ひとり万博、行ってきました(その3)
ひとり万博散歩、夕方から夜の部です。ますます強くなる雨の中、さらにパビリオン予約をこなして歩きまくりの夜の様子がこちら。
16:10 EARTH MART(小山薫堂)
万博って前記事でも触れたように未来!創造!生命!みたいな壮大なパビリオンテーマが多い中、こちらはより具体的に「食」について意識を向けているのがポイント。なにげにこのブログを読むような人たちには一番リアリティがあって内容理解もしやすいかも。小山薫堂、なんかよく京都に来る東京の美食業界人ぐらいの認識しかないけど、さすがに企画力が強い。
一生に食べるたまごのシャンデリアだって。わたしもっと大きいはず
朽ちていく野菜の一生
「いのちのはかり」に乗せるとその食品といのちのエピソードが見られる
すきやばし次郎先生なかなかリアルだった!
こどもが小学生ぐらいだったら、ここに連れてきたかったな。食を通じて世界やいのちを考えるコンテンツがとてもわかりやすくて面白かったよ。最後には大きな樽があってね、これからその樽に梅干し漬けて「万博漬け」として25年後に開けるんだってさ。わたし75歳かあ、ひと口いただきに来れるかしらね。
17:20 スペイン館
ああ、疲れた・・・一杯だけ酒が飲みたい・・・そんなよこしまな気持ちで、しかしきっとここなら何かあるはずと訪れたスペイン館。展示自体はアーティスティックながらも日本との古くからの関わりを展示するなどしていて、歴史チック。売店にはしっかりドリンクスタンドがあって、スペインらしい素晴らしいメニューが本当に最高。
ポップアート的なスペインの魅力展示
売店にめちゃ高いオリーブオイルたくさん
グッズのお魚モチーフめっかわ
サングリアにベルモットにスペインワインまで!
セルベッサ(生ビール)のmahou、軽くて超おいしかったほんとに
17:50 TECH WORLD
やっぱり来ておきたいテックワールド。民間パビリオンとして大屋根リングの外に位置しているけれど、海外パビリオンとして名乗れない国の事情があるけれど、わかる人にはわかるその頭文字「TW」。そう、これは台湾パビリオン。技術と未来をテーマにした台湾はひとりづつリストバンドを装着して心拍数を記録し、最後におすすめの台湾をサジェストしてくれるハイテク仕様。
レトロハイパー
タブレットが一斉に動くの壮観
後半、産業フォーラムだったかなってぐらい半導体の話しか出てこないwww
売店はまるっとおなじみ「神農生活」だよ!
さて、展示の最終地点でリストバンドをかざして解析して出てきたわたしへの台湾おすすめポイントは、なんと台南孔子廟と赤崁楼!えーーーびっくりーーー!わたしが赤崁楼だいすきなの、なんでわかったのー!この技術、あながちー!なんだか嬉しくてホクホクしてしまいました。
18:30 夜のパビリオンがキレイです
さて、日も沈みピカピカとあちこちが輝き出すパビリオン夜の部。どこの国を見てもめちゃくちゃキレイで昼より俄然散歩が楽しい。修学旅行生やこどもたちも居なくなる夕方以降は海外パビリオンも空いてくるようで入りやすいみたい。
大屋根リングもライトアップされて
オーストラリア館
インドネシア館
中国館
クウェート館
オーストリア館
18:40 インド館
続きまして、建設が開会に間に合わず時間軸の違いを見せつけた「インド館」。インドとは言わずかたくなに「バーラト」(ヒンディー語)と名乗るあたりもいいよいいよ〜インドはそうでなくっちゃ〜!
自分、インドじゃなくてバーラトっていうんすよね
アクの強いVTRが全部最高
案内がつたない手書きすぎて最高
多目的ホールで踊る素敵なお嬢さんたち
昔インドで同じ柄の工芸の高い象の置き物買ったわー!
