そうだ、カンボジア行こう

今日の旅メモ2017.1.15(カンボジアの結婚式)

朝8時起床。下段ベッドのクラウディアは早朝にグシャグシャ音がしてたので無事アンコールワットサンライズツアーの4時半集合に間に合った模様。今日は朝6時からやってる近所のカフェblue pumpkinでアールグレイとハムチーズマフィン。ちとしょっぱいがアツアツで美味しかった。店内は貸切でだーれもいなかった。パブストリートの店舗は混んでいると書いてあったがどうなのかしら。ショートカットの可愛い店員さんに帰り際に「アリガト!」と言われたので、「おぬしなぜわたしが日本人だとわかった?」と尋ねたところ、何となく胸の文字がカタカナだとわかったからだ、と。わたしが『トーキョーディズニーランド』とでかでかと書かれたお土産のディズニーランドオフィシャルTシャツを着ていたからなのだった。お姉さん、逆に日本人はこれは着ないと思います。「アリガトゴザイマス!」

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さて宿に戻ってお着替え。本日はカンボジアウェディングに参加するので、シルクとか持ってくるのもアレだからと家にある夏物の中で唯一まだ派手な方の黄色いユニクロワンピースを持参しておったのだ。久しぶりに軽くお化粧もしてラウンジに降りたらサイモンがいた。今日はマーティンとバイクツーリングに行くつもりなのだけど、例の調子でまだ準備しているのだそうだ。「女でもそんなかからないよな」「あの人ホントにドイツ人なの?」「ホント、フランス人かと思うわ」一緒に外に出て迎えの車を待つわたし、相方を今日も待つサイモン。そこに1人の女の子がやってきて、話にくわわった。その子もドイツ人。どうやら風邪をひいちゃってバスの中では友達からも隔離され、終日寝ていてようやく良くなってきたとのこと。話を聞いていたら、あれ、サイモンやっぱり名前からおかしいなと思ってたけどやっぱりイギリス人なのか。坊主の時点でイギリス人じゃないのかこれと思っていたら。その女子も「なんでそんなにドイツ語喋れるのすごいね」とビックリしていた。

わたしの迎えは相変わらずこない。20分経っても音沙汰がないので電話してみたら更に15分かかるとのこと。ついにまた頭ビショビショのマーティンが現れてタバコをゆっくり吸おうとする彼を問答無用で連れていき2人はいなくなった。わたしもロビーでしばらくゴロゴロしていたらついに現れた、ベン。結婚式用のきちんとしたシャツを着用。

ユースの子たちにも何度も聞かれたのだけど、カンボジアの結婚式に参加することになったいきさつはこう。例によって料理教室を探していたらここにしようかな、と思った郊外型の人気教室があって、そこのFacebookをみたら最新のポストでイベントが立てられており「いとこの結婚式」と書いてあった。伝統文化を是非知ってもらいたいので、どんどん写真撮って旅行者の皆さん是非ご参加下さい歓迎します、とのこと。あらこれは日程もちょうどよい、とメールしたらご祝儀任意の20ドル程度で飲み放題食べ放題踊り放題とのこと。しかも奇遇なことにそのいとこは日本語ガイドをしているので日本語堪能。ほう、行きましょう、というわけ。

料理教室オーナーのベンとそのドライバーに連れられて近所の素敵なヴィラへ着いた。ここでもう1人ピックアップ。ああ、良かったもう1人いるのか。女性が1人乗り込んでくる。会場までの道中聞くとフィンランドのヘルシンキからやってきたアヌーは、十数年勤めた仕事を辞めて長い旅行に出ているところだという。どこかで聞いたような話だわ。この結婚式に行くため予定を変更して明日早朝にプノンペンに行くのだとか。他にも色々と旅人に急なご招待をかけたのだけど、固定の予定を移動させてまで来たのは結局この物好きな2人だったというわけ。よかったわねーわたしたち身軽でーねー。と一路10キロ離れた新郎新婦の住む村まで。どうやら1000人規模の結婚式らしいが既に2週間前に結婚は済ませており本日はいわゆる披露宴だということ。このサイズはカンボジアではミドルクラスらしい。すごー。

