京都の花見〜蹴上インクラインと岡崎疏水＋切通し進々堂のゼリー
バタバタしているうちにあっという間に桜って散ってるものですね。円山公園とか東寺の名木見学はついに出来なかった！けど、代わりに今年は蹴上（けあげ）インクライン〜岡崎疏水のお花見散歩道へ。こちらも京都で人気の桜の名所。
バエる花見スポット、蹴上インクライン
この蹴上インクライン、深夜早朝帯のだーれもいないときに撮影すると鉄道レールと桜並木が相まって大変絵になるっていうんで、カメラおじさんやインスタグラマーがこぞって押し寄せる場所なんですが（蹴上インクライン、で画像検索するとだいたい無人）最近はもう人気過ぎて桜の頃は始発で来ても人いっぱいという有様のようで、わたしもおとなしく昼間に行くことにしました。
地下鉄蹴上駅の上がくだんのエリア
ながーいスロープ、これがインクライン
で、インクラインって何それ美味しいの？という話なのですが、「インクライン＝傾斜鉄道」なんですね。京都に水を引いたり物資を運んだりする『琵琶湖疏水』という舟運ルートの一部にあたる場所で、水の高低差が大きいところは舟が通れないので長ーいスロープを作り、舟を載せた台車を走らせてウインチで巻き上げて通した、と。ほんでこのウインチを電動にするのでここに蹴上発電所がある、と。いろいろ歴史的には面白いところです。ぶっとい水道管があったり、水路に水がゴーゴー流れてたり、昔の台車などが展示してあったりして、桜がただあるだけじゃないってのがいい。
これが高い方の船溜まり
ずーっと下までレールが敷かれてる
台車もデカいねこりゃ（酒樽が乗ってるよ）
600メートル歩くと下の方の船溜まり、京都動物園の横
桜の時期には初めてきたんだけど、ちょこちょこ座れるような広場でみんなお弁当を広げていたり、ちょこんと線路の端に腰掛けておにぎり食べてるおじさんがいたり、人は多いながらも結構ゆっくり楽しめるんだなという印象。次回はお弁当持ってこなくちゃ。
みんなかがんで下の方からレールなめで撮影しがち
外国人観光客多し
足元はガタガタしてるのですけど、桜が低いし、長ーくスロープになっているので「写真撮った時に遠くの桜まで写りやすい」という傾斜鉄道のメリットが思いがけず良い。鉄分の混じったヒストリー含め、またお花見に来たいなと思う場所でした。
舟から見るも良し、岡崎疏水
蹴上インクラインを下っていった低い方の船溜まりは平安神宮エリア。琵琶湖から水を通した「琵琶湖疏水」のこのあたりを「岡崎疏水」って呼んでるらしいです。お船に大人1200円で乗れるようで並んでました。下から見る桜もいいねー！
広々、疏水の桜
平安神宮の鳥居もバエます
なんてのどかな光景でしょうか
蹴上インクラインからこのあたりをゆっくり歩くと20〜30分ぐらいかな。レールと水路で繋がったエリアを桜並木が縁取っていて、まったりとしたお花見散歩にピッタリ。青葉になってからでいいから、一度舟も乗ってみたいわねえ。
ついでグルメ「切通し進々堂」みどりのゼリー
花よりゼリー。お散歩ついでに祇園まで頑張って歩きまして、前から行きたかった花見小路そばの「切通し進々堂」さんへ。ここのゼリーとかたまごトーストは、よく雑誌でも取り上げられてますね。古い昔ながらの舞妓さん御用達喫茶店。
すぐそこ四条通りだけど意外に穴場
レトロかわいいゼリーが店頭にいっぱい
頼んだのは『みどり〜のゼリー』。味も見た目も昭和な素朴さが良き。上の方は固めのレモンゼリーで下の緑のところはクリームソーダのメロン味、ちょっと柔らかめ。あと、お客さんがみんな謎のピンク色の液体を飲んでいたのであれは何かしらと思ってたら、わたしも頼んだミックスジュースでした！今いちごの時期だもんね、思いがけずファンシーな取り合わせに。
ついでに、お持ち帰りでたまごサンドを頼みました。まあ、しっとり、あっさり。マヨ感が超ミニマムで、クリーミーな乳脂肪感とかは全然ないの。ただひたすら塩味のサッパリしたたまご焼きと、しっとり包み込むようなパン。シンプルでスルスル食べられる飽きのこない構成、これは久しぶりに納得の味だったので是非オススメしたい。
今年の京都のお花見はこの辺で終わりかな。寒の戻りが多くて比較的長く楽しめるけど寒々しい日の多い桜でしたねえ。来年もまたお花見と、それにかこつけていろんな物を食べに行けますように・・・と思ふ、桜おばさん2019でした。
そういえば福井でも久々に桜を見たけど（足羽山）、もはや花よりとにかく人混みが無い状態で鑑賞できることに感動したのだった
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