、なんでもあるな。あんまり醤油のいい匂いがするのでわたしはイカ焼きを買いました。美味しかった!夕飯前の小腹を満たすのにはちょうど良い。飲み物はトイレに行きたくなっちゃうので遠慮しておこう。

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お金持ちの水花火

少し離れて浮いていた吉兆のお船の提灯が消えて、水上に花火が。バチバチバチ!っと火花と煙があがると、船頭さんが「あれは吉兆の舟の花火ですわ」と言います。まあーなんて優雅な舟遊び。「あれね、一発7000円です」マジか!この日は合計4発花火があがり、船頭さんによると沢山あがって見れてラッキーだったそうです。28000円や・・・と小声でつぶやく私たち・・・(笑)

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 icon-camera 写真はタダだからね

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 icon-camera 逆サイド鵜飼の様子

正直そこまでたいした期待はしていなかった鵜飼でしたけど、1800円でこんなにきっちり楽しめるとは意外でした。鵜のグリーンの目や羽の様子なんかも見られるので日の高いうちに行くのがベターだと船頭さんは言います。だから来年は7月の早い時間に宇治川のにも行ってみたいな。夏にお友達が来たときには是非オススメしたいと思いました。ホント、楽しい。

嵐山鵜飼

7月1日~9月23日
※大雨・増水・強風の場合は欠航
http://arashiyama-yakatabune.com

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