買い物メモ

「無印良品の発酵ぬかどこ」でまたまた自家製ぬか漬けを出直したい

ぬか床の神様、ごめんなさい。やっぱりワタクシにはぬか床をキープし続けることができません・・・。2010年に初めてぬか床に手を出してから早9年、本来なら9年物ヴィンテージの味わい深いぬか床が出来上がっているはずなのですが、折に触れてぬか床の具合が悪くなり、復帰を試みては味が落ちて心が折れ、失意と罪悪感のもとに彼らを葬ること幾回か。面倒なので長くお休みしていることもありました。

京都に来てからは糸島の発酵竹ぬか床嵐山にある発酵食堂カモシカさんのぬか床、とこだわりのぬか床をチョイスしているにも関わらず、一年に一回ペースでぬか床ベースを変えているという始末。どれも美味しいんです、最初の半年ぐらいは。

ここまで来るとさすがにうまくいかない理由はクリア、「そんなに頻繁に食べない」からですわ。いくら美味しくても毎日毎日ぬか漬け食べないんですよ、大家族でもないし。となると、から混ぜやから漬けをしなくちゃいけない、これが面倒です。冷蔵庫でも混ぜ忘れちゃうし、うっかり常温で混ぜ忘れちゃったりすると俄然具合が悪くなる。やっぱり漬けて混ぜてアップデートしていかないと美味しくならないものですから「よく食べてよく手入れする」ってのが重要なんだよね。

てなわけで、ここ半年ぐらい嵐山産のぬか床の調子を整えるべくいろいろ手を下してきたのですが、匂いも塩具合もどうにもこうにもバランスが悪くて面倒になったのでまたまたくら替え!しました。次は人気沸騰中、無印良品のぬか床です。

いまだ大人気で在庫薄、無印の発酵ぬかどこ

2018年に発売してから口コミでじわじわと広がり、実はいまだに入手困難なのが無印良品の『発酵ぬかどこ 1kg』。テレビや雑誌に登場した影響が落ち着いても在庫が落ち着くことはなく、ずーっとオンラインは在庫ゼロ。

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んなわけないだろう、と京都や大阪で『在庫あり』の表示を確認しては該当店舗を探したのですが、表示とは裏腹に「在庫切れ、入荷未定です」と言われ続けて初めてこの人気を実感した次第。そこで関東圏を見てみると、どうも都市部郊外には在庫が安定している様子・・・。ということで、東京郊外のお友達に送ってくれって頼みました(超いっぱいあったらしい)

人気の秘密は「週1」「冷蔵庫」「袋漬け」

このぬか床の何が人気なのかっていうと、ズバリ手軽さ。『冷蔵庫で週一回混ぜるだけでいいよ』『袋で漬けられるから場所も取らないよ』っていうのがポイント。味は人によって好みがあるようですが、あまり自家製ぬか漬けに馴染みのないビギナーが無印ブランドをきっかけに始めることが多いわけなのでどうしたって「ぬか漬けおいしい!」ってなるから評判は悪くない様子。

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わたしはずーっと野田琺瑯「ぬか漬け美人」を容器として使ってきたのですが、今回は初めてこの袋漬けのままでやってみることにしました。たしかに大きくて場所を取るし(もっと低めのレクタングル琺瑯の方がウチにはベターかなと最近思っている)、この袋の耐久性とかどうなのか知りたいし。

実はみたけ食品のOEMなのであった

ま、ハッキリ言って「週1」「冷蔵庫」「袋漬け」の商品はこれまでいくらでもあるんですよね。ただ、無印が出すことでここまで爆発的に評判を呼んで、今までリーチしなかった層にまで自家製ぬか漬け体験が行き渡るっていうのはもうまさにブランド力の為せる技ってわけで、さすがとしか言いようがない。

とか思いながら調べているうちにこれが『みたけ食品』さんのぬか床のOEMであることを知りました。あ!ホントだ!後ろの表示まで一緒だ!ごま、きなこ、発酵食品などを扱っている会社さんの中身を無印ブランドで発売したわけですね。

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↓これが無印のぬかどこと同じ↓

みたけ食品さんのぬか床、多分見たことあるな・・・。わたしも無印のパッケージや信頼度に釣られて買ったクチ、OEMのどツボにハマっております。数十年来のMUJI教信者としては何の後悔もございません。逆に、無印として在庫薄だけどコッチだったら手に入りやすいわけで、補充用ぬかが手に入らない心配とかもなさそうで安心だわ。

早速ぬか漬けスタート、袋漬けってどうなの?

気持ち新たに早速ぬか漬けスタート。捨て漬けもいらないので最初から本気で漬けられます。まずは人参と胡瓜から。つい普通に手を突っ込んでかき混ぜそうになるんだけど、ポンと野菜を放り込んで外からモミモミするのがお手軽というわけですもんね、セイセイセイ。

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袋が硬めなので思ったよりモミモミはしづらい印象。中が見えづらいので野菜が糠にちゃんと覆われてるのかな、って確認もしなくちゃだし、上下を返して平らにならすってのに慣れた人には「ねえこれでホントに混ざってる?」っていう心もとなさがあるわね。あと、注意事項にも書かれてますがジッパーが浅いのと糠が付着しやすいのでこの辺を清潔に保つマインドが新しく必要です。いろいろと勝手が違うもんだな。

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半日強、15時間ほど漬けたところで取り出したら胡瓜は浅漬け、人参はいい塩梅。味もそんなにいきなり深みはないけど悪くない。ていうか、具合の傾いたぬか床をしばらく触ってきたので、単純にフレッシュなぬか床で漬かったのはウマいな・・・としみじみしてしまいました。手に付いた匂いも全然違うのよね、嫌な臭みが無いしすぐに落ちるし。

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美味しいぬか漬けが出来るとまた漬けたくなる、という正のスパイラルが久しぶりに働き出してスタートは上々。なんかこう何回もダメにしてくると、開き直って『何度だって出直したっていいじゃない』って言う気もしてくるので、永遠にこれを育てて深みあるヴィンテージにしていかなければ!という気負いはこの際横に置いといて、また来年出直すぐらいの気持ちでやっていきたいと思っております、ハイ。

夏野菜の美味しい季節だけぬか床常備するとかさ、そんなライト感覚でやんのもまた正解だと思いますよ。いいのいいの、向いてる人だけ常温で手間かけて毎日豊かに育てていただいて、ズボラはズボラ漬けしてそれなりに美味しいのを食べるってことで、いいのいいの。

ということで、わたしの何度目かの出直しぬか床「無印良品の発酵ぬかどこ」レポートでした。

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