東京観光 その4〜山谷酒場でひとりごはん

二日目の夜、幕張メッセ帰りは山谷でひとりごはん。
雨のそぼ降る中、念願の「山谷酒場」まで。駅からも遠いし、東京の治安的にはかつてあまりよろしくなかったらしい地域ではありますが大通りからはすぐ。知らなかったけど明日のジョーの舞台なのね。ジョーの目線の先に、レトロで素朴なお店がピカーっと光っておりました。

喫茶店を営んでいらっしゃったご主人がクラウドファンディングで立ち上げた居酒屋さんらしいのですが、このメニュー具合が好奇心を沸き立たせるものばかり。本当は数人で訪れたいところなのですが夜に山谷まで友達を呼び出すのも気が引けるので、気になってたのをいくつかいただきました。

お酒はまず甲類焼酎にスパイスを漬け込んだ名物の山谷酒。ははーん、どんな味かと思ってたら意外と甘くて流行りのクラフトコーラみたいな雰囲気あるな。ちなみに二杯目は花椒酒ソーダをいただきましたが個人的にさっぱりと甘さ控えめでそっちの方が断然好みでした。

全部食べたい短冊メニューの中から厳選し、まずインドスナックにトマト赤玉ねぎジャガイモコリアンダー青唐辛子チャツネなどを加えた複雑な香りの「ベルプリ」。サクサク軽くてスパイシーなのをスプーンでわしわし食べます。これは好きだわ。もはや普段全く意外性のあるもの食べてない口に久しぶりのこのスパイシーフード、新鮮すぎる。

次に今回一番食べたかった「海苔炒り卵」。な、なんだこの旨味は・・・！あおさと刻み海苔と海苔の佃煮の三重奏、海苔の佃煮苦手ですがもうそういうのどうでも良くなる美味さ。特にあおさの入った卵焼きの部分、これどんな味付けしたらこういう味のバランスになるの？というやつでシンプルなメニューだけに衝撃。うますぎ。

シメは特製雲丹焼きそば。全部ぐちゃぐちゃに混ぜていただきます。結構スモールポーションなのでひとり食べでも問題ナシ。思ったより濃厚でヘビーな味だったのでむしろ少しいただくぐらいが良さげ。他に人参の丸ごとスモークとかバナナのステーキとか、普通の居酒屋メニューも食べたかったんだけどいかんせん一人飯ではこの辺が限界。でも山谷酒場の世界観をいただけて大満足。

そして、来店したもうひとつの目的はこちらで販売しているクッキー！買い漁る気マンマンでやってまいりました。ほのかに香る程度のスパイスクッキーは数あれどここのはガチだ。遠慮なく辛いし香りも強い。あんまり甘くないおつまみ系クッキーなのがまたいい。見ているだけで幸せになるこのフレーバーのラインナップ、あれもこれもとトレイに積み上げてしまいます。

コブミカン、山谷酒クッキー、ハーブと青唐辛子、カレーサブレ、ココナツライムにもちろんマサラスナックも。帰って全部食べてみて一番好きだったのは、遠慮なく辛い「チリクッキー」と爽やかさとコクのハーモニー「青山椒とチーズのクッキー」でした。あと謎のインドスナックもカリカリの食感と味がもう優勝。なんでこういう組み合わせになるんだろう・・・ちょっと自分でもやってみたいなあ（絶対とんでもないことになるけど）とスパイス道へ誘われるような魅惑のクッキーでした。ああ、山谷まできたかいがあった。

ちなみにここから浅草へ向かうと吉原を抜けることになるのですが、わたし多分初めてこのエリアに足を踏み入れました。山手線の右半分って住んだことが無かったから行ったことのない場所だらけだなあ。東京は広い街だよホントに。

浅草の宿〜レッドプラネット東京浅草

浅草といえば外国人旅客のメッカゆえ安宿には事欠かない場所でホステルもとにかく多かった印象だったのだけど、今回はいまいちピンとくる場所ナシ。確実に全体的に値段が上がっておりともすると一般的なホテルの方が安い。ということで、浅草の宿はいかにも見た目が外資なこちら「レッドプラネット東京浅草」。例によってトリップアドバイザーなどの価格比較を参考にagodaで予約して、一泊3900円。

なんか懐かしい。元々タイ・フィリピン系列のバジェットホテルらしいのですが今は亡きエアアジアのテンションを彷彿とさせる空気感。清潔なダブルベッド、パジャマやアメニティもちゃんとあるし、お風呂はシャワーブースのみですが私は問題ナシ。立地もいいしこのスペックでこの値段は最高だなー！

久しぶりに普通のホテル泊まったけどやっぱり半裸でウロウロできるのとかはいいよね・・・！テレビ見てゴロゴロしているうちに無事寝落ち。きっちり寝た感あるし、歳も歳ですから今後はこういう宿のチョイスになってくるかもしれません。

続きまして、最終日の東京観光です。

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