そうだ、引っ越ししよう2018〜クッションフロアDIY編
わたしはクッションフロアが嫌いだ。なぜならびんぼくさいからだ。過去に住まった物件の中にはクッションフロアの台所なんかもあったけれども、それらはだいたいが古めで昭和感を残した物件だったり、安アパートだったりで、フローリングに改装するほどでもない築年数の物件だった。ゆえに、微妙な幾何学パターンとか一生懸命フローリングに見せようとしてるテカテカテクスチャとかが安っぽくて、ワタクシの美的感覚としては決して望ましいものではなかったのである。
でも今回クッションフロアばりばり貼ったよね(ケロリ)
憧れのヘリンボーン床に変身
謎のデザイン床をクッションフロアで抹消
発端は元々の床のデザイン。前の住民である部屋のオーナーさんが施していたリフォームはちょっと変わっていて、うちはなんか天井とか照明も「なんだこれ」という謎テイストなのだが(悪くはない)、床がまたグレーのしゃかしゃかした謎デザイン。
新旧比較
こんな中2の英字プリントシャツみたいな柄では部屋が暗い。もっと普通の床にしたい。そこで思い切ってがっつりクッションフロアを敷いて普通っぽく衣替えすることを決断したというわけなのでした。もう・・・普通のフローリングにしてくれてたらこんな苦労することなかったのに・・・。
自力で敷く!クッションフロアお役立ちツール
さて、クッションフロアもまたいろんな貼り方がございます。壁紙を貼ったときと同様、賃貸用の剥がせるノリで貼るという方法もあるんだけど、ノリがいかんせん高い。小さい場所ならそれでいいけど、今回ワタクシは十畳を超えるリビングダイニング兼仕事場みたいな広いフロアに挑戦するのであります。ということで、消去法で「養生テープ」+「クッションフロア用両面テープ」のど根性コースになりました。
購入したのは、地ベラ・ローラー・カッター・CFカッターがセットになっているクッションフロア貼りセット。この地ベラは壁紙貼りのときにも流用しましたえ。CFカッターは便利そうですが結局カッターやはさみを使ったので使用せず。
それから、ポリプロピレン製で剥がしやすいらしいクッションフロア用両面テープと床養生テープ(50mm)、カットしたつなぎ目をくっつけるらしいクッションフロア用継ぎ目処理剤も購入しました。
床はサンプルを取り寄せた結果、どうせなら思い切ってとヘリンボーン。パーケットとかヘリンボーンとかの床ってオーダーメイド邸宅じゃないと日本じゃ住めないよねえ。部屋の縦横を測って自動計算で8メートルオーダーして、よっしゃばっちこい。
いざ、クッションフロアDIYスタート!
まずは謎の床に養生テープを敷いていきます。間隔はすこぶる適当。貼りやすく、ズレにくく、あとで剥がしやすく、という気持ちで格子状にベリベリベリ。この上からさらに両面テープを貼り付けて、剥がしながらクッションフロアを敷くという大掛かりな工程。
スポーツセンターみたいになった
そろそろと敷いていくがズレる
はっきりいって超大変でした。そもそもこのクッションフロア自体が巻くと結構なサイズと重さ。無地の壁紙ならともかく、柄があるので「真っ直ぐ」「よれずに」「両面テープにピッタリと」貼るのは超絶技巧。
最初に端っこからロールをほどきながら貼っていったらどんだけ新調にやってもおそろしくズレたので、ロールを巻き直し、もう一度テープを貼り直し、中央から外側に向かって双方にほどいていくという手法にしました。それでもちょっとズレるしよれたし気が狂いそうになった。ドラえも〜ん!フローリング出して〜〜!!
重なった部分をカットする方法
当然ながら一枚ボーンと部屋にフィットするわけではないので「継ぎ目」というものが生じてきます。ここで気にするのがまず「柄合わせ」。出た。花柄ほどの難易度ではないけれど、一応だいたいの木目の向きを合わせて(色までは合わせられなかった・・・)あとは博打で重ねて二枚一気にカット。
だいたいこんなもんかしら・・・と覗く
継ぎ目にはアロンアルファみたいな専用の処理剤を注ぎ込んで接着します。本当はこれできちっとキレイになるんだろうけど、二枚一気にちゃんと切れてなかったところや余った接着剤がきちんと拭き取れていなかったところが結構べこべこに・・・ま、上に家具置くからいいやいいや(捨)。
中に注ぎ込まれる仕組みの賢いアダプター
滲み出た分は拭き取る
果たして、どうにかこうにか大部屋のクッションフロア施工が完了。敷いて思うが我ながらよくやったよ・・・おかげで部屋は謎の床よりは随分明るくなりました。ただ、日数経ってからあるあるですが一番目立つところがよれてきて今そこだけ剥がして手をかけるかほっとくか物凄く考えております。ううう。
まあ、こんなもんだろ
この調子で他の場所にも敷いてみよう
さて、壁紙同様せっかくなのでトイレと洗面所にも侵攻します。余ってるし。まずはトイレから。定番の方法として細かい紙を使って正確に型取りします。最後に今一度役にやってもらおうと思い出の著書ゲラを使ってやってみました。(紙の固さがちょうどよかったという説もあります)
台湾発トイレ行き
この型紙を裏返して、クッションフロアに型取り、カットして同様に養生テープと両面テープを貼ったトイレにそろそろと当てていきます。こちらは仕上がりバッチリ。やっぱ狭いところはよれないからラクだわ〜!洗面所も同様に施工。家中なんちゃってヘリンボーンまみれになりました。
我ながら見事な細部カット
床パネルも執念でカット
敷けば都のいまどきクッションフロア
一般的なフローリングに住めたらそれに越したことはないんだけど、クッションフロアを敷いてみたらそれはそれでメリットもいろいろ。いずれ剥がすから家具などの傷つけ放題だし、隙間にホコリの入り込みなどもなくて掃除しやすい。何より普通のフローリングじゃないデザインを選べるってのは、若干の塩ビ気になる感を払拭するだけのアガる感あると思う。わたしの嫌いなテカテカ感も無くってマットでなかなかよろしいですよ。
さて、これで引っ越しシリーズ2018は終わり。荷物を運び、壁を貼り、床を変え、もう当分引っ越ししたくありません。長らくのご清聴、ありがとうございました。おわり。