最後にもう一度、ひとり万博
さて、ぼちぼち閉幕の「大阪・関西万博」。余したチケットをいただいてたので最後にもう一度ひとり万博してきました。一回目は雨、二回目は炎天下の子連れ、そして三回目はようやくゆっくり見られるかと思いきや駆け込み需要で大混雑!ということでなかなかうまいこといきませんな。今回はついにひとつもパビリオンの事前予約が取れず、丸腰アタックです。
夢洲に向かう電車の中でたまたま妹とLINEをしていたら、友達と今日万博に来るということが判明。あまりにも偶然の一致、こわっ!
涼しくなれどもやはり炎天下
ツイッターで見かけた爆速21番ゲートに賭けてみたら確かに爆速だった
さて、三回目ともなるとだいたいの地理は把握しているのですが何せスケジュールの軸となる予約がありません。並ばず見れる「夜の地球」(輪島塗り地球儀)を見て、二億円トイレでアームカバーを冷やし、とりあえず・・・座るか・・・(笑)ということで、ネパール館のフードエリアでおはようハイボールとチーズチキン。
すばらしい工芸なのだけどもうちょっと近くで見られる展示方法はなかったものかしら
水道いっぱいあって助かるこのトイレ
お買い得にガツンと来るラム酒を飲ませてくれてありがとうネパール
おとなのブランチ
予約無し、かつ比較的短時間で入れるパビリオン巡り。
UAEはナツメヤシがそびえ立つような会場での展示閲覧型。涼しい。すぐに入れるのでみんな涼みに来る。アラブ首長国連邦って結構移植医療に力を注いでいるんだなあ、っていうちゃんと万博らしい知識もゲット。またいつかドバイいけたりするのかなあ。あの頃バージカリファ登っておいて良かったなあ。最近つとに「あの頃行っておいてよかったなあ」と思うことが多い。
ペールグレーのパビリオンコスチュームが素敵だった
続きまして、並ばなくても行けるところといえば「オーストリア館」の展望台。ひときわ独特な形の目立つパビリオン、入るには大行列なんだけど上に上がるエレベーターはいまだにマイナーで誰もいない。登るとすさまじい人の群れが眺められます。いやあ、本当に3ヶ月前はおろか、2ヶ月前と比べても体感3倍の人混みだわ!
オーストリア館の奇抜なデザイン
歩くにもちょっと難儀するほどの大盛況
隣のスイス館(超人気)の球体レストラン、行ってみたかったのう
続きまして、意外と評判の良さそうな「中国館」。2時間待ちでーす!と最後尾で言われるけど実質30分待ちなのも織り込み済みで実際35分待ちでイン。こういうのを知ってるか否かでやり方変わってくるから本当に万博って情報戦よう。外観の奇抜さが目立つ中、入館すると印象はまちまちの海外パビリオンですが中国はわりとボリュームあるほうだったな。国土が広いと自然が豊かでいいねえ。
人気の中国館
エントランスの書簡みたいなのがいいよね
二十四節気のビジョン、中国らしいイラストで素敵
月の石ならぬ「月の土」がみられました
さて、行くところもないのでまたもや英国館の2階「ジョニーウォーカーバー」へ。売店もレストランも前回とは段違いの混雑ぶりだったけどやはり穴場、このバーは少し待てば注文できる程度の行列で助かった。ロンドン観光から2ヶ月近くが経ってそろそろ恋しくなったビールを頼んだら売り切れでした。残念!かわりにタンカレーのジントニックカクテルを注文。
混んでるバーってまあ落ち着かないわけ
タンカレーグラスで立ち飲み一杯
すぐ近くのチェコ館でビールを飲んでいた妹&お友達と合流してアンゴラ館でランチ。ここは未払い問題で大幅に開館が遅れたパビリオンでしたそういえば。ちょうどバンド演奏も始まっており、おしゃれ音楽を聴きながらフェイジョアーダ。美味しかったけどやっぱこれで2000円は高いっす!
同じく予約のない妹と一緒にアフリカ諸国の集まるコモンズ館へ。ブース形式で文化祭みたいな産業文化展示のカオス感が一番外国あった気がする。大きなパビリオンだと主語が大きくて抽象的すぎて何が何だかわからないことが多いんだよな。こういう変なキーホルダーとかちゃちいめのアクセサリーとか謎のハチミツとか売ってる展示のほうが生々しく外国感ある。
バンドは民族音楽じゃなくてアーバンなポップミュージック
フェイジョアーダ、豆と肉の煮込みをライスにかけて
コモンズ館が一番好きっていう人も多いみたいだし
まだまだ湿気と高気温であんまりやる気もでない上に、とにかくすごい人。最後だからと並ぼうとしてもあまりの長蛇の列に最後尾で「受付中止」と表示されていて、もはや並ぶことすらできないパビリオンばかり。サウジもフランスもアメリカもハンガリーも、結局トライできませんでした。
つうことで、ちょうど行列が開放されたタイミングだった「韓国館」で30分ほど行列。表の超巨大スクリーンの鮮やかな映像、さては「LG」だなと思ったらやっぱりそうでした。ですよねー。後ろから見てもLED装置自体がとても薄くてこれぞ韓国。
中ではまず声を録音させられて、それをサンプリングした音楽が流れる照明ショーやら、水素技術を使って筒に吐いた息が水に変わって天井から落ちてくる謎装置のお部屋を通り、最後は三面スクリーンで感動ストーリーが上映されてKポップMVで終わる、みたいな感じ。どっちかというとコンテンツよりもむしろ投影装置でこの画質クオリティの再現できるのがすごいな、というところが韓国パビリオンのミソな感じ。もうパナやソニーの時代ではないものねえ。
韓国館の巨大LED、かわいくて飽きない
息を吐くと上から水の泡が落ちてくる謎装置
座って三面映像鑑賞
自分の年齢の番号の柱で写真を撮る、というムーブメントもあるがさすがに一人では厳しい
フランス館は6月に見ておくべきだったな!
最後に空いてたポルトガル館。
隈研吾のロープぶら下げまくりデザインの大人っぽさ。入ってみたら意外と展示が少なかったんだけど、ポルトガル語由来の日本語とか世界地図のつくられた歴史とか地味に国の交友歴が長いだけに面白みもあった。最後に大屋根リングにでも上がるかとおもっていたんだけど、下から見てもぎっしりの状態だったので「もうええでしょ」とやめておきました。6月の雨の日なんて視界にひとりも居なかったのに!
この日はステージで沖縄ポップスが歌われていた
展示ボリュームは拍子抜けの薄さ
ポルトガル館トート、700円かわいい
見よ、この混雑。大屋根リングあきらめました
ということで、最後はふわーっと回っただけで終わったんだけど結局通算3回万博行くことができて良かったよ。わたしは花博や愛・地球博も行ったことあるんだけどこの規模の万博はやっぱり違った。はっきりいって産業文化展示って感じだから、パビリオン自体が面白いことはあんまりなくて最初はテーマパーク気分で拍子抜けしたけども、それを踏まえて「いろんな国があるね〜」ぐらいの感じで期待せず大屋根リングを散歩するぐらいがベストだね。
それにしても、お友達でも「チケットあるんだけど今から行きたい」人もたくさんいる中でもうそれは予約パツパツで無理なわけで、今回の万博はひたすら情報戦だったと思う。知らないと予約もできないし、入ることすらできないし。今思えばイタリア館も住友館(2回)もよく入れたなと思うわ。SNSがあるから盛り上がるイベントの典型だったねえ。最初は全く興味なかったけど、これはとりあえず最初に行ってみたもん勝ちだった気がします。
うん、結局わりとおもしろかったよ万博
人生のうちでまた万博に出会うことがあるかないかわかんないけど、世界のどこかでまたチャンスがあったら見てみたいものだね。次回(てか、5年ごとぐらいで開催されるのも初めて知ったけど・・・)2030年の万博はサウジアラビアらしいですよ。すごそう。むしろそっちの方が興味ある!
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