ワイキキど真ん中のホステルで格安ステイ「Hostelling International Waikiki」
ハワイでもホステル泊希望のわたし、ハワイ島に続いてオアフ島でもホステル宿泊コースを選択しました。カイルア・コナでかなり選択肢が少なかったのは前述の通りですが、ワイキキもまた数えるほどしかホステルはございません!当たり前だ、周りはリゾートホテルやバケーションレンタルばかりだもの。今回も「HOSTEL WORLD」から予約しました。
ユースホステルとホステルの違い
さて、今回宿泊したのは『ホステル』ではなく『ユースホステル』。建物に掲げられた三角マークがその印。そう、実はこの2つは紛らわしいけれどちょっと違うのだ。
ユースホステル(YH)は一言で言うと、元々青少年旅行者向けに開設されたドイツ生まれの世界的な宿泊施設ネットワーク。日本では「日本ユースホステル協会」が統括していて、全世界では4000ヶ所以上の施設があるらしい。とても健全な、こう、青少年自然の家みたいな(イメージ)歴史と志ある組織。会員証作ると割引になったりするよ。ほんでホステルってのは、まあいつも泊まっている簡易宿的なやつの総称。
「ホステリング・インターナショナル・ワイキキ」はこんな宿
これを踏まえまして。
オアフ島に訪れた方なら絶対通るワイキキの目抜き通り『カラカウア通り』。ショッピングモールやハイブランドショップ、高級ホテルが立ち並ぶ銀座みたいなところですが、この通りから2ブロック、歩いて2分という二度見するほど驚異的な立地にあるのがこのユースホステル「Hostelling International Waikiki」。
嘘みたいに青い
ハイアットの裏、キングスビレッジの横。ここで一泊3000円代で宿泊できるんなら多少のあれこれは我慢せざるを得ないよね〜と利便性最優先でここにしました。結果、だいぶムショでシュールな宿でしたが、まあ、あり!
久しぶりのムショルーム
最近はホステルもモダンになったのでパイプベッドのきしむムショ部屋は久しぶり。入ったときに「おっ、来たな」って思いました(笑)女性用ドミトリーは前方の部屋に3名、後方の部屋に4名という2部屋構成で中央に風呂トイレ。
ドア開けたら前部屋
そしてこれが奥部屋
気温の大差がない仕組み
わたしは奥部屋で二段ベッドの上でした。ロッカーが小さかったけど、貴重品はそこに入れて(自前の南京錠でロック)あとはオープンクローゼットに吊るしたり置いたり。みんな水着やタオルを干したりしてて、このハンガーラックはとても助かった。
みんなで使うハンガーラック
二段ベッドからの様子
やっぱりどうしても二段ベッドは好きじゃないけど(揺れてご迷惑なので)まあ、「明日早いから起こしたらゴメンね」などと声をかけておけるし、ホステルは二段ベッドがまだまだ主流なのでやむを得ない。でもパイプ式二段ベッドって俄然ムショ感アップなのよね。
ボロいけど清潔度マックスの食堂
この宿で一番印象的だったのが、マッチョなタンクトップの受付スタッフでした。若マッチョとアジア系おじマッチョの2人が(両者とも上腕二頭筋がすごくてタンクトップに短パン)昼夜交代でこの宿を仕切っています。チェックインしたときにふんわり吉川ひなのの兄貴を思い出しました(わからなかったらググってください)。
何故彼らなのかしら・・・青少年自然の家的宿にはこう、ボーイスカウトみたいな感じでこういう組織の意図を率先して示す人材が置かれるのかしら・・・。普通のホステルでは朗らかなヤングがフレンドリーに接客してくれるのに対して、彼らはあまり笑わず、媚びず、淡々と館内規律や必要事項を説明し行動するので、あまりにそれがシュールすぎてめっちゃ不思議だった。そしてそんな彼らのロボ的ルーティンワークによって施設内はとにかく清潔に保たれており、これが「とっても清潔」という高レビューに繋がって宿を選ぶときの大きな一因にもなったのです。
おそろしく清潔なキッチン
それぞれの食材を入れる銘々箱
椅子の足にテニスボール
きっちり、きっちり。23時になると規定どおり台所はパイプ椅子でクローズされて、23時半になると食堂もクローズ。床は常にピカピカでわたしが案じていた南国の巨大Gとの遭遇も確率が大幅に下がったであろう清潔さ。なんだろう、毎日合宿所にいて引率の先生に監視されているような緊張感!これがユースホステルなのか。マジで自然の家だなこれ。
合宿所は注意書きだらけ
そんなマッチョロボっぽいスタッフが牛耳る青少年ワイキキ合宿所はとにかく張り紙だらけ。普通のホステルだったらイラストを使ったりして直感的な伝達に務めると思うのですが、なんせ合宿所なんで。全部テキストで一周回って面白い。
そう、アルコールも禁止です!
