先斗町歌舞練場に入れてもらった話
先日、とあるイベントのお手伝いで「先斗町歌舞練場」に入れていただいたの。歌舞練場というのは『京都の花街にある芸妓,舞妓のための歌舞音曲の練習場であり,その発表のための会場(コトバンク)』であります。
まあゆうたら古い会館なわけなんですが「鴨川をどり」「都をどり」のような踊りの発表会や、最近人気の夏のビアガーデンイベント(場所による)でもなければなかなか入る機会がないわけで、大変ありがたいことでした。
先斗町歌舞練場 建物探訪
そんな歌舞練場のひとつ、「先斗町歌舞練場」は鴨川沿いの三条通りの近くにあって、三条界隈の川っぺりを歩くとひときわ目を引く大きなレンガの建物。他の歌舞練場が和風なのに対して、近代建築のレトロ感がやたら印象的。昭和二年築。
圧倒的存在感のグレートウォール
ガラス戸の懐かしい正面玄関
レトロの極みなチケットブース
わたしは当日このブースの中でお友達と一緒に業務を遂行しておりました。お客さんで来たらまずもって出来ない貴重な体験だったわ・・・こんな素敵なブース、とりあえず入りたいに決まってる。
ブース内からの眺め
すてきな装飾タイル
ロビーホールの昭和感よ
照明の角が無いのが良い
鴨川沿いに建っているという圧倒的な立地の素晴らしさで、建物奥の喫煙所や休憩所の眺めのよいことと言ったら。一年中川床みたいじゃん。こういう空気を味わうと、京都の人たちが川をやたら愛でる(荒川や多摩川に対するものとはまるで違うタイプ)のがなんかわかる気がするなあ。
あまりに空気のいい喫煙所
休憩所からの眺め
廊下のカーテンがいい
シートは赤くないとだし
千鳥の提灯も下がってないとだ
ということで、ちょっとしたお手伝いながらももう今ではなかなかお目にかかることのできない珍しい建物の探検をさせていただいたのでした。次回は是非おどりを見に行きたいなあ、この日久しぶりに聞いた「祇園小唄」は子供の頃踊ったことがあるので、歌詞を暗記しているしiTunesにも入ってるよ(笑)歌詞がいいんだよ〜歌詞が。
今回初めて先斗町を四条から三条まで突っ切って歩いてみたけれど、最近は随分商業的なお店が多くなっているんだね。もっと敷居の高そうなお店ばかりかと思っていたけど、普通にバルとかバーとか居酒屋もあって意外だった。若干切ないけれど観光地の宿命だなあ。
先斗町歌舞練場
京都市中京区橋下町130
http://www.kamogawa-odori.com/kaburenjou/
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