京都「鹿王院」夜間特別拝観で夜の紅葉狩り
紅葉シーズンって、秋みたいなこと言われるけど実は冬よね。どんどん寒くなる京都の晩秋は春に次ぐ観光シーズンで、有名な紅葉狩りスポットのお寺は朝から2時間待ちだったりするらしい。おでにはそんな行列は土台無理なので、今年は事前申込(先着順)に応募して嵐山の方にある鹿王院の夜間ライトアップを見学に行ってきました。
鹿王院名物の石畳参道
嵐電 鹿王院駅から歩いて5分。あまりにも閑静な住宅街の中にあるのでいったいどこから入ったらいいのかわからず、人んちの夕飯の匂いを嗅ぎながら町内を彷徨って辿り着いた「鹿王院」。足利義満が創立したらしい。義満・・・久しぶりに認識した。金閣寺の人だな(ハムの人みたいに言う)。
夜間拝観は17時半から
行列ゼロで受付を済ませたらすぐそこはもう石畳。300メートルの紅葉トンネル(というのは大袈裟か)、まっすぐ伸びてすでにフォトジェニック。何より静かで人が少なくていい。この夜間拝観、毎日100名様限定なのでこの時期にしては比較的贅沢に空間を楽しめるのです。ああ、素晴らしきかなWEB予約制!
そうだ、京都いこう
見上げても紅葉
いやあ、キレイキレイ。本当はお昼間の方がもっと鮮やかでキレイなんでしょうけれど、夜はまた夜でいい。最近は有名スポットはどこも夜間ライトアップやっているから紅葉も二度見どころがあって行く方は大変だよね。
夜の庭園ライトアップ見学
さて、石畳が終わると今度は靴を脱いでお堂に入ります。鹿王院さん、どこに行ってもスタッフさんがきっちりおられてご案内が手厚い。靴袋を下げて、なんだなんだと細い廊下を抜けると、美しくライトアップされたお庭が・・・!
どこに行くんだ
わあ!
お庭だったー!
舎利殿とライトアップされた紅葉がシーンとした夜のお山をバックに絵葉書のよう。いやあ、これは素敵だ。みなゆっくり座って夜の鑑賞会。この後は、本堂で足利義満像やら運慶作と言われる釈迦如来坐像を見ることができまして、こちらも素晴らしかった。いやー義満像と弥勒菩薩像の圧ヤバかったわ(貧弱な表現)。
お茶も記念品もついてくる!
この夜間拝観、なんとお抹茶とお茶菓子付き。縁側の隣にはお座敷がご用意されていて、速水流の皆さまがご丁寧にひとりづつにお抹茶と鹿の焼印がかわゆいお饅頭を運んできてくださいます。
おい鹿った
お座敷からの眺め
みんなでコートを着たままで並んで正座してちょっと一服。黒文字ってどうやって使うんだっけまあいいや、とわたしがぞんざいなマナーで饅頭を食べている間に、スーツ姿の立命館大学古美術研究会の女子が部屋の片隅で鹿王院の簡単な歴史と説明をしてくれます。なんて渋い研究会に属しているんだ・・・!ためになるあれこれを教えていただきます。
ちなみに受付では記念品もいただきます。中身はお守り(!)と、鹿と紅葉と舎利殿の描かれた白地の手ぬぐい。これもらって、お茶席付いてて、ゆっくりライトアップの拝観出来て1500円だったらいいね!最初はちょっとお高いなと思ったけれど、普通お寺の拝観料だけでも結構高いところあるものね、なかなか満足した内容でした。
こうして手ぬぐいが増える
紅葉もいいものだね
というわけで、これが今年最初で最後の紅葉狩り。来年は永観堂や東福寺も行ける余裕があったらいいな、と思いながらバスの車窓から京都のお山の紅葉が終わっていくのを眺めております。
しかしながら、紅葉狩りには行かずとも、前職の後輩や、20年ぶりの大学の先輩など、今シーズンも京都は友達ホイホイとして高い機能を発揮。待ってたら誰か来る、京都。早くも桜のシーズンが待ち遠しい今日この頃なのでした。次は誰に会えるかな〜。
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