京都生活

京都 先斗町「鴨川をどり」を見に行こう

早春の上七軒から始まった京をどり見学、第4弾は5月に入ってからスタートする先斗町の「鴨川をどり」。青もみじ狩りで引き続き賑わう京都の街をてくてく歩いて先斗町歌舞練場に見に行ってきました。大丈夫、ここはこないだライブのお手伝いで入ったことあるから完全に覚えてる。

ここまでの歩み
上七軒 「北野をどり」(花柳流)icon-check
宮川町 「京おどり」(若柳流)icon-check
祇園甲部 「都をどり」(井上流)icon-check
先斗町 「鴨川をどり」(尾上流)
祇園東 「祇園をどり」(藤間流)※秋開催

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先斗町はまた街自体がお食事どころの並ぶ大変有名な通りでありますね。せまーい道に夜ポンポンと提灯が灯る様子が美しくて、写真を撮りに来る観光客多数。ちょうど5月からは川床も始まって、土日の夜とか竹下通りぐらいえらいこっちゃです。

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鴨川沿いに佇む先斗町歌舞練場

あ、こんな狭いところにあるの?という先斗町の狭い通りに面して立っている歌舞練場は東洋と西洋のミクスチャーな完成当時(昭和二年)だったらたいそうハイカラであったであろう建築様式。壁一面のタイルや中のなんともクラシックな窓やほの暗さがレトロで素敵な会場です。ロビーは赤白の千鳥(先斗町の紋)提灯がたくさん吊るしてあってお祭り感。

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 icon-camera 5月から始まる鴨川をどり

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 icon-camera おねえさんも大勢お見え

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 icon-camera 千鳥マークかわゆいよね

鴨川をどりのチケットと当日券

さて、鴨川をどりのチケットは特別席4200円(お茶席4800円)か普通席2300円の2つに分かれまして宮川町京おどりと同じタイプ。今回もわたしはお茶席はスルーしてお安い庶民席を所望したのですが、鴨川をどりはこれまたハードルが狭く『普通席は当日10時からの当日販売のみ』という現地上等の販売方法。フウ・・・。事前に買うこともできないので、行きたい日に現地で買い求めるしかありません。(特別席は事前購入可能です)

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 icon-camera くだんのレトロチケットブース

庶民はヒマだろうということね・・・間違ってないわ・・・。わたしはド平日の公演直前に以前わたしも入ったかのレトロチケット売り場で一枚買い求めました。人気の土日であれば発売開始の10時に行かないと当日券は厳しいかもしれないですね。

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 icon-camera お買い得の桟敷席をゲット

千鳥提灯の華やかな客席

客席は赤い提灯の光にホワッと包まれた、ちょっと歌舞伎座を思い出すような風情。聞き忘れたけど普通席はどこまでなのかしら、もしかしたら二階の桟敷席だけなのかもしれませんが、正面にも枡席と椅子席がありましてここはここで見やすいと思います。

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 icon-camera コの字型になっております

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 icon-camera 正面升席は二段で広い

わたしの座った桟敷席は前が枡席一列、その後ろにベンチ席が一列というとても細くて狭いお席。ベンチ席は靴を脱がねばならず、荷物もかろうじて後ろに置くか抱えるかという狭さなので周りの皆さんとの協調性が大事です。

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 icon-camera 北桟敷席(ベンチ)からの眺め

例によって両サイドに座ると、下の様子が見えない(主にお囃子連中)というネックはあるものの、北桟敷だと花道は見えるのでこっちを優先してお客様で埋めてるようでした。南桟敷は空いてた。小さな歌舞練場ではまあ、十分に見えることは見えます。

舞芸妓さんでシェイクスピア

今年の演目はまず「W・シェイクスピア 真夏の夜の夢より~空想い」が四幕、休憩を挟んでそのあとは「花姿彩京七小町」という代わる代わる皆さんが踊りを踊られる七景の演目。どこも劇と舞踏という組み合わせで演目を組まれているところが多いですが、先斗町が一番現代劇っぽかった!セリフの言いまわしも比較的普通の話し方なのでちょっと戸惑う(笑)

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真夏の夜の夢、ちょっともうガラスの仮面を通じてぐらいしか流れを知らなかったので「これがたしかパックとかいうやつ・・・」とかおぼろげな記憶を手繰り寄せつつ、妖精のいたずらでいろんな人間関係がこじれてややこしくなったけど結果的に大団円、みたいなストーリーをとても現代的に演じられているのを興味深く拝見しました。伝統的というより、かなり庶民的、気楽に見られる演出だったな先斗町は。

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 icon-camera なんてシンプルなの

物販は千社札シールや手ぬぐいといったベーシックだけ少し販売されていて、あんまり商売っ気もなく。でもお知り合いを歓談される様子がたくさん見られるたり、町ナカなので外国人の観光客も外にわらわらとカメラを構えて待っていたりして、空気感がずいぶんアットホームな気がした先斗町鴨川をどりでした。

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やっぱり地域特性とか、在籍されている舞妓さんや芸妓さんの数とか、会場の大きさや雰囲気とか、流派や演出とか、いろんな要素で花街の色って形成されていくもんですね。パッと見そんなに違いはなさそうなんだけど、ハシゴするとなんとなーくその空気感がわかるような気がします。

次は五花街(上七軒・祇園甲部・祇園東・先斗町・宮川町)の舞妓・芸妓約80名が各花街の舞を披露する合同公演「都の賑い」を見に行く予定。上半期のをどり見学総まとめみたいな感じでとても楽しみです。

リンク先斗町・鴨川をどり公式サイト

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