お手軽な京都の川床「先斗町 百練」で鴨川納涼ディナー
5月1日に一斉に組み立てられる鴨川納涼床。おおそうか、もう川床の時期かと夏の訪れを思ふのも京都らしさですねえ。しかしながらわたし一回も川床行ったことないのよね、ということで、お客さんが相次いだ週末に観光がてらお食事をしに行ってきました。
要するに一斉テラス席
風情でいうとどっちかというと貴船の方が有名ですけども、あれはまた遠いし高いんだな。昨年フラリと行ったけれどお食事の予約をしていないと車を止めるところもなく、Uターンで帰ってこざるを得なかったのでした。最安値クラスの流しそうめんを2000円程度で楽しむのもいいけれど、どうせならもうちょっとマシな御膳弁当を、となると4000〜5000円は最低クラスでもするんですよね。ということで、貴船はもうちょっと気合を入れて行きたい。
席料ナシでノーチャージ!の太っ腹
居酒屋「百練」は裏寺町にもあって、こちらは昼から通しでやっているのがありがたい居酒屋さん。錦市場の漬物店「高倉屋」さんが営んでいるので漬物はもちろん、食材もいろいろ錦の物が出てくるよ。ま、四条河原町からほど近い上場所にも関わらずごくごく普通の居酒屋さんというのが逆に強みなのかも。
うなぎの入り口を進みます
この「百練」の先斗町店は先斗町歌舞練場のお隣。先斗町の川沿いのお店はもうたいがい夏は川床で売ってるけど、お座敷仕立ての高級店からバーから天下一品からまあピンキリ。観光地なのでそもそもがお高いし、結構席料取られたりもするし、という状況の中、なんと百練は!席料ナシ!ノーチャージ!単品注文OK!という普通に居酒屋としてもお得感がパないお店なのでした。
床はテーブル席
夕暮れの鴨川で居酒屋ごはん
川床にスリッパで上がると右手にはずらっと広がる納涼床の数々。わー。そしてこのお店、川床の北の果てにあるので左手にはもはや川床はなく歌舞練場と三条大橋が広がるという想定外の見晴らしの良さ。
隣のお座敷の弁当1万円とかしてた
三条大橋を眺めながらわいわい
17時の開店と同時にたくさんの人がやってきて、あっという間に満席に。お食事はまあいつもどおりという感じで、お漬物やだし巻きのほかお鍋などもあります。せっかくなので夏の名物「はも落とし」「はも天」は食べておこう。特別感はないけれど、気楽に川床が楽しめるという点ではグー。
やっこにお漬物
だし巻きに豚しゃぶ
今年初めてのはも落とし
行くなら開店直後がおすすめです
今回はたまたま空いているのが17時だけで暮れていく空と空気感がとっても気持ちよかったのですが、実はこの翌日も同じ店に夜伺ったところ、提灯に集まる虫たちで結構面倒くさい感じだったため、行くなら夕方がベターかと思われる。
満員御礼の様子
若人を眺めるもよし
夜になると鴨川は特にキレイになんかなるわけでもなくただ真っ暗だし、夏の夕暮れってのがまた贅沢品かと思うので、もしお伺いになる方がいたら夕方のお食事をおすすめします。京都の川床は夏の間だけのエンタメなので、一度ぐらい行ってみると良いですよ。
わたしもなんか京都っぽいところに連れてってと漠然とした依頼を受けたときは(本当に困っちゃうのよね地元民じゃないし)、居酒屋感覚で連れていける「百練」ってありかもなーって思った川床体験なのでした。
ホームページ先斗町百練