行列案件にトライ!祇園祭(前祭)宵山日記 2019
去年はたしか39度の猛暑だったというのに、今年は雨天曇天で30度を下回る涼しさの宵山。比較的動きやすかったので、今までスルーしていた行列案件に参加するなどしてちょろちょろとパトロール。地元特権で宵山前日の空いているうちにサーッと回るのがベストだったのに、今年はそこが連休にハマったのであえなく激混み!日付固定のお祭りって読めないわ〜。
大行列でおなじみ、しみだれ豚饅
これを二年間食べそびれてきたので今年こそはと並んでみました。町家と洋館がミックスされた素敵な中華屋さん「膳處漢ぽっちり」が祇園祭限定で販売する肉まん。人が人を呼んでとんでもない行列です。
正面玄関前の小さなテントで売っているのだ
皆「祇園祭限定」には弱いと思われ
一個500円の特製中華まん
まー並んだ並んだ。ジャスト1時間!常時40分待ちぐらいなのが当たり前みたいで、これを猛暑の中で待つのはさすがに無理でしょうから小雨ぐらいで良かったかもしれません。蒸し上がった豚まんに醤油ダレみたいなのをハケでびしゃーっと塗ってビジュアルがとても美味しそう。
蒸しが追いついてなかった
タレどっぷりの豚まん
アツアツの袋を手に取って覗くとガワの部分はタレでびっしょり、フワフワの生地は見る影もなく確かにしみだれ。なんとも荒々しい中身は椎茸の味とザーサイみたいなコリコリ食感が混ざっていて、味は見た目ほど濃くはなく意外とあっさり。私はちょっと冷めた方が美味しかったな、あとちょっとパンチが欲しかったのでクミン足したくなっちゃった。
やっと・・・・買えた・・・・!
もったいないほどビショビショ
肉肉しいミンチ感
果たして一時間並んで買う価値あるのか、っていうのはもう「参加してゲットすることに意義がある」意味の方が増していると思うので言及しませんが、何個も差し入れで買っていく人が多数いるのを小一時間見ていると『風物詩ってそういうものよね』って納得してしまう、豚饅行列でした。
大人気、長刀鉾の粽
こちらも大行列で、早朝から2時間待ちみたいな人もいる一番鉾「長刀鉾」の粽(ちまき)。毎年生稚児が乗ることで注目度が高いせいか(今年は和菓子屋「鼓月」のおぼっちゃんだそうですね)、ひときわ人気。ご利益ある感じがするのかな。
女人禁制の鉾なので乗せてもらえない
行列攻略はタイミングと心得たり
こちらはツイッターでサーチしてたら「今全然行列ナシで買える〜!」というつぶやきを見つけて直行したらすぐ買えました。でも翌朝はまた大行列していたんだよな・・・なんでしょうね、行列って。ということで、拙宅の玄関には長刀鉾の粽がぶら下がりました。
今年も会えたよ!くまモン
たまたま手ぬぐい狩りで通りかかり山伏山の売店で話をしていたとき「そういえば今年くまモン来るんですか」「今日来るよ!」とのことだったので、二年ぶりにくまモン待ち。雨の中たくさんの人が並んでいました。もうどこから出てくるかわかってるので最前列で待ってた。
近い
耳付きかっぱに釘付け
くまモンは13個ぐらいいるらしいですね
雨の中、調子に乗って濡れそぼって『あんた次もあるんやからね!』とお姉さんに怒られていたくまモン。今年も元気そうで何よりでした。
菊水鉾のお茶席に参加
お茶にゆかりの深い菊水鉾では毎年お茶席が催されています。お茶、お茶菓子、お皿付きで2000円のチケットが必要なのにも関わらず、なかなかの行列と混雑ぶり。今年はラッキーなことにお友達が「チケット余ってるけど行く?」と誘ってくれたのでした。ヤッター!
それでも並びます
中は流れ作業のお茶席ファクトリー
この日は裏千家のお点前
春の都をどりのお茶席のように大量の人数をさばいているお茶席、席についたら係の方がお菓子とお茶をもってきてくださいます。ちょっと違うのはご丁寧に一礼なさって、きちんとお作法を守られているところ。パイプ椅子に座ったままで恐れ入ります。
亀廣永「したたり」は黒糖好きにおすすめのお菓子
わたしのお目当てはこのお菓子、菊水鉾のために作られた寒天菓子したたり。黒糖風味がドーンと広がってビターなお抹茶にぴったり。通年販売されてるけど棹で買うのは多すぎるので、こちらで食べられてよかったです。菊型のお皿も随分立派なものでしたが持ち帰りました。
ちょっとづつ行ける範囲で楽しむ祇園祭
手ぬぐい狩りはルーティンワークとして、あとはもう「行ってなんかやってたら見る」「あったら食べる」ぐらいのローカルな楽しみ方になってきました、三年目の祇園祭。一ヶ月つづくお祭り期間をちびちびといいとこどりで楽しめるのは贅沢なことだなあ、と御朱印行列を見て思いましたことでございます。
鷹山カレーとやらを食べた
祇園祭のお花は檜扇
蟷螂山の試し挽きを見に行きました
うめぞのCAFEの祇園祭限定キャラメルバナナかき氷、とっても美味しかった
ちなみに今年一番衝撃だったのは、大行列の豚饅でもくまモンでもなく、小腹が減ったので適当に買った屋台の「大分からあげ」が一切の味付けのないパサパサの胸肉素揚げだったことでした。舌で懸命に塩味を探したけれど見つからなかった。久しぶりに「・・・・まずい。」と目を見開いて声に出すほどひど過ぎて怒る気にもならず、逆に何故このような商品がこの世に生まれて平気で売られているのか、その理由と原因をあらゆる方向から考えながら帰りました。答えはまだ見つかっていません。
祇園祭はつづく。