カンボジアの結婚式に参加するの巻
カンボジア旅行記振り返りです。
この日の様子はこちら:今日の旅メモ2017.1.15
カンボジアで料理教室を探していたら「僕の従兄弟が結婚するのでトラベラーの皆さん、良かったらご参加ください。どなたもウェルカムです。」との告知を発見し、のこのこと全く知らない人の結婚式に参加してきました。シェムリアップ中心部から10kmほど離れた小さな村での結婚式の様子です。
会場の様子
途中まで気が付かなかったけど、会場は村のど真ん中。普段は広場に使われているようなスペースで、会場脇の建物は公民館になっているのだとか。その中は親族ルームとなっていて、新郎新婦のお着替えもそこで行われていました。
メインテントは500名程を収容
しかし宴席のすぐ脇は田んぼである
ご祝儀の計算に余念がない親戚
時間を過ぎるとバラバラと列席者が並木道を歩いて集まってくる。特に決まった席はないみたいで、友達同士、親戚同士で固まって適当に座っているみたいでした。ウェルカムゲートで両親に挨拶をして、プチギフトを受け取ります。
ゲートで貰うお花形のペン、眩しい
メインテントもそのうち満席
ウェディング・シンガー
と、それを見る子どもたち
隣のサブテントの端っこに座っていたのだけど、こちらも程なく満席。隣のテーブルには新郎の友人(日本語ガイド)さんがどっさり。外人も他に一人二人いたかな、すぐに帰っちゃったけど。
こちらはサブテント
会場では大音響で不思議なリズムのアジア歌謡が流れ、特に挨拶やなんやがあるわけでも、乾杯の仕切りがあるわけでもなく、ただひたすらに酒を飲みながらメシを食う、というパーティーでした。最後はカラオケ大会になってたね。
目のくらむド派手衣装
新婦も新郎も蛍光色に近いような色の民族衣装に身を包み、ブライズメイド&グルームメイドも同じ揃いの派手な衣装で介添え。アジア感炸裂!のキラキラアクセサリーや仕立てはお祝い感が出てとても素敵ね。
ウェディングゲートにて
ただのショッキングピンクではない
集合写真もこの眩しさ
いつの間にかお色直ししていて合計三着ほどドレスを着ていた模様。同時にブライズ&グルームメイドの皆さんも同系色のお衣装に着替える上、前撮りでロマンティック結婚写真も2パターン撮影済み。一体ご両親はどれだけお金がかかるのかと・・・この大量のお衣装代金を考えると気が遠くなるね・・・。
アジアらしい結婚写真
二着目はややパステルで
三着目はクリームのドレス
ちなみにご参列されるお客様、特に親族なんかは同様に全身レースやキラキラ仕立てのタイトな民族衣装ドレスで参加されていて、そちらもとっても美しかったです。
宴会料理は村人が作る
会場の片隅に案内されるとそこには木造のオープンな小屋があり、村の女性連中が大量に料理を調理中。「限りなくウルルン滞在記に近い・・・」と心の中で思ったほど、正直なところ不衛生な空気がムンムン漂っていたのですが、皆さんニコニコと見せてくださった。わざわざ蓋を開けて、何か説明してくださったりね。
超大量のキノコなど
テーブルごとに皿にセット
周りの小汚さが気になる鍋
宴会料理は確か全6品、だったのだけどわたしのテーブルには全部出てこなかった(笑)出てきた皿が空いたら次、無くなったら次の料理、という感じで補充されていくのでちょっと食べる進度が遅かったのかもしれぬ。
こんな感じでサーブされます
後半は米や鍋モノも
モツの煮込みを辛いソースで食べたり、スパイシーな野菜サラダや炒めものだったり、ひとつひとつは家庭料理みたいに簡素な感じ。野菜の装飾切りは各皿にかかさず。でもこの人数をあの人たちでさばいているかと思うと、物凄いノウハウだと思います・・・。
学生の家飲み午前三時
氷は(どこまで本当かわからないが)市販のミネラルウォーター氷がサーブされていたものの、ガンガン手で掴んでコップに入れるという本末転倒な有様。飲み物も、お食事と同様に全部飲んだら次がサーブされる、という方式で余計なモノが余らないようにする為なのかしら。
ご祝儀渡して帰りたい
まさに宴もたけなわとはこのこと。終盤のあまりのカオスぶりと所在の無さに、予定時間を切り上げてそろそろ帰ろうか・・・とトンズラを試みる私たち。だってこの状態があと2時間とか下手すると続くんでしょ・・・。地べたはマディー、食べ物は怪しい、みんな酔っ払ってる、という外人には厳しいシチュエーション。ベンに頼んで帰りの作法を聞き出しました。
テーブルもくそもない状況
地面にはピンヒールによる無数の穴が
ご祝儀袋は無造作に各テーブルに置いてあります。入場時にもらったペンはここでちゃんと使える仕組みになっている、ということでなんともクレバーなウェルカムギフトだったわけだ。
金額をこっそり書きます金弐拾米弗
外人らしく日本語で
あとはウェルカムゲートの下にあるキラキラのハート型ご祝儀ボックスにこの封筒を入れて、お礼を言って外に出る、というのがお作法のようであります。
祝儀入れたらガムもらった
ローカルは面白い!
これでもミドルクラス(大きい結婚式は3000人超えらしい)の結婚式だったのですが、とはいえ最近の日本に比べたらずっと規模も大きいし、何より多少の業者は入っているとはいえ、自分の住む村の中でみんなで料理を作ってもてなす、という形態が新鮮。あと、色使いがアジアらしく派手でゴージャス。お祝いってこれぐらいドバーッとけばけばしくやる方がそれらしくって楽しいですな。
二度見合いをして断ったというカンボジアでは相当な晩婚に当たるらしい富裕層のベン、トラベラーを快く受け入れてくれて(俺たちはギブアップしたが)ありがたかったです。いい思い出になりました。