車中ではどうもリッチな香りのするベンがこの道路は日本が作ったんだとか、いまの政府はひたすら税金をかけて残りは懐に入れちゃうので全然お金が開発に回されないんだとか、新興企業がどうしても発展できないんだとか、格差社会が開く一方だとか、わりと真剣な話を説明している。彼ぐらい英語がきっちり出来たらいいんだろうけど、みんながそういうわけには行かないもんね。彼のお兄ちゃんは広島で勉強しているらしいので、ベンのおうちはわりとその辺裕福なのかもしれない。

さて村についた。ガタガタの田舎道を入ったところに集落の公民館みたいな小さな建物があって、その横に大小のテント。爆音のスピーカーはリハ中。キレイにデコレーションされていて、あいにく2日続いたスコールで足元はだいぶマディだけどいかにもアジアの結婚式!というかんじ。次々にいとこの兄弟たちも現れて彼らもまた少し日本語を話すので「おめでとう」と日本語で伝えた。ベンが会場を回って色々と説明してくれる。今日は6品ほどでる予定で、このビールはこうだとか、食べ終わったら次のごはんがサーブされるんだとか、ここで村人が総出で宴会料理をこしらえているんだ、とか。完全に浮いた異国の2人ににこやかに皆さん応対いただいてホッとした。わざわざ鍋開けてくれたりして。まあ、ちょっとウルルン滞在記みたいな不衛生さはありましたけどね、バイオハザードの犬もいるし、でもカンボジアですしお祝いの席ですからね。この辺はもう今回は目をつむる形でした。

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公民館の前で新郎と遭遇。「本日はおめでとうございますー」「わざわざ来てくれてありがとうございますうーうれしいですう」と堺雅人のちょっと情けないバージョンみたいな(いい意味で)新郎はとっても優しそうなニコニコしたいい人だった。「緊張してる?」「超緊張してるようううう」ショッキングピンクのジャケットを着ているので「超カッコいいよ!」と言ったら照れながら胸元のキラキラのペンダントを見せながら「本物じゃないよううう」と言ってずっとフニャフニャしててあんまり面白くて可愛いので笑った。

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中には新郎のお母さんがシルクドレスでドレスアップしていたので握手。なんか段々自分が親戚みたいな気持ちになってきた。誰ひとり知り合いはいないけど。よくもこんな見知らぬ外国人をいれてくれるものだとこちらの風習の大きさに感謝。子供らもフワフワのドレスを着ていてこの辺は日本とあんまり変わらない。ただ、幼稚園ぐらいの子供になると顔を真っ白にしてお化粧もしていた。

ブライズメイドの皆さんもお揃いのショッキングピンクの衣装。こちらは若干もうこの人たち誰かな、という雰囲気を丸出しでそれでも一緒に写真撮影をしてくれた。どうもすいません若者たちよ。そこに花嫁さんもひときわ派手な服とアクセサリーで現れて、ただ髪の毛もめっちゃブリーチしていて超茶髪なもんだから盛った髪の毛も相まって限りなく夜の高級店のような風貌になっていた。お化粧もくっきりパッキリ歌舞伎のようにガッチリ形を作ったメイクなもんでまあすごい。

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人々は段々ぼちぼち集まってウェルカムゲートで受付がわりにお花の形のボールペンを受け取る。これは後ほどご祝儀袋に使うそうでよーできとる。新郎が「一番大事だようううう」と言っていた。ちなみにちゃんとお会計係もいるので日本と一緒だねーと言ったら、アヌーがフィンランドでは無いわあ、と。やっぱり西洋らしくコーヒーメーカーとか現物支給が多いらしいのだけど、最近はもうみんな晩婚で物は揃っているのでお金を集めてハネムーン代にするんだって。でも銀行口座に直接振り込みなんだって!現実的!(だけど無駄がなくてよいかもね・・・)

段々に席は埋まり、コーラから始めたドリンクを軽いビールに変えて(よくみたらモンドセレクションだった)お食事が運ばれてきた。隣のテーブルは職場仲間の日本語ガイドさんたちらしい。しゃべらなかったけど。ステージではエレクトーン弾きとウェディングシンガーが爆音で歌って演奏しており、途中からリクエストになり、それがカラオケ大会になった。そんな中でちょこちょこ動き回っては写真や動画を撮るわたしたちは時々ハッとされたり、えらい遠くからアレなんだ的な目で見られたりしたけど、おおむね目があった時にニコッと会釈するとなんて事はない、向こうもニコニコしてうなづいてくれるのだった。