廊下にキング牧師の格言
冷蔵庫の注意書き、漫画にしてよ
床は毎日執拗にモップがけするのでピカピカ。(客室も青年バイトくんが毎日モップがけしてました)そして台所のシンクには毎日新しい「洗浄用桶」「すすぎ用桶」が設置されてて気持ちわるいほどキッチリ・・・!
リンス!ウォッシュ!リンス!ソーク!
ベッドメイクした新しいベッドには紙テープぴっちりで無言の圧
バイオハザードの洗濯機
一度だけお洗濯もしました。さて洗濯機はどこかしら、と思ったら1階のガレージの金網デスマッチの中にありました。いままでいろいろなところでランドリーしましたが、こんな世界の終わりみたいな洗濯機は見たことがありません。
えっ、これですか
羊たちも沈黙する洗濯機
パワフルに洗濯1ドル乾燥1ドル
一般客が使えるのは夜7時からでお昼時間帯は使えない(多分シーツなどのランドリーに使うから)という堂々とした不便さでしたがアメリカンなパワフル洗濯機&乾燥機、それぞれ40分ほどでよく働いてくれました。洗剤は持参したナノックス使用。
不便だけど健全な宿
一般的なホステルと比べればシュールなほどに規律的です。食堂で深夜までABCストアで買って来たビールをだらだら飲めるわけでもないし、その分みんな夜も早いので静か。全体的にボロいし、風呂のお湯は出るまで3分ぐらいかかったし、なによりWi-Fiが食堂じゃないとまともに拾えないので電波難民気味。マジで結構不便。
でも一方でとてもセキュリティや館内ゲストの規律に気を配るマッチョスタッフ(ホントなんでマッチョなの)のおかげで、非常にステイが健全で平穏なのはここがユースホステルであるおかげ。この辺を天秤にかけて検討したらいいと思いますが、割り切った宿泊ならまあ悪くないです。
オアフ島・ワイキキのホステル事情
HOSTELWORLDを見ると、ワイキキエリアではホステル登録は6軒。すくなっ。雰囲気や立地など考慮してみると選択肢は三軒ぐらいに絞られる気がします。同部屋になった子は、移動してアラモアナ方面などのホステルに行く子や、別エリアでカウチサーフィンさせてもらうんだ、という子もいました。長期滞在ならそういう移動はとってもアリだなー。わたしも移動したらよかった。
大きなラウンジが充実しているところは、例えばピザパーティーやBBQ大会が催されるなどして南国らしいホステルライフが送れる場合も。ユースホステルってそういうナンパ要素ゼロなので(笑)粛々と宿坊みたいな生活を送ることになりますし、よりコミュニケーションやホステル感を望む人は一般的なホステルに宿泊するのが吉かも。いずれも3000円代が目安です。
Hostelling International Waikiki
リンクHostelling International Waikiki
リンクHostelling International Waikiki(HOSTELWORLD)
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