どうしてもゆるい空気感が隠しきれないインド館、スタッフがその辺によっかかって普通におしゃべりしたり電話したりしてるし、フードの引き換え番号札が同じ番号3つ被ってて注文大混乱とかあったらしいし、ハラハラと好きな気持ちがセットで押し寄せるパビリオンでありました。
19:10 大屋根リングを歩く
ようやくここで名物の屋根上に上がってみます。ここで日没を見るのが最高、って言われてるのわかるわー周りが海だからこその抜け感、余計な装飾がない構造なのでこれはお散歩が楽しいねえ。晴れたときに次は歩きたいな、雨だとなかなかの吹きっさらしです(笑)
いやー清々しいほど何もなくて良い
おしゃれなベルギー館もよく見える
大混雑のイタリア館を上から覗いて
19:30 英国館 ジョニーウォーカーバー
わたしの本日のお目当てのひとつ、英国館2階のバーにようやく辿りつく。ああ!つかれた!数あるメニューの中からひとまずはウェールズ産ラムを使ったウェルシュドラゴンモヒートを。クラシックなカクテルも、各種ウイスキーも、サイダーも比較的正当なお値段で揃っているのでここはまた来ます。
穴場すぎて最高
夜の薄暗さがまたリラクシング
万博会場で普通の時間が過ごせるのが貴重
エレベーターまではさすがに英国式ではなかった
20:00 英国館
さて、英国大好き民の英国パビリオン。待合でクイーンやフランツフェルディナンドが流れてモチベーション上がるも、なんか謎キャラとAI生成の親子と一緒にまたも未来を創造していく感じで中身的にはイマイチ。スポンサー企業(アストラゼネカ)の押しが強めなので医療の未来とか打ち出されて戸惑って終了。
赤と青と英国ロックで高まる期待
キューブ型の謎キャラが案内役
何の話でした?という終わり方でした
でも好き。だってイギリスだから。
ちなみにコテコテのエキスポトートバッグが見たくて売店に行ったのだけど、マダム(まさかの英語のみ)に聞いたら完売で入荷未定とのこと。随分品物も少なくなっているような印象で、万博が開会後に盛り上がって急に売れたからグッズはどこも間に合ってないんだね。いいんだ、わたしロンドンで多分死ぬほどトートバッグ買うから、と思いながら退散。パディントンもウォレスとグルミットもピーターラビットもみんな一緒くたに並んでいました。
ロダスのお菓子は物産展で買えるしね
噴水ショーも必見!というので少し見たけど俺には刺さらず
20:50 ポーランド館
閉園前の駆け込みで予約済みのポーランド館へ。スタッフがみんな若くて素敵なデザインのコスチュームを着ていて、なんかやたらモダンでおっしゃれな展示だった。自然派化粧品の展示会みたいなスタイリッシュさ。草木や花のモチーフコンテンツでめちゃナチュラル。ちなみにここのレストラン、コースメニューでちょっと重めだけどポーリッシュポッタリーで提供しているらしくてそれだけ気になる。
これまた素敵なパビリオン
自分でいろいろなモチーフを選択したりして
つくった草木が投影されたりする
ナチュラルモダンすぎる
21:30 ようやく退場!
予約を全部完遂してようやく帰宅。雨天がキツすぎた。あまり座れなかったもんだから、もうまともに歩けないほどのヨロヨロで腰爆発寸前。二万歩、1日かけてよく歩きました。
さて、いろんなパビリオンを見て思ったのはちょっと最初は「テーマパーク」として期待しすぎていたなということ。もっとシンプルに面白いものだと勝手に思ってたんだけど、未来!いのち!創造!技術!我が国の文化と産業!みたいなテーマがびっしり根底にあると、正直そんな面白みはない。展示会だもの。なんか大屋根リングの散歩がてら、世界のフード食べて、空いてるパビリオン冷やかしてぐらいのマインドで期待せずに行くのが吉だわ。
子連れと単独であと2回ほど来るだろう
大阪の人が通期パスを買って期間限定の公園代わりに仕事終わりでふらっと来るパターンが多いみたいだけどそれがベストだな。花博とか愛・地球博も行ったけどもはや記憶がないので、万博ってこんなイベントなんだなって知れたのは良かった。こどもと来るときは遊具で遊ばせて大きな公園のつもりで過ごそうと思いまーす。
長々とメモがわりにかきました万博メモ、これでおしまい。
次に書くことがあったら食べたものだけ書こうと思います!
おわり