京都生活

祇園祭2023 前祭と手ぬぐいパトロール

さて、祇園祭前祭が終わりました。大型の鉾以外は巡行が終わったその日のうちに片付けてしまうので、もう夜には魔法が解けたかのように祭りの気配が消えて跡形もなくなってしまうのだけど、まだまだ脳内には染みついたお囃子の音がピーピーと空耳のように鳴っていてなんとも不思議な気分です。

今年は粽づくり・装飾品製作の内職・販売レジ・おみくじ係・子供イベント参加と、はじめてお手伝いをさせていただいて、運営側になるとなんだか気忙しいものでやっぱり裏方って大変ですよねとつくづく。あと裏方って透明な存在なので他人のSNS投稿にちょっと見切れてるのを見つけたりしてウケましたw

せっかくなので宵山も巡行もチラリと味わってきました。土日祝日にドンピシャかつ最高気温38度っていう地獄絵図でしかないコンディションだったけど、やっぱりお囃子が鳴って山鉾の提灯が灯って屋台が並ぶと「行きてえ」ってなるのよね。

ただし15kgの幼児(しかも目に入るものを全部食べたがる)を肩車して練り歩くのはさすがのわたしの体力でも限界だったので、知り合いのお店にもみくちゃの中をどうにかたどり着き涼んで一杯飲んで帰りました。そんぐらいでもう十分。

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 icon-camera 宵山の四条室町。西向きに撮ると夕空バックになるので山鉾が美しく撮れますが

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 icon-camera 振り返るとこのありさま(東向き、四条烏丸方面)

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 icon-camera YOROSでかの名店「食堂おがわ」の唐揚げ+柚子胡椒につられて買ったけどいや高い

山鉾巡行はもう河原町とか御池通できっちり場所取りして見るようなパッションは無いので四条新町で。ここはスタート地点の四条烏丸に向けて各所から山鉾が向かってくるチェックポイントみたいな感じなので、辻まわしも見られるお得スポットなんすよね。でもマジで暑さが過酷すぎて10分でギブでした!ニュースにもなってたけど今年ホント昼夜問わず救急車よく走ってたなあ。参列者の皆さんよっぽどの対策してないともう命取りすな。

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 icon-camera 屋根方の日射と水分補給が気になって仕方ない

Twitterに鉾の動画あげたら10万再生とかになってビックリしています。祇園祭が好きな人ってホントに多いよね。京都1番のハイライトで京都っぽさてんこ盛りだもんね、わかる。今年いろいろ反応見てたんだけど「毎年カマキリおみくじ引くのが通例で」「長刀鉾のちまきを買うのが楽しみで」って自分の祇園祭ルーティーンがある京都愛好家がSNSやYoutube中継コメントにたくさんいらっしゃって面白かったな。個人的に京都好きの人って自分独自のこだわり強めでウンチク好きな人多いと思うのよね。

前祭手ぬぐいパトロール

さて、手ぬぐいハンターによる今年の前祭手ぬぐい狩り。やっぱこう在庫が尽きるまで毎年内容が変わらないところがほとんどで、何かしら新作を出してくるところは少ないんですよね。授与品が充実してるところは販売スタートも早いです。今年は長蛇の列が途切れないまま完売になった蟷螂山のtupera tuperaコラボ手ぬぐいが例を見ないポップさで優勝です。

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 icon-camera 長刀鉾のワンコインシリーズは包装も簡易でパッと買えて手軽な記念品としての売り方が上手い

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 icon-camera 毎年楽しみな月鉾は手ぬぐいがプリントなのが毎年しんどい

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 icon-camera 緑で月とうさぎってこんなかわいいのに

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 icon-camera 絵本作家ツペラツペラさんがもたらすこの唐突なポップさ

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 icon-camera 函谷鉾も規模大きいんだけどクセのあるものが多くてやかましい

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 icon-camera 芦刈山もかわいいんだけどずっと同じだな

このブログでお弁当の敷物に手ぬぐいを使わなくなってしまってから久しいですが、我が家ではキッチンで台拭きやタオルがわりに手ぬぐいを使っていてまだまだ日常的によく消耗しております。今年購入したラインナップはこちら。ガンガン使うよー!

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 icon-camera 長刀鉾稚児社参柄は500円。月鉾の緑色は囃子方が巡行のときに頭に巻いてたのカッコよかった(けど捺染)

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 icon-camera 財運アップの郭巨山は新作出してた。わたしは絵画的絵柄よりパターンモチーフの方が好きなので水色のも購入

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 icon-camera 帯紙もかわゆい蟷螂山、裏には山の由来も

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 icon-camera 長さもたっぷりあって切り絵みたいなデザインがかわいいねー!

祇園祭と地域コミュニティ

祇園祭ってずーっと観光客目線で楽しんできたけど、今年は何ていうか当たり前だけどこれも地域の祭りなんだなっていう視点が加わったね。いままで近所付き合いなんて全く意識せずに生活してきたし、なんなら東京の女性一人暮らしなんてセキュリティ面から一切の生活感を漏らさないのがベターだったわけで。ところが、祭りの準備で何度も顔を合わせているうちに顔見知りになると、地域にいろんな人が住んでてお祭りに携わってるのがわかってきて、ひっさしぶりに昭和な町内会っぽさを味わいました。

近所の女の子たちがむーさんとたくさん遊んでくれたり、直会(なおらい)=打ち上げのお楽しみ抽選会で半田麺が当たったむーさんが壇上でマイクにむかって「アリガトゴザイマス」と一言いうと酔っ払ったじいさんたちがいいぞいいぞとドッと盛り上がって手を叩く、みたいな(笑)すげえ昭和だな!懐かしいこの光景!って思いました(笑)

夜店でママ友に遭遇したり、保育園のお友達に遊びにきてもらってみんなで宵山に繰り出したりもして、いろんな人たちとの集いと語らいのきっかけになるという側面での「お祭り」がかの祇園祭であるというのは贅沢なことですね。来年の前祭もまた元気にお手伝いできますように。あ、後祭の手ぬぐいもサクッとパトロールはするでしょう!

※「祗園」の漢字表記はシステムフォントの対応都合により表記揺れがございますよろしくどうぞ

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