京都生活

京都の朝ごはんが食べたい「朝食 喜心」

京都の朝ごはんが食べたい。

コロナ前のオーバーツーリズムが問題視されていた頃から、混雑を避けた「朝活」が推奨されるようになり、お寺の早朝拝観や朝食営業など京都観光の選択肢が広がったように思います。それに伴って気になる朝食屋さんもいろいろ増えまして、移住7年目にしてもなお観光気分のわたしには気になるお店ばかり。

ということで、ちょっとづつ攻略したい京都の朝ごはんシリーズ。今日は一飯一汁を掲げる朝食専門店、祇園「朝食 喜心」。息子が遠足にでも行かない限り、朝から祇園なんて行かないのよう!

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 icon-camera 普段渡らぬ川をこえて祇園まで

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 icon-camera チェーンホテルの一階にちんまりと

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 icon-camera 開店は5分前から

「朝食喜心」は開始時間を四つに分けた完全予約制。カウンター8席の静かなお店。まず汁物を三種類の中から選んで、希望に応じて黒板に書かれた日替わりの一品や、梅干し、生卵、ちりめん山椒や無添加ソーセージなどのオプションを追加することもできます。

永遠に白飯が食べられそうな魅惑のラインナップだったけど、どれだけご飯が来るかもわからないので、ひとまずわたしは一品から「いちぢくの白和え」だけ追加。汁物は夏限定の鯖の冷汁をグッと堪えてツアリストらしく京白味噌の豚汁で。ごはんを食べるお茶碗も幾つか出していただく中から選べるので、わたしは白飯が映えそうな黒いお椀にしました。

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 icon-camera おひとりさまでも問題なし

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 icon-camera 気になるごはんのお供のオプション多数

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 icon-camera 鎌倉の素敵なお茶碗いろいろ

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 icon-camera ごはんの色を考慮するところがブロガーだなって我ながら思ったわ

ちょっと意外だったのが、粛々と出てくる朝食コースを食べ進めるシュッとした料亭っぽいお店なのかと思いきや、都度都度おかずや土鍋の炊きあがりを説明してくれるライブキッチンっぽいプレゼンテーションだったこと。参加者8名みんなで土鍋のメシを分かち合い、ツアーガイドさんに連れられて行く観光ツアーみたいでした。

お料理とお給仕をされているお若い男女のスタッフさんがとても感じのいい接客をされていて、いい意味でアットホームだったのがよかった。京都のお店にありがちな流れ作業的で単調な接客でも過剰な丁寧さでもなく、話かけやすかったので質問やおかわりもしやすくて助かります。

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 icon-camera 大きな土鍋、素敵ねえ

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 icon-camera 炊き立てホカホカ!のプレゼンテーション

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 icon-camera みんなの選んだお椀によそいます

最初の炊き上がりはまだ芯の残るアルデンテ。水分が多くて甘味のあるお米をまず少しいただきまして、ここから徐々に蒸らしてふわふわの土鍋ごはんを段階的に楽しんで行くというお楽しみです。

頼んでおいた汁物や小鉢も徐々に出て、お椀になくなると白ごはんをうかがってくれるの、3回ぐらいおかわりしたかな。すごい少しづつだから普段食べてる量より少ないかもしれないけど、よくお米の味を噛み締めながらコクのある豚汁飲んでたら結構十分なボリュームでした。(正直もっとかき込みたいとも思った)

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 icon-camera 蒸らしてないごはん食べたことなかったかも

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 icon-camera お漬物と京白味噌の豚汁もやってきます

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 icon-camera 揚げた茄子と京丹波大黒しめじの旨さ!天ぷら入れるのアリだなメモメモ

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 icon-camera 久しぶりに焼きうるめ食べたけどやっぱ美味しいよね

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 icon-camera なめらかなゴマの香ばしさといちぢくの上品な甘さのハーモニーである

おおかた食べ終わると、最後は上手に裏返したバリバリのおこげをみんなでわけてコースの締め。ああ、美味しかった。朝から祇園まで来た甲斐がありました。「ごちそうさま」「いってらっしゃい」と送り出されると、なんだか充実した旅の一日になりそうな気持ちになって、ママチャリで家に帰ったわたしもすっかり満足。

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 icon-camera おこげできました!おこげの具合が上手すぎん

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 icon-camera パリパリの締めはお塩で

いやあ、もう最近はすっかり炊飯器のタイマーに頼ってしまって便利さを優先しているけれど、以前は毎日ココットや無水鍋、圧力鍋などで炊いていたなあ。土鍋で炊くごはんってめちゃくちゃ面倒だけどたまにはいいよねえ・・・と、しみじみ思うのだけれど実際にまたやるかどうかはまた別のお話。ピカピカのごはん、美味しかったなあ。

きちんとした朝ごはんをお外で食べるというのはランチやディナーよりも更にリラクシングなものであるね。「朝食喜心」は、かの有名店「草喰(そうじき)なかひがし」のご子息が監修されているとのことで、なるほど納得の美意識。京都らしく、おいしい朝ごはんでした。

ごちそうさま。

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