京都生活

京都の朝ごはんが食べたい「瓢亭〜冬季限定 鶉粥」

京都の朝ごはんが食べたい。

2025年の誕生日は老舗の朝ごはんを食べに行きました。京都の朝食界隈ではとても有名な「瓢亭」さん、7〜8月の2か月限定で食べられる京都本店の朝粥もいつかはいただきたいシグネチャーなのですけど、冬季(12月1日~3月15日)は別館の朝ごはんに「鶉粥」が食べられると聞いて伺いました。本店ではこの時期のお昼の献立なんだそうです。

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 icon-camera 岡崎の清々しい朝

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 icon-camera 京都らしい静かな趣のある道を進みまして

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 icon-camera 瓢亭別館の入り口

平安神宮を横目にテクテク歩いて岡崎の瀟洒なエリアへ。京懐石の名料亭、お座敷にでも通されるのかと思ったけどカジュアルなテーブル席。でも朝日に照らされたお庭の横でゆっくりお茶をいただけて、まあ朝の贅沢な時間だこと。さっきまで爆速で保育園にママチャリ飛ばしてたとは思えない静かな時間の流れ。

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 icon-camera 鶉粥のお品書き

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 icon-camera お待合室

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 icon-camera 静かなテーブルのお席

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 icon-camera 日差しのほころぶ窓際のお席

朝食は鶉粥のセットおひとつだけ。飲み物もいろいろあるのですけど、まあお茶で十分と思ってドリンク注文ナシでお願いしたら、お給仕されている京言葉のおねえさんの空気感が少しだけ冷たくなったような気がしたので(気が)あとで食後に自家製ジンジャーエールをお願いしました。

最初にやってきたのはひさごの器と、噂の「瓢亭玉子」やおいなりさんのお皿。一段づつ、上品なお味の一品が盛られていて美しいですねえ。からし和え、お野菜や麩の炊き合わせなど言うまでもなく丁寧なお味でございますよ。普段てきとうにいつも同じ白だしばっかり多用して変わり映えしないうちの煮物とは大違い。

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 icon-camera 瓢亭、らしく瓢箪の立体的なプレゼンテーションが素敵ねえ

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「瓢亭玉子」とやら、どうも名物らしいんですけれど、そんなことまったく知らずに「さあて名料亭のゆでたまごってどんなん」と気軽に食べたらなんともしみじみおいしい。ぷるんとした白身のあんばいが絶妙で、きっといい新鮮なたまごをお使いなんでしょうね、たまご自体の味がとてもしっかり。普段ゆでたまごばかり食べているわたしですので、他のどの料理よりも一番その違いにピンとくるお料理でした。

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そのあとは白味噌のお椀をいただいて、いよいよ本命の鶉粥に。鶉のお肉はホロホロと少し溶け残ったものが見える程度で、うまみがスープにがっつり溶け込んでおり、臭み消しの意味もあるのかな、セリがかなり入っているので少し油の乗ったセリ雑炊って感じでした。お雑炊の器がいいサイズ感だったなあ、オニオングラタンスープが入っているやつみたいな小さなポット状で。

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食後はカッツリ生姜の効いた自家製ジンジャーエールをホットで。生姜湯や飴湯、みたいな感じだけど材料をみたらスパイスに加えて唐辛子も入ってて、甘さ控えめで温まる大人のドリンクだったよ。しかもホットでも提供してくれるのが冬のお食事にピッタリで、これは別注文してみてよかった。

帰りはどうしても気になっていた「ぶどう豆」をお土産で買って帰りました。なんとひと瓶2800円もする高級黒豆煮なんですけど、それはもう美しくふっくらと柔らかく煮られた大粒の黒豆。ただ味はだいぶ上品だったので、わりと甘めの黒豆が好きな庶民舌のわたしには不相応だったかも。

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京都の朝ごはん活動を調べると必ず名前が挙がる「瓢亭」の朝がゆ。夜だと敷居が高すぎてとても伺う機会のないような料亭でも、朝ごはんだとちょっと背伸びしたら雰囲気と味を体験できるのが良いです。誕生日の贅沢な朝ごはん、いい記念になりました。

ごちそうさま。

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