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お食事はだいぶんローカルで危険な香りのするものばかりだったので、アヌーは「わたし胃がセンシティブだし明日バス6時間だからね。。。」と生野菜を少々つまむ程度だった。わたしは比較的丈夫なほうではあるけれど、それでも屋根付きの縁台みたいな木の小屋で作られている様子を先ほど見たばっかりだったので、ぐぬぬ・・・とひるんだ。が、まあいくらか食べたし美味しかった。

バイオハザードの犬やどうみても不衛生な村の子供達(途中でロックオンされてちょっかいを出されまくった)がやってきたり、足元にはどんどん溢れたビールや溶けた氷(一応お店で買ったピュアウォーターらしい)や割り箸やティッシュが散乱していき、特にすることもなく、とは言ってもすぐにも帰れないのでアヌーを話をしていた。

どうやら同い年らしく、彼女はヘルシンキで助産師の仕事をしていたらしい。ちょっと40前に人生を振り返っちゃって繰り返しの毎日を見直すべくリセットの旅に出ているとのこと。そのまま続けていく人もいるけど、そんな人は皆文句を言い続けるのよ、だったら辞めればいいじゃないのよねえ、と何ともこちらとしてもよく話すような話題を出してくるのだった。ああ、世代。この世代でそのような旅をしている人によく会ったという。第2反抗期みたいなもんなのかしらね。

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さてさて宴会は進み、食ってサクッと帰るひともおり、そこはすみやかに片付けられていく。会場の床はますますエライことになりだいぶん歩きたくないかんじ。とあるテーブルに呼ばれて行くとベンと日本語スピーカーの若い人たち。勉強中なので拙いけど、それでも「カンボジアの結婚式ってこんなかんじっす」と来てくれてありがとうと言ってくれてこちらもありがたい。が、そろそろ帰りたい気もする。2時間経ったがまだあと2時間ぐらいはありそうだ。アヌーが適当な言い訳をしてドライバーを呼んでもらった。酔い始めてむしろこれから一緒に踊る気満々だったベンは不服そうだったが(そりゃそうだ)そこはスマートで非常に気の利く彼。きちんと案内してくれて、我々はご祝儀袋には20ドルをいれてキラキラのご祝儀ボックスに入れ、かわりにミントのガムをもらい、新郎のお父さんにお礼を言って会場を後にしたのだった。ハー疲れた。大きく息をつく2人。(詳しい写真はまた別の記事で)

それにしてもまあいい体験をさせてもらったよね、とすっかり熱帯のガーデンパーティでベトベトになった体を冷やしながら、感謝して街中へ。うちのホステルに近かったので着替えさせてもらい、2人でパブストリートのCambodia Soupに入り(ずっとプラ椅子だったのでソファがフワフワなのがよかった)アモックやチキン炒めなどを食べた。昼のパブストリートは人が少なくてチルアウトするのに丁度良い。むしろ繁華街の昼のけだるいかんじの方が好きだわ。スコールをやり過ごしてまた人生話をしていた。

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今後どうすんの?と聞いたら何も決めてないと。少なくとも春にロサンゼルスの友達のとこに行って帰ってくるぐらいまでは決めないってゆってた。全然違うことをやりたいけどずっと助産師をしていたから特にスキルがないのだと、でもNever too lateだよ勉強してもいいじゃない。うん、あと10年後だったら何にしても仕事がみつからないけど40はギリギリよと言う。例えば旅が好きだからフィンエアーの採用を見てもタトゥーが入っている人はダメなの、とのこと。まあそうだろうね。彼女は左手の手首下から肘にかけて細い文字で文章が入っていた。ラテン語で「星にたどり着くのに易しい道はない」という意味らしい。ご両親を病気で亡くしている彼女は、両親はお空の星になったと思っているからそこに辿り着くこと、また彼女がご両親が無くなったときの年齢を越えていくことについて人一倍思い入れがあって、絶対タトゥーは消したくないのだという。うん、それはいいんじゃないかな。他にも出来ることもやりたい事も見つかるよ。真面目でピュアなアヌーは色々語り、随分違うところで育ったけど結局のところそれはあまり我々と変わらなかった。

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雨も上がったし、と二次会よろしくカフェTHE SUNへ。これアジアっぽいじゃない、とアヌーの最後の夜にふさわしくレモングラスモヒートを飲むが極めて普通のダークラムモヒートだった。あの屋台のパンケーキ美味しいよマジでとか、荷物が20キロあるからこの先真剣にヤバいとか、わたしもいつかオーロラが見たいんだとか、ホーチミンでこの店に行ったらどうかしらとか、アジアに長くいると数日に1回は西洋料理を食べないと飽きるとか、たわいもない話をしてから「こういう寂しい瞬間が旅にはあるわよね」と2人で写真を撮ってサヨナラした。また会いましょう、そのうちどこかで。

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旅先でこうやって長く一緒に話をすることになるのは結局同世代が多くて、ポルトガルで出会ったキャサリン(樹木希林が出て来たときです)もまた、実は新しい挑戦で昨年末にシンガポールからロンドンに渡って研究をしている。マラケシュで出会ったレナタもポルトガルに渡ってカメラマンとして相変わらず活躍しているらしい。ユースって若者ばっかりなのよねえ、というオバちゃんトークを皮切りに気兼ねなく話せるのはやはり同世代で、若者はまだまだ好奇心の塊で群れて青春を楽しんでいるものだからこう、マッタリ感みたいなものはまだ身につけておらず逆に気を使うのですよねえ。

さてさて宿に戻ったらくだんの若者のひとりクラウディアが新しい仲間を引き連れてきた。やっぱり今朝は曇っていてアンコールワットの朝焼けは見れなかったらしい。1日で2つのツアーをはしごして心底疲れていた。新しいドイツ人の(まただよ)男女に東京って住むにはどう?自販機あるんでしょ?医療システム充実してるんでしょう?などなど質問を受けたり適当に答えたりしながらディナーのお誘いは断った。どうやら天気予報では最終日までアンコールワットを始めとした各種寺巡りはお預けになりそうな予感。2日ほど微妙に余るけどさてどうしようか。ひとまず明後日はクワッドバイクで夕焼けの田んぼを走ることにして電話でブッキング。

ふう、と横をみたら小上がりで寝転がっているヤングが日本語の本を読んでいる。「あっ!日本人ですか?」「そうです」と久しぶりにちゃんとみる日本人に馴れ馴れしく話しかけてしまった。「本当にシェムリアップって日本人いないですよね?」とすっかり英語に疲れて堰を切ったようにしゃべるわたしにも応対してくれる誠実な若者。カイ君は九州からオーストラリアへワーホリで渡って、一旦辞めてアジア放浪中らしい。最近は色々厳しいときくワーホリの話や、彼のストーリーや自己紹介などを話してこのあと時間が微妙に余っていたのでアンコールスーパーに一緒に行くことにした。

宿からは10分ほどだったのだけど道中でもちょこちょこ彼の話を聞いて、でもなんせ昼間のあんな話のあとだから随分初々しく感じたのも正直なところ。「まあでも大変だとは思うけど、大丈夫、あと人生3回ぐらいやり直せるから心配しなくていいよなんとかなる」と無責任だけど多分本当な言葉を放り投げるおばさんなのだった。「でもパソコンでブラインドタッチは出来るようになっておいた方がいい」と間違いなく確実な事も言っておいた。

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ネットでみたら在住者も来るというスーパーなのだったけどそうでもなくって、せっかく行ったのでお茶とパームシュガーを買って帰ってきた。ついでに他のスーパーも見て、付けてもどうも蚊に刺されるバームの代わりに現地製のモスキート避けスプレーも買ってみた。

明日はホテル移動。ここまで毎日誰かと絶え間無くしゃべっているのも珍しいけど、実際ひっきりなしに人が来ては去って行く人気の宿で友達も出来まくるのがユースらしくってとってもよかった。お天気を逆算してあと3泊どうしようかな、と思いつつ今日も旅メモに2、3時間を費やして床につくことにします。

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そんな杉森さんがカンボジア結婚式で人の乾杯に参加せずに読んでいたのは18日発売の「東京弁当生活帖。」です。お弁当の写真はたくさん載っているけど全然レシピは書いていなくっって参考には全くならないお弁当本ですが、ご一読いただけたら嬉しいです。発売まであと2日ぐらいです。

つづく。

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