京都の夏の風物詩「祇園祭」の街もよう
さあ、祗園祭の季節がやってきたよ。せっかく京都にいるんだからこれはもうびっちり追っかけていかないといけません。ちなみに一度だけ山鉾巡行を「わー」って言いながら見たことあるけど、知識はゼロスタート。地元民でもなかったら、そんなもんよねえ。とりあえず今年は人間ドックの待ち時間に「月刊 京都」の宵山特集を完読しました。
祇園祭は山鉾建と巡行ぐらいしか全国ニュースでは見ないし、観光のハイライトでもあるけど、実は1ヶ月続くお祭りです。1日から参拝やら奉納やら行列やらちょいちょいちょいちょい神事があって、ハイライトに前(さき)祭と後祭の山鉾巡行がある、ってかんじ。思ったよりおおごとです。
ということで、京都住みの特権を生かした祇園祭追っかけレポートを誰に頼まれたわけでもないのに書きたいと思います。むしろ頼まれたい。
祗園祭だらけの街角
7月になると京都の街がもうあっちもこっちも祇園祭だらけになりました。提灯と幕だらけです。それに伴ってショーウインドーも商品も祇園祭、地下鉄や商店街のBGMもお囃子でコンチキチンです。(コンチキチンって非常に秀逸な音の表現だよなー)
四条通に提灯が
夜になるととってもキレイ
新京極にも提灯が登場
この提灯の連結スタイルを「駒型提灯」というらしい。山鉾に飾られる(けどそれぞれで大きさやスタイルも違う)からシンボルみたいになってんのね。この斜め感、素敵よね。略化しやすくてシンボライズに適しているね。
お店の前はこんなかんじ
お店や山鉾の立つ町(ここにも京都の区画感)の町家には提灯や幔幕(まんまく)が飾られて祭礼仕様になっております。あちらもこちらも余計おごそかな感じに変身。祭りだ祭りだー。
工芸品のお店のウインドウはもちろん山鉾
つげ櫛屋さんの前も山鉾
高島屋は永楽屋コラボなう
パチンコ屋も延長営業
どこのお店を覗いても祇園祭で、まあ便乗的なところもあるけどちょっとした掛け軸や飾りに祇園祭を発見すると「おっ」という感じで楽しいです。関係ないけど、永楽屋細辻伊兵衛商店の社長キャラ推しは段々加速していませんか。
祇園祭は八坂神社のお祭り
祇園祭に参加するのは八坂神社の氏子テリトリーの人たちらしいです。だからこんな京都市内中心部でお祭りをやるわけだ、なるほどね。結果的にめちゃくちゃ観光向き、という経済効果もありますけどこんなど真ん中でやってたら地元民は大変よねえ。銀座でやってるようなもんだよ。
山鉾案内看板もあちこちに
ちなみにわたしは京都に来てから外出時はほとんど立ち上げっぱなしのグーグルマップで、山鉾と巡行ルートのマイマップを表示しています。どこのどなたか知りませんが、共有してくださってありがとう。あなたに幸あれ。
ああ便利!な山鉾マイマップ
ピンを押すと山鉾の名前が出るし現在地もわかるので、もうコレがないといろいろ見て周るのは無理というレベルで愛用中。良い。
山鉾の会所がおもしろい
山や鉾(わたしはいままで山鉾、でひとつの単語だとおもっておりました)はそれぞれの町で保存、運営されていましてこれを総称で『山鉾町』と呼びます。で、各町に本部基地みたいなステーションがあります。普段は「保存会」とか書いてあるスーンとした町家なのですが、1日になるとブワッと飾り付けられて二階がパカっと開きます。
パカッ(月鉾の会所)
パカッ(長刀鉾の会所)
わー楽しい。この二階で夜になるとお囃子のお稽古が行われてコンチキコンチキと大きな音がするので、わたしはこれを『コンチキパトロール』と名付けて夜な夜な聞きに行くのでした。山鉾巡行という大パレードに備えて行われるプレイベント「宵山」「宵々山」「宵々々山」(前日、前々日、前々々日のこと。このネーミングがすごい)のときはここを周ると御朱印がもらえるという祇園祭のスタンプラリーがあるようなので、チャレンジしたい。
てなわけで、祇園祭はつづきます。
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