山利商店の「京白味噌」
そろそろ餅や味噌のことを考える年の瀬になってきました。京都は丸餅白味噌のお雑煮なわけでして、こちらに来てから初めて食べたのですが「あ、意外とウマいな!」とすっかり気に入ってお正月の楽しみにしています。
今年は京都の有名料亭や和菓子店御用達の名店「山利商店」さんの京白味噌をオーダーしていたので取りに行ってきました。ここね、12月に思い立って行ったんじゃ遅いんです。11月にFAXかハガキで注文して、12月は予約分のみ販売という計画性が必要とされる仕組みなんです!
1年前はまさにそれでアウトだったので来年こそはとメモしておいた1年越しの執念仕込み。予約にハガキて!紅白歌合戦か!と思ったけど、もはやコンビニにFAXに行く方が面倒なのでハガキに希望量と連絡先、引取希望日などを書いて投函し、後日お電話をいただいてリコンファームして予約完了。逸品を手に入れるにはここまでが一苦労。
新しいけど創業100年
ふらりと来ると撃沈です
大量の発送作業中、これでも落ち着いたと
お店は花街のひとつ、宮川町にちんまりとあって、予約を伝えると「ああ、おハガキありがとうございました!」と覚えていらっしゃる、あらすごい。大量の発送作業をしていらっしゃるヤマトさん。小さなお店に次々に引き取りの人が現れては白味噌片手に消えていきます。
量は指定出来るのですが、白味噌は塩分も少なくフレッシュなナマモノなので日持ちがしません。買って2週間まで、あとはボチボチ冷凍。わたしは人に振る舞う予定で多めの800gを予約したけれど、500gぐらいがちょうどいいかなと思います。
ペロッと舐めてみたら、とってもあっさり!思ったより塩味が弱くて、かといって甘みも濃すぎず、大変上品な白味噌。このままバタートーストに塗ったら美味そうだな、まんまディップでいけるな、と楽しみの湧く汎用性の高そうなお味でした。
京都に来て、一番最初に『七条ふたば』のお餅と『八百三』の白味噌という老舗コンボでお雑煮をいただいたら物凄く美味しくて、「いや〜白味噌のお雑煮うめえうめえ」とおかわりは気軽に市販の白味噌と適当な餅で作ったら味が全然違って衝撃。全然違う。完全に別物。ということでそれ以降、餅と白味噌にはこだわることにしています。シンプルなだけに露骨に出来に差が出るんですかね、ハガキ1枚で老舗料亭の白味噌が手に入るのですからやっとくもんです。ということで、お正月のお雑煮が楽しみになる山利商店さんの京白味噌でした。これは鰹節もいいの買っとかなあかんな。
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