日本旅めぐり

どこかにマイルで熊本へ参る〜恐怖のドライブその2(阿蘇山、阿蘇神社、大観峰)

二泊三日の熊本旅行記です。
午後は本命の阿蘇山ドライブ登山。怖かった・・・・交通量少ないしとタカを括っていたらずーっと駅前から延々追い越し禁止なもので、私の苦手ポイント「速度遅くて後ろ詰まってすいませんすいません」のどツボにハマりました。どうして?どうしてみんな法定速度で走らないの?40キロでいいじゃない!(泣きながら)

運転されている方にはどうってことないと思いますが、ほぼマリオカートのわたしの運転、余裕があったら退避して追い抜いていただき、必死でうねる山道を登り登り、そのうち信じられないほど景色が高所になって怖さが倍になり、道の脇にどっさりいる大好きな牛にもよそ見出来ず、心がヘトヘトになった頃たどり着いたのは阿蘇山屈指のビューポイント。

草千里に癒やされる

直径一キロの広大な草原「草千里」。牛や馬がのんびり歩いて行く向こうには水蒸気をモクモクと吐く阿蘇山が見えます。なんて美しいのかしら、ああ、人の運転だったらこんなに憂鬱じゃないのに・・・まだあんなに遠いのかよ火口・・・。(ズーン)

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 icon-camera 心あらわれるような広さ

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 icon-camera あ、あんなに遠い(泣)

阿蘇山火口観光

気を取り直して精神力だけで運転を続けること10分、ほどなく火口入り口の料金所に到着。物々しい看板の写真を撮っていたら料金所のおじさんに「あ、日本人か!あそこ止まって写真撮る人みんな中国人なのよ」と笑われました。(外国語パンフを配っている)

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 icon-camera 撮るでしょでもこれは

料金所では火山ガスなどを考慮して体調の確認などもされます。600円払って火口近くの駐車場へ。火口までは歩いてすぐ。硫黄の匂いがふんわり。噴火で壊れた橋は絶賛工事中。たくさん設置されているかまくら型の待避所がリアリティ。周囲の地形がグランドキャニオンみたいに荒涼としてる。すごいなあ、結構生々しい状態で見られるんだね。

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 icon-camera こちらがロープウェー代替バスループシャトル

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 icon-camera 火口こちら

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 icon-camera もしものときの退避所なんて心もとない

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 icon-camera 熱量高めの看板、嫌いじゃない

果たしてようやくたどり着いた火口はエメラルドグリーンのなにかがフツフツと湧き、水蒸気やガスがモクモクと立ち上る何ともナショナル・ジオグラフィックな光景でした(語彙)。こんなに近くで見られると思ってなかったし、思った以上に火口火口していたので驚きました。

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 icon-camera 阿蘇山火口

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 icon-camera こういうのも嫌いじゃない

火口脇の高台からいま来た道を振り返るとその美しいこと。日本じゃないみたいだ。草千里の緑色と山と空の青色のコントラストが素晴らしくて見とれます。ああ、来てよかったなあ。人の運転だったらもっと良かったのに・・・。(帰り道の憂鬱)

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 icon-camera 絶景!!!阿蘇山からの草千里

阿蘇神社、あの神社だったか

さて、下りの山道の恐怖で寿命が2年半ぐらい縮み、心がすっかり削れたものの、いざ街に来るとあっさり車を返すのも惜しくなって時間を延長してちょっと寄り道。阿蘇神社へ。

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さて参拝を、と思いきや鳥居の前に気になるお店が。検索するとどうやら大判焼き的なお饅頭のお店らしい。素朴でいい店構えだな、ちょっと1個買ってみようか。焼き立てのアツアツを境内に腰掛けていただきました。古いお店らしい素朴なお饅頭。

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 icon-camera ノスタルジックなお店「たしろや」さん

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 icon-camera 黒あん1個ください

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 icon-camera ドーム状で結構大きい

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 icon-camera しっかり甘い豆のきれいな粒あんでした

阿蘇神社は全国500社ある「阿蘇神社」の総本社。行って気がついたけれど、あの熊本の地震のときにニュースで見た、有名な楼門がぺしゃんこに全壊してしまった神社でありました。もっか全面的に再建中で、拝殿にも足場が組まれ、お賽銭箱も簡易に置かれている状況。

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 icon-camera なんとも切ない姿

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 icon-camera 甚大な被害の様子

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 icon-camera おみくじのオープンな販売方法

ひとまず無事に建て上がりますようにとお祈りをして、おみくじで大吉をひいてきました。あの立派な楼門や拝殿がいつかまた来たときに新しくお参りできますように。まだまだ復興途中だけど、空気が清廉で広くてとてもよい神社でした。

入船で日帰り入浴

まだまだ時間があるので、内牧温泉に戻り「入船」さんで日帰り入浴。こちらの民芸っぽいインテリアが素敵だなと思ったのだけど、日帰り入浴は入り口も別になっているので拝見できなくて残念。

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お湯はぬるめ、露天でゆっくりかけ流しのお湯に打たれて緊張で汗ばんだ体をリラックス。湯上がりにはすでに死ぬほどぬるくなった道の駅の飲むヨーグルトを一気飲み。

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 icon-camera ホントにぬるい

大観峰の素晴らしいパノラマ

まだちょっとだけ時間がある。迷った結果、再度山道に挑戦。さっきより難易度の高いウネウネ蛇行ロードを登って阿蘇のビューポイント「大観峰」へ。阿蘇山登るよりカーブがキツくて怖かった・・・これ崖に飛び出して死ぬなって3回ぐらい思いました(涙)荒涼とした道を展望台までえっさえっさと歩いていくと駐車場から10分ぐらいで頂上へ。

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ワンダフルパノラマビュー!180度広がるカルデラの景色。ちょうど日が沈む頃で本当に美しい秋の阿蘇の夕暮れになりました。こんな写真の10倍ぐらいキレイだった。ホントにもうこれが人の運転だっ(略

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 icon-camera 神聖ですらある

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 icon-camera 荒涼とした頂上付近

閉場の17時。どこかよくわからないライトをかろうじてつけ、また5回ぐらい死にそうな気持ちになりながら山道を下り、セルフは無理なので遠い方の有人ガソリンスタンドに行ったけど蓋の開け方がわからず「すいませんウチのと違うんで」とごまかしながら給油して、ようやく返却。もう二度と山道運転はしたくないけれど、結局かなり効率的にいろいろ回れてサイクリングよりはずっと良かったかもしれない、地獄ドライブの一日でした。

阿蘇、とってもよい!

いやあ、想像以上に阿蘇観光面白かった!阿蘇山の雄大さも、周囲のカルデラ壁の存在感も、高所からの長めの良さも、全部すごい。とにかく特異な地形と自然環境が、ネイチャースポット嫌いなわたしですら「ハーーこれなんでこうなったのかしら?」と地学に興味が湧いてしまうような面白さ。いい。とても良かった。是非また行きたい。(人の運転で)

つづく